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AIショート動画は収益化できる?YouTube規約の原文と審査前の自己点検【2026年10月】

公開: 2026-07-26 更新: 2026-11-03 約17分 AIショート動画収益化YouTubeポリシー量産型コンテンツ
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AIで作ったショート動画も収益化の対象。YouTubeヘルプの原文(量産型・再利用・満足度の低いコンテンツ、AIラベル)を2026年10月に確認し、止められやすい作り方と審査前の点検リストを解説。

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目次

結論から書くと、AIで作ったショート動画もYouTubeで収益化の対象になります。YouTubeの収益化ポリシーには「AIを使った動画は収益化しない」という項目はなく、むしろ「AI を使用して動画のスクリプトを編集」する使い方を、収益化が許可される例として挙げています。そのうえで、動画ごとの違いがほとんどない・テンプレートで大量生産に見えるチャンネルは、AIを使っていてもいなくても収益化されません。この記事では、YouTubeヘルプの原文を確認日(2026年10月16日)つきで引用し、止められやすい作り方と止められにくい作り方、審査に出す前の自己点検リスト、運営者が実際にAIで自動投稿したときの数字を順に見ます。

当サイトは、テーマを入れると台本・AI音声・字幕・BGM付きの縦型ショートを作るツール「Shorty」を開発・運営しています。ただし、どのツールで作ったかは審査の項目にありません。「Shortyで作れば収益化できる」とは言えず、この記事でもそうは書きません。無料プランは1本30秒まで・30日で3本まで・保存7日・ショート形式のみです。

AIショート動画が収益化できるかは「3つのポリシー」で決まる

YouTubeのパートナープログラム(YPP)の審査で、AIショートに関わるのは「YouTube のチャンネル収益化ポリシー」(ヘルプ answer/1311392)の次の3つの節です。

AIで作ったショートを、一般的または繰り返しの多いコンテンツ・再利用されたコンテンツ・満足度の低いまたは不快なコンテンツの3つのポリシーに当てはめて判定する流れを示した図
収益化で見られる3つのポリシー(YouTube ヘルプ answer/1311392、2026-10-16 確認)
ポリシーの節 何を問題にするか(原文の要約) AIショートで当たりやすい形
一般的、または繰り返しの多いコンテンツ テンプレートで作られたと思われる、動画ごとの違いがほとんどない 同じ型にネタだけ差し替えて毎日量産
再利用されたコンテンツ 他の場所にあるものに、独自の解説や実質的な変更が足りない ニュースやWeb記事の文章をAI音声で読み上げただけ
満足度の低い、または不快なコンテンツ 感情を操作する手法や、衝撃だけで視聴回数を稼ぐ 「閲覧注意」型のAI画像で驚かせるだけのシリーズ

3つとも当てはまらなければ、「AIを使ったこと」自体を理由に収益化を断る項目は、このポリシーにはありません。逆に、3つのどれかに当たれば、手作業で作っていても対象になります。

名前の変化:「繰り返しの多い」→「量産型」→「一般的、または繰り返しの多い」

この節は名前が何度か変わっています。ヘルプの更新履歴には、2025年7月15日付で次の告知があります。

「繰り返しの多いコンテンツ」に関するポリシーを若干更新し、繰り返しの多いコンテンツだけでなく大量生産されたコンテンツもこれに該当するということをより明確にします。また、このポリシーの名称を「繰り返しの多いコンテンツ」から「量産型のコンテンツ」に変更します。

2026年10月16日に確認した本文では、見出しは「一般的、または繰り返しの多いコンテンツ」になっており、「満足度の低い、または不快なコンテンツ」の節も加わっています。検索で「量産型」と呼ばれているのは、この節のことです。経緯と原文の全体はYouTubeの量産型コンテンツの規約原文で確認できます。

YouTubeヘルプの原文:AIについて書かれていること

ポリシー本文のうち、AIに直接触れている行を抜き出します(YouTube ヘルプ answer/1311392、2026-10-16 確認)。

YouTubeヘルプの収益化ポリシーから、AIを使った例のうち収益化が許可される例3つと許可されない例3つを左右に分けて要約した図
AIを使った例:収益化が許可される・されない(answer/1311392 の例示から要約)

