「YouTube Shortsのハッシュタグって、結局付けたほうがいいの?」——結論から言うと、ハッシュタグは再生数を直接増やす装置ではなく、YouTubeが動画の内容を分類するのを助ける補助線です。付ければバズる、付けなければ埋もれる、という単純な話ではありません。
実際、YouTube公式ヘルプはハッシュタグを「検索を容易にする機能」と位置づけており、ショートフィード(おすすめ面)への露出を約束するものではないと読み取れます。一方で「じゃあ完全に無意味か」と言われると、それも違います。ニッチなジャンルでは分類の手がかりとして機能する場面が確かにあるからです。
この記事では、顔出しなしでショート動画チャンネルを2つ運営している立場から、公式ヘルプの現行仕様(2026年時点)→ #shortsタグの歴史と現在の役割 → 検索流入とフィード流入の構造的な違い → 実データでの効果検証 → ジャンル別の使い分け戦略という順で、「使い方」を仕様レベルから解説します。なお、タイトル欄・説明欄への具体的な入力手順や記号の打ち方は姉妹記事ショート動画のハッシュタグの付け方で詳しく解説しているので、本記事は「なぜ・いつ・どう使い分けるか」に集中します。
結論:ハッシュタグは「バズ装置」ではなく「分類の補助線」
まず全体像を押さえましょう。YouTube Shortsの再生数を決める主因は、ハッシュタグではなく視聴者の反応(視聴維持率・完視聴率・いいね・共有)です。ショートフィードのアルゴリズムは、動画を少数の視聴者に試験的に配信し、その反応を見て配信を拡大するか絞るかを決めます。この判断材料の中心は視聴行動であって、ハッシュタグの有無ではありません。
では、ハッシュタグは何をしているのか。役割は大きく3つです。
- 内容の分類補助: タイトルやサムネイルだけでは判別しにくいトピックを、YouTubeのシステムに明示的に伝える
- 検索・ハッシュタグページからの流入口: ハッシュタグをタップ/検索したユーザーの受け皿になる
- 視聴者への文脈提示: 「この動画は何のジャンルか」を一目で伝え、チャンネルの専門性を印象づける
逆に言えば、この3つ以外の効果——「付けるだけでおすすめに乗りやすくなる」「#fypのような魔法のタグがある」——は期待できません。TikTokの文化を引きずって大量のタグを付ける人が多いのですが、YouTubeはTikTokとは仕様が異なります。ここを混同すると、後述する「全ハッシュタグ無効化」のペナルティ的挙動を踏むリスクすらあります。
独自視点として一つ。多くの解説記事は「ハッシュタグを付けましょう」で終わりますが、当メディアの運営チャンネル(雑学系・登録者約1,100人・総再生281万回・60本)のアナリティクスを見る限り、ショートの流入元の9割以上は「ショートフィード」であり、ハッシュタグ経由と推定できる「検索」「その他のYouTube機能」からの流入は合計でも数%です。つまりハッシュタグの効果を最大限見積もっても、影響範囲は再生数の数%の部分。この前提でコストパフォーマンスを考えるのが現実的です。
公式ヘルプが定める現行仕様(2026年時点)
ハッシュタグの使い方を語る前に、公式仕様を正確に押さえます。ここが曖昧なまま「おすすめのタグ○選」を語る記事が多いのですが、仕様を知らないと無効化の落とし穴を踏みます。
押さえるべき5つの仕様
| 項目 | 現行仕様 | 補足 |
|---|---|---|
| 記入場所 | タイトルまたは説明欄 | 説明欄のタグはタイトル上部に最大3つ表示される |
| 個数の上限 | 60個まで | 60個を超えると、その動画の全ハッシュタグが無効化される |
| 推奨個数 | 3〜5個程度 | 公式が明示する推奨数はないが、過剰なタグは検索対象外・削除の対象になり得る |
| 表記ルール | 半角#+スペースなし | スペースを入れると2語目以降が反映されない |
| 禁止事項 | 無関係なタグ・誤解を招くタグ・過度な連投 | ポリシー違反で動画削除やハッシュタグ機能の制限があり得る |
特に重要なのが「60個超で全無効」という仕様です。YouTubeヘルプに明記されているルールで、61個以上付けると「61個目以降が無視される」のではなく「すべてのハッシュタグが無効になる」挙動です。説明欄にタグを大量に貼るテンプレートを使い回している人は、一度数を数えてください。