収益化が許可されない例として、次の行があります。

クリエイターならではの、率直な洞察や視点が追加されておらず、汎用的または独創性のないテンプレートを使用して作成され、大量生産されたような印象を与える AI 生成コンテンツ

同じ節には「説明、解説、教育的価値が最小限または皆無の画像スライドショー、テンプレート化されたストーリー、スクロール テキスト」も並んでいます。AI画像に字幕を乗せただけのショートは、ここに近づきます。

一方で、「満足度の低い、または不快なコンテンツ」の節には、収益化が許可される例としてAIの使い方が書かれています。

AI を使用して動画のスクリプトを編集したり、コンテンツの独自の背景ビジュアルを生成したりするなど、独自性があり、十分に調査された、あるいは創造性のあるストーリーを伝えるための補助としてクリエイティブ ツールを使用しているコンテンツ

同じ節の前置きには「コンテンツの作成に自動化ツールやテンプレートを使用する場合でも、最終的な成果物は、クリエイティブなビジョンを示し、教育的または娯楽的な価値を有している必要があります」とあります。AIや自動化を使うこと自体ではなく、できあがった動画に調べた中身と自分の視点があるかが問われています。

再利用の節では、「ウェブサイトやニュース フィードのテキストなど、自分で作成していない他の資料の内容を読み上げただけのコンテンツ」が許可されない例です。AI音声そのものではなく、読み上げる文章の出どころが問題になります。AIナレーションの線引きはAIナレーションでの収益化で詳しく扱っています。

なお、「1日何本までなら安全」「AI音声が何%までならよい」といった数値は、ヘルプのどこにも書かれていません。数字で線を引いている解説を見たら、出典を確かめてください。

止められやすい作り方・止められにくい作り方

原文の例を、AIショートでよくある作り方に当てはめると次のようになります。審査の結果を保証するものではなく、原文のどの行に近いかを示した整理です。

作り方 止められやすい形 止められにくい形 近い原文
雑学ショート AIにネタを10個出させ、同じ型に流し込む テーマを選び、事実を確かめ、毎回切り口を変える テンプレートで大量生産/十分に調査された
ニュース解説 記事の本文をAI音声で読み上げる 出典を示し、自分の解釈や補足を加える 自分で作成していない資料の読み上げ
AI画像スライド 画像を並べて汎用ナレーションを乗せる 構成・字幕・間を動画ごとに設計する 解説が最小限の画像スライドショー
物語・キャラクター 同じ状況・同じ結末を繰り返す 自分で考えたキャラクターや物語をAIで視覚化 同じ結末を迎える動画/独自のクリエイティブな表現
衝撃系 誇張した危険や苦痛を繰り返して見せる 一貫したストーリーがある 感情を操作するテーマ
シリーズ物 型も中身も同じで、差し替えはタイトルだけ イントロとエンディングは同じでも中身は毎回違う 収益化が許可される例(イントロとエンディングが同じ)

最後の行は誤解が多いところです。ヘルプは「動画のイントロとエンディングは同じだが、コンテンツの大部分は異なる」ものを許可される例に挙げています。型をそろえること自体は問題ではなく、中身まで型どおりになっているかが分かれ目です。

写実的なAI映像は開示が必要。ただし収益化の資格には影響しない

収益化ポリシーとは別に、AIで作った動画には「AI の使用」の開示の決まりがあります。YouTubeヘルプ「生成 AI コンテンツの使用に関する開示」(answer/14328491、2026-10-16 確認)は、対象を次のように書いています。

AI を使用してコンテンツを大幅に改変したり、写真のようにリアルなコンテンツを生成したりした場合には、クリエイターにその旨を開示していただくことになっています。

開示が不要な例には「生成 AI ツールを使用した軽微な制作支援(動画案のアウトライン、スクリプト、サムネイル、タイトル、インフォグラフィックの作成や改善など)」「字幕の作成」が入っています。一方、「AI 生成の音楽」は開示が必要な例です。収益化との関係は、同じページの注に書かれています。