また、「誤解を招くタグ」の禁止も実務上は重要です。動画と無関係な人気タグ(トレンドの芸能人名など)を流入目的で付ける行為は、ポリシー上明確にNGで、動画削除の対象になり得ます。再生数の数%にしか影響しない要素のために、チャンネルのリスクを取るのは割に合いません。
タグ(メタタグ)とハッシュタグは別物
混同されがちですが、アップロード画面の詳細設定にある「タグ」欄(視聴者に見えないメタタグ)と、タイトル・説明欄に書く「ハッシュタグ」は別機能です。
| 比較項目 | ハッシュタグ | タグ(メタタグ) |
|---|---|---|
| 表示 | 視聴者に見える(青いリンク) | 視聴者には見えない |
| 記入場所 | タイトル・説明欄 | 詳細設定のタグ欄 |
| 主な役割 | 検索・分類・文脈提示 | スペルミス対策程度 |
| 現在の重要度 | 限定的だが役割あり | ほぼ無視してよい |
メタタグについてYouTube公式は「動画の検出において果たす役割はごく小さい」と明言しており、優先度は低い。時間をかけるならハッシュタグとタイトルです。タイトル設計は再生数への影響がハッシュタグより大きいので、ショート動画のタイトルの付け方も併せて確認してください。
「#shorts」タグは今も必要なのか——歴史から検証する
「#shortsを付けないとショート動画として認識されない」という情報を今でも見かけますが、これは古い情報です。ここは競合記事でも誤りが残っている部分なので、経緯を整理します。
#shortsタグの役割の変遷
- 2020〜2021年(ベータ期): ショートフィードがまだ発展途上で、#shortsタグがショート動画をシステムに知らせる目印として推奨されていた。この時期の記事が「#shorts必須説」の源流
- 2021年以降: ショート判定は「縦型(または正方形)かつ規定時間以内」という動画フォーマット自体で行われるようになり、#shortsタグは判定条件から外れた
- 2024年10月15日以降: ショートの上限が60秒から3分に拡大。判定基準は「縦型または正方形・3分以内」で、ハッシュタグは一切関係ない
つまり2026年現在、#shortsを付けなくても、縦型3分以内ならショートとして扱われます。逆に、#shortsを付けても横型動画はショートになりません。
では付ける意味はゼロかというと、微妙なところです。#shortsのハッシュタグページ経由の流入がわずかにあり得ること、視聴者に「ショート動画である」ことを伝える表示上の意味があることから、付けても害はありません。当方の運営チャンネルでは、ショート判定目的ではなく「タグ枠が余っていれば付ける」程度の扱いにしています。3〜5個の枠を#shortsのような汎用タグで埋めるより、後述するジャンル固有タグに使うほうが分類補助の効果を見込めるからです。
ここが独自視点の2つ目ですが、「#shortsを付けないと不利」という不安から、多くの初心者が貴重なタグ枠を汎用タグ(#shorts #short #youtubeshorts)で3つ消費しています。これは分類補助の観点ではほぼ無意味な使い方です。「ショートであること」はフォーマットで自明であり、システムに追加情報を与えていません。タグは「タイトルから読み取れない補足情報」に使ってこそ意味があります。
検索流入とフィード流入——構造の違いを理解する
ハッシュタグの使い方を戦略的に考えるには、ショートの2つの流入経路の違いを理解する必要があります。
| 比較項目 | ショートフィード流入 | 検索・ハッシュタグ流入 |
|---|---|---|
| 流入の仕組み | アルゴリズムが視聴者ごとにおすすめ配信 | ユーザーがキーワード・タグで能動的に探す |
| ハッシュタグの影響 | 間接的(初期の分類補助のみ) | 直接的(検索対象・タグページの受け皿) |
| 再生数への寄与 | 大(一般に9割以上) | 小(数%程度) |
| 再生の持続性 | 短期集中型(数日〜数週間で減衰) | 長期継続型(数ヶ月後も少しずつ流入) |
| 効くジャンル | エンタメ・雑学・あるある系 | ハウツー・レシピ・特定テーマ系 |
ポイントは、ハッシュタグが直接効くのは「小さいが長く続く」検索側の流入だということです。フィード流入は爆発力がある代わりに減衰が速い。一方、検索流入は量こそ少ないものの、投稿から時間が経っても細く長く再生を積み上げます。
この構造から導かれる戦略はこうです。
- バズ狙いのエンタメ系動画: ハッシュタグの優先度は低い。タイトルとフック(冒頭2秒)に時間を使うべき
- 検索されるテーマの動画(作り方・やり方・○○とは): ハッシュタグの優先度が相対的に上がる。検索キーワードと一致するタグを置く価値がある
- 積み上げ型チャンネル(睡眠用BGM・作業用など): 検索・ブラウジング比率が高いため、タグとタイトルのキーワード整合性が効く
なお、検索流入を狙う場合でも、ハッシュタグよりもタイトル冒頭に検索キーワードを含めるほうが効果は大きいというのが運用実感です。ハッシュタグは「タイトルに入り切らなかった関連キーワードの受け皿」と考えるのが実態に合っています。
実データ検証:ハッシュタグの有無で再生数は変わったか
当メディアが運営する2つの顔出しなしチャンネルの実データから、ハッシュタグの効果を検証します。
- 雑学系チャンネル: 登録者約1,100人・総再生約281万回・投稿60本
- 睡眠系チャンネル: 登録者約120人・総再生約12.5万回・投稿107本
検証1: 雑学系チャンネル(フィード依存型)
雑学系はショートフィード流入が支配的なチャンネルです。運用初期はタグなしで投稿し、途中からジャンルタグ(#雑学 #豆知識 系)を3個前後付ける運用に切り替えましたが、切り替え前後で再生数の傾向に統計的に意味のある変化は確認できませんでした。数十万再生に伸びた動画とほぼ回らなかった動画がタグ運用の同時期に混在しており、伸びを分けたのは明らかに「冒頭2秒のフック」と「テーマ選定」でした。トラフィックソースを見ても、ハッシュタグ経由と推定できる流入は全体の数%未満です。
検証2: 睡眠系チャンネル(検索併用型)
睡眠系は「眠れない」「睡眠用」などの検索ニーズが存在するジャンルです。こちらではタイトル+タグでキーワードを揃えた動画のほうが、投稿から時間が経過した後の「じわ伸び」がわずかに観測できました。ただし絶対数は小さく、107本・総再生12.5万回という規模では「タグのおかげ」と断言できるほどの差ではありません。「検索性のあるジャンルでは、やらないよりはやったほうがよさそう」程度の温度感が正直なところです。
検証から言えること・言えないこと
- 言えること: ハッシュタグの有無は、フィードでバズるかどうかをほぼ左右しない
- 言えること: 検索性のあるジャンルでは、長期の細い流入に寄与する可能性がある
- 言えないこと: 「このタグを付ければ伸びる」という再現性のある法則
サンプル数が限られた一運営者のデータであることは明記しておきます。ただ、「ハッシュタグで再生数○倍」を謳う情報より、この地味な結論のほうが多くの検証記事・海外の運用報告とも整合しています。ハッシュタグを一切付けていないショートが数万再生に到達する例は珍しくなく、逆にタグを完璧に整えても内容が弱ければ回りません。再生されない原因の切り分けはショートが再生されない原因で詳しく解説しています。
ジャンル別・目的別の使い分け戦略
仕様と実データを踏まえた、実務的な使い分け方針です。
| ジャンル・目的 | タグの優先度 | 推奨する使い方の例 |
|---|---|---|
| 雑学・エンタメ・あるある系 | 低 | ジャンルタグ1〜2個のみ。タイトルとフックに注力 |
| ハウツー・解説系 | 中 | 検索キーワードと一致するタグ2〜3個+ジャンルタグ1個 |
| 睡眠・作業用BGM系 | 中〜高 | 用途タグ(#睡眠用 等)+シチュエーションタグで検索受けを作る |
| ゲーム・特定作品系 | 高 | 作品名・ゲームタイトルのタグは必須級。ファンがタグで回遊する文化がある |
| Vlog・ペット系 | 低〜中 | 動物種などの固有名詞タグのみ。汎用タグは効果薄 |
タグ選定の手順(5ステップ)
- 動画の核となるトピックを1語で言語化する(例: 縄文時代の雑学 → 「歴史」ではなく「縄文時代」)