注: AI コンテンツについて開示を行っても、動画の視聴者に制限が設けられることはなく、収益化の資格にも影響はありません。

正直に開示して不利になる決まりはありません。YouTubeが自動でラベルを付ける場合(YouTubeの生成AIツールで作ったもの、C2PAメタデータを含むもの、内部のシステムが検出したもの)もあります。自分のショートが開示の対象になるかはYouTubeのAIラベルの付け方の判定表で確認できます。

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運営者がAIで自動投稿したときの数字

当サイトの運営者は、AI音声とAI生成素材を使う顔出しなしのチャンネルを含め、3つのチャンネルを運営しています。2026年10月16日にYouTube Data APIで取得した数字です。

チャンネル 作り方 投稿本数 登録者 総再生回数
雑学チャンネル 2024年は手作業、2026年6月に一部を自動投稿 105本 1,120人 2,867,358回
AIリーク情報局 VOICEVOXのAI音声とAI生成素材だけで運営 489本 729人 822,663回

本数を積むことは、再生にも収益化の条件にも直結しません。雑学チャンネルの総再生の約8割は2024年に手作業で作った2本(158万回・72万回)で、AIの自動投稿とは別物です。この2本の経緯は運営者のチャンネルの運用例にまとめています。

2026年6月には、雑学チャンネルでShortyと同じ生成エンジンを毎朝自動で動かしました。量産型に寄らないよう、毎回テーマを変えて台本から作り直す設計にしました。結果は5本で計12,134回の再生でした。自動化の範囲はAI副業の自動化はどこまでできるかに書いています。

ツールにできるのは、台本・声・字幕・BGMをそろえる作業を短くすることまでです。テーマを選ぶ、事実を確かめる、似た動画が続いていないか見る、という部分は人に残ります。

審査に出す前の自己点検リスト

審査は動画1本ではなく、チャンネル全体が対象です。収益化の条件ページ(answer/72851、2026-10-16 確認)には「YouTube の自動システムと審査担当者によって、チャンネル全体が審査され」るとあり、再利用の節では審査担当者が「動画」「チャンネルの説明」「動画のタイトル」「動画の説明」を調べると書かれています。次の表で、当てはまる項目がないか確かめてください。

区分 点検項目 当てはまったら
繰り返し 直近の動画を続けて見ると、違いがタイトルと素材だけ 切り口・構成を回ごとに変える
繰り返し 同じ題材や同じ結末が何本も続いている テーマの選び方を見直す
繰り返し 画像スライドに汎用ナレーションを乗せただけで、解説がほとんどない 調べた中身と自分の視点を足す
再利用 Web記事・ニュースの文章をそのままAI音声で読ませている 原稿を自分で書き直す
再利用 他人の動画のクリップを、解説なしでつないでいる 解説を加えるか非公開にする
満足度 驚かせるためだけのAI画像・誇張が続いている 一貫したストーリーにする
開示 写実的なAI映像やAI生成の音楽を使ったのに開示していない YouTube Studio の「AI の使用」を見直す
メタデータ 説明欄が全動画で同じ定型文 動画ごとの内容を書く
チャンネル チャンネルの説明が空欄 誰が何のために作っているかを書く
条件 登録者1,000人と、直近12か月4,000時間または直近90日ショート1,000万回のどちらにも届いていない 条件を満たしてから申請する

このリストを満たしても承認が約束されるわけではなく、当てはまる項目があると止められやすくなる、という減点表として使ってください。チャンネルの説明やアカウント名など、審査で見られる部分の初期設定は顔出しなしYouTubeのアカウント設定で手順を確認できます。

参加条件は、2026年10月16日時点で「チャンネル登録者数が 1,000 人以上で、直近 90 日間の対象となるショート動画の視聴回数が 1,000 万回以上」などです。ヘルプは「2027 年 2 月 1 日より、YouTube パートナー プログラム(YPP)の更新を導入します」と告知しており、新しい条件は2027年2月からの収益化の条件にまとめています。