- YouTube検索窓にそのキーワードを入れ、サジェストを確認する。実際に検索されている表記(漢字/カタカナ、送り仮名)を採用する
- 固有性の高い順に2〜3個選ぶ。「#縄文時代 #歴史雑学」のように、狭いタグ→広いタグの順で構成する
- タイトルと重複しないタグを優先する。タイトルにあるキーワードをタグで繰り返しても追加情報にならない
- 投稿後にコピーして使い回さない。動画ごとにトピックが違う以上、テンプレの一括貼り付けは分類補助として機能しない
投稿前チェックリスト
- [ ] タグは合計3〜5個以内に収まっているか(説明欄の定型文内のタグも含めて数える)
- [ ] すべて半角の#で、タグ内にスペースが入っていないか
- [ ] 動画の内容と無関係なタグ・誤解を招くタグが混ざっていないか
- [ ] 汎用タグ(#shorts等)だけでタグ枠を使い切っていないか
- [ ] タイトル冒頭に主要キーワードが入っているか(タグより優先度が高い)
- [ ] 60個の上限に対して余裕があるか(テンプレ使用者は特に確認)
具体的な入力操作(スマホアプリでの入力位置、タイトルと説明欄どちらに書くか等)はショート動画のハッシュタグの付け方を参照してください。
やってはいけない使い方——無効化とポリシー違反の条件
ハッシュタグは「効果が小さい」機能ですが、誤用のマイナスは意外と大きい機能でもあります。避けるべき使い方を整理します。
- 61個以上のタグ: 全ハッシュタグが無効化される。効果ゼロどころか入力の手間が完全に無駄になる
- 無関係な人気タグの流用: トレンドワードや人気チャンネル名を無関係に付ける行為はポリシー違反。動画削除・ハッシュタグ機能の利用制限があり得る
- 誤解を招くタグ: 動画内容と異なる内容を示唆するタグも同様にNG
- タグの過剰な羅列: 1本の動画に大量のタグを付けると、検索結果からの除外や動画削除の対象になり得ると公式ポリシーに明記されている
- スペース入りタグ・全角#: 違反ではないが機能しない。「#YouTube ショート」は「#YouTube」までしか認識されない
- 他SNSのタグ文化の持ち込み: TikTok・Instagramで使っていた20個超のタグセットをそのまま流用する運用。YouTubeでは過剰タグ扱いになるリスクだけが残る
特に副業でチャンネルを育てている場合、タグ起因のポリシー違反でチャンネルに傷を付けるのが最悪のシナリオです。ハッシュタグの期待効果は再生数の数%程度なのに対し、違反時のダウンサイドは動画削除や違反警告。リスクとリターンが釣り合わないので、「盛る」方向の工夫は一切しないのが正解です。これから始める人は、チャンネル設計の段階から顔出しなしYouTubeの始め方で全体像を掴んでおくと、タグのような細部に時間をかけすぎる失敗を避けられます。
長尺動画とショートでハッシュタグ運用はどう変わるか
同じYouTubeでも、長尺動画(通常の横型動画)とショートではハッシュタグの働き方が微妙に異なります。両方を運用するチャンネル、あるいは今後長尺展開を考えている人向けに、違いを整理しておきます。
| 比較項目 | ショート | 長尺動画 |
|---|---|---|
| 主要流入経路 | ショートフィード | ブラウジング・検索・関連動画 |
| 検索流入の比率 | 低い(数%程度が一般的) | 高め(ジャンルにより2〜5割) |
| タグの表示のされ方 | 視聴画面ではほぼ目立たない | タイトル上部に最大3つ表示され視認されやすい |
| タグに割く価値 | 低〜中 | 中(検索比率が高いぶん相対的に上がる) |
| タイトルとの役割分担 | タイトル=フック優先、タグ=分類補助 | タイトル=検索キーワード優先、タグ=関連語の受け皿 |
構造的なポイントは、長尺は「探して見る」動画、ショートは「流れてくる」動画だという点です。長尺動画は視聴者が検索やブラウジングで能動的に選ぶ比率が高く、メタデータ(タイトル・説明欄・タグ)が視聴判断の材料になります。一方ショートは、視聴者がメタデータを見る前に動画が再生され始めるため、タグが視聴判断に関与する余地がそもそも小さい。ハッシュタグ解説記事の多くが長尺時代のノウハウをショートにそのまま適用していますが、この構造差を無視した流用は精度を欠きます。
実務上の使い分けはこうなります。ショートから長尺へ視聴者を誘導する導線設計をしている場合、ショートと長尺で同じチャンネル軸タグ(ジャンルタグ)を1個共通で使うと、ハッシュタグページ上で自チャンネルのショートと長尺が並び、回遊の受け皿として機能します。逆に、動画個別のトピックタグは長尺側で厚めに(3〜4個)、ショート側は薄く(1〜2個)で十分です。ショートのタグに時間をかけるくらいなら、その時間で次の1本を作るほうが期待値は高い——これは60本・107本と投稿を重ねた運用実感として断言できます。
ハッシュタグ運用のPDCA——月次レビューの実務手順
「タグの効果は数%」と述べてきましたが、自分のチャンネルでその数%が実際どの程度なのかは、測ってみないと分かりません。感覚論で付け続けるのではなく、月に1回・15分程度のレビューで足りるので、データで判断する習慣を作りましょう。
月次レビューの手順(6ステップ)
- YouTube Studio →「アナリティクス」→「リーチ」を開き、期間を「過去28日間」に設定する。チャンネル全体のトラフィックソースの種類を確認し、「YouTube検索」「その他のYouTube機能」の合計比率をメモする
- その月に投稿した動画のうち、再生数上位3本と下位3本を選ぶ。動画単位のアナリティクスでそれぞれのトラフィックソース内訳を開く
- 上位と下位で「検索・その他機能」の比率に差があるかを見る。差がなければタグの寄与はチャンネル規模に対してまだ観測不能ということ。無理に結論を出さない
- 「YouTube検索」の流入があった動画は、検索キーワードのレポートを確認する。実際に流入したキーワードが、自分の付けたタグ・タイトルのどちらと一致しているかを照合する
- 記録シートに「動画名・タグ・検索流入数・一致キーワード」の4項目だけ記録する。スプレッドシートで1動画1行あれば十分で、凝ったテンプレートは続かないので不要
- 翌月のタグ方針を1行で決める(例:「検索流入はすべてタイトル語句由来だったので、来月はタグを2個に減らして様子を見る」)。変更は1要素ずつにし、タグとタイトルを同時に変えて効果が判別不能になるのを避ける
このレビューで重要なのは、「タグを増やす」方向だけでなく「減らす」判断も選択肢に入れることです。3ヶ月続けて検索・タグ経由の流入がほぼゼロなら、そのチャンネルのジャンルではタグの優先度を下げ、浮いた時間を企画に回すのが合理的な結論になります。逆に、特定のタグ・キーワード経由の流入が毎月安定して観測できるなら、そのキーワード群を軸にタイトル・タグ・企画を寄せていく根拠になります。
注意点として、登録者数百人規模のチャンネルでは月間の検索流入が数十回程度しかなく、1ヶ月のデータでは偶然の変動と区別がつきません。当方の睡眠系チャンネル(登録者約120人)でも、傾向らしきものが見えたのは3ヶ月分を並べてからでした。単月の数字で一喜一憂せず、四半期単位で傾向を見るのが、小規模チャンネルにおける現実的なPDCAの回し方です。
よくある質問
YouTube Shortsにハッシュタグを付けないと再生されませんか?
いいえ、ハッシュタグなしでも再生されます。ショートの配信はフォーマット(縦型・3分以内)と視聴者の反応で決まります。実際、タグなしのショートが数万再生に到達する例は珍しくなく、当方の運営チャンネルでもタグなし期間の動画が普通に伸びています。タグは分類の補助であり、再生の必要条件ではありません。
#shortsタグを付けないとショート動画として認識されないのですか?
いいえ、それは2021年頃の古い情報です。現在は縦型(または正方形)で3分以内の動画は自動的にショート判定されます。#shortsタグの有無は判定に関係ありません。逆に横型動画に#shortsを付けてもショートにはならないので、判定目的でタグを付ける必要はありません。
ハッシュタグは何個まで付けられますか?最適な個数は?
上限は60個で、61個以上付けると全タグが無効化されます。実用上は3〜5個が目安です。公式が推奨個数を明示しているわけではありませんが、過剰なタグはポリシー上「検索結果からの除外・動画削除」の対象になり得ると明記されており、少数精鋭が安全かつ効果的です。
タイトルと説明欄、ハッシュタグはどちらに書くべきですか?
どちらでも機能します。説明欄に書いたタグはタイトル上部に最大3つ表示されるため、タイトルの見た目を汚したくないなら説明欄がおすすめです。タイトルに書く場合は文末に1〜2個まで。タイトルの文字数は限られており、タグよりも検索キーワードを含む文言に使うほうが効果的です。詳細な入力手順は姉妹記事で解説しています。
ハッシュタグ経由の流入はアナリティクスのどこで確認できますか?
YouTube Studioの「アナリティクス」→「リーチ」→「トラフィックソースの種類」で確認できます。ハッシュタグページからの流入は「その他のYouTube機能」等に含まれ、検索経由は「YouTube検索」に表示されます。動画単位でトラフィックソースを見て、検索・その他機能の比率が高いジャンルならタグに投資する価値があると判断できます。
日本語のハッシュタグと英語のハッシュタグ、どちらが良いですか?
視聴者に合わせるのが原則です。日本語話者向けコンテンツなら日本語タグで問題ありません。検索するユーザーが打つ表記と一致することが重要なので、日本の視聴者が英語で検索しない言葉を英語タグにする意味はありません。海外視聴者も狙う音楽・映像系のみ、英語タグの併用を検討する価値があります。
毎回同じハッシュタグを使い回すのはダメですか?
チャンネルの軸となるジャンルタグ1〜2個の固定は問題ありませんが、全タグの一括使い回しは推奨しません。タグの役割は動画ごとのトピックをシステムに伝えることなので、動画の個別テーマを表すタグを毎回1〜2個入れ替えるのが理想です。定型文テンプレートに大量のタグを入れて全動画に貼る運用は、分類補助として機能しないうえ過剰タグのリスクだけが残ります。
投稿後にハッシュタグを追加・変更しても効果はありますか?
はい、投稿後の編集でもタグは有効に機能します。説明欄・タイトルはいつでも編集可能で、変更後のタグで検索・タグページに反映されます。ただし、フィードでの初速配信は投稿直後の反応で決まる部分が大きく、後からタグを整えても伸び直す保証はありません。検索性のある動画の長期流入を整える目的での追加が現実的です。
ハッシュタグを付けたのに再生されないのはなぜですか?
ハッシュタグは再生数の主因ではないからです。ショートの伸びは冒頭2秒の離脱率・視聴維持率・テーマ選定でほぼ決まります。タグを見直すより先に、フックの作り・動画の長さ・テーマの需要を疑ってください。再生されない原因の体系的な切り分け方は別記事で詳しく解説しています。
「#バズれ」「#おすすめにのりたい」のようなタグは効果がありますか?
効果は期待できません。これらはTikTok文化由来のタグで、YouTubeのアルゴリズムに配信を要求する機能はありません。動画の内容を説明していないため分類補助にもならず、タグ枠の無駄遣いです。同じ1枠を使うなら、動画のトピックを表す固有性の高いキーワードに使うべきです。
まとめ
YouTube Shortsのハッシュタグの使い方を、仕様・検証・戦略の観点から整理しました。
- ハッシュタグは分類の補助線であり、再生数を直接増やす装置ではない。流入の主戦場はショートフィードで、そこを決めるのは視聴者の反応
- 現行仕様の要点は「上限60個・超過で全無効」「半角#・スペース不可」「無関係タグはポリシー違反」の3つ
- #shortsタグはショート判定に不要(縦型・3分以内で自動判定)。付けても害はないが、貴重なタグ枠は固有性の高いキーワードに使うほうが合理的
- 効果が出やすいのは検索性のあるジャンル(ハウツー・睡眠系・特定作品系)の長期の細い流入。エンタメ系ではタグより冒頭フックとテーマ選定に時間を使うべき
- 実データ上、タグの有無でバズるかどうかは変わらなかった。期待値は再生数の数%、一方で誤用のリスク(無効化・ポリシー違反)は確実に存在する
ハッシュタグは「正しく・少なく・淡々と」付けて、浮いた時間を企画とフック作りに回す。これが2026年時点でもっとも割に合う使い方です。具体的な入力手順はショート動画のハッシュタグの付け方、タグより影響の大きいタイトル設計はショート動画のタイトルの付け方を参考に、仕様を理解したうえで淡々と積み上げていきましょう。