収益化できる形のまま本数を出すなら、無料の3本では足りない

審査で問われるのは本数ではなく「毎回作り直されているか」ですが、YouTubeパートナープログラムの参加条件(登録者1,000人・直近90日のショート1,000万回)に近づくには、結局ある程度の本数を、型を使い回さずに出し続ける必要があります。Shortyの無料プラン(30日3本・1本30秒まで)は、1本ごとにテーマから台本を作り直す感覚を確かめる段階用で、週に何本も出す段階には足りません。

段階 本数の目安(1か月あたり) 無料(30日3本)で足りる? 目安のプラン
審査前に作り方を確かめる 1〜3本 足りる 無料
週2〜3本、切り口を変えながら続ける 約10本 足りない ライト(月980円・30日10本・60秒まで)
毎日1本、量産型と判定されない作り方で回す 25〜30本 足りない プレミアム(月2,500円・30日30本・60秒まで)

本数を増やす前に、まず1本分の台本の出来を確かめておくと、同じ型の使い回しにならずに続けられるかの見通しが立てやすくなります。お試しで1本ぶんの台本を作る(登録不要・1日3回まで)。

落ちたとき・止められたときの期限

収益化の条件ページには、審査の期間と、承認されなかったときの次の手が書かれています(answer/72851、2026-10-16 確認)。

場面 ヘルプの記載
審査の期間 結果は「通常は 1 か月程度」。申請が多いときは長引くことがある
初めて承認されなかった 「再審査請求を 21 日以内に行うことができます」。または「30 日後に再度お申し込みいただけるようになります」
2回目以降、または再申請済み 「90 日後に再度お試しください」
コミュニティガイドラインの違反警告がある 警告の期限が切れた後、または再審査請求で解除された後に申し込める

ヘルプは再申請の前に「必ずポリシーおよびガイドラインとチャンネル全体のコンテンツを照らし合わせて再確認し、チャンネルを調整してください」と書いています。何も変えずに待つだけでは、同じ結果になりやすいということです。すでに収益化が止まった後の原因の調べ方と戻し方はAIコンテンツの収益化停止の対策、実際に止められた構成の例はAI動画のBAN事例で扱っています。

よくある質問

AIで作ったショート動画は収益化できますか?

できます。YouTubeの収益化ポリシーに、AIを使った動画を一律に対象外とする項目はありません。対象外になるのは、テンプレートで大量生産されたように見える、他人の文章を読み上げただけ、衝撃だけで視聴回数を稼ぐ、といった形の動画で、これはAIを使っていなくても同じです。

AI音声(VOICEVOXなど)だけのナレーションでも大丈夫ですか?

ポリシーで問題になるのは声の作り方ではなく、読み上げている原稿の出どころです。「自分で作成していない他の資料の内容を読み上げただけのコンテンツ」は許可されない例ですが、自分で書いた原稿をAI音声で読ませることを禁じる行はありません。声のソフトの利用規約(商用利用・クレジット表記)は別に確認が必要です。

AIのラベルを付けると収益化に不利になりますか?

なりません。YouTubeヘルプは「AI コンテンツについて開示を行っても、動画の視聴者に制限が設けられることはなく、収益化の資格にも影響はありません」と書いています。写実的なAI映像やAI生成の音楽を使ったのに開示しないほうが、ポリシー上の問題になります。

何本まで投稿したら「量産型」と判定されますか?

本数の基準はヘルプに書かれていません。問題になるのは本数ではなく、動画ごとの違いがほとんどないかどうかです。

Shortyなどのツールで作れば審査に通りやすくなりますか?

いいえ。審査はできあがった動画とチャンネルを見るもので、どのツールを使ったかは項目にありません。ツールで作業を短くした分、テーマ選び・事実の確認・似た動画が続いていないかの見直しに時間を回すのが現実的な使い方です。

まとめ

ジャンル選びから最初の30本までの全体の流れは、顔出しなしYouTubeの始め方にまとめています。

まだチャンネルを作っていない場合は、先にYouTubeチャンネルの作り方で開設と初期設定を済ませておくと、作った動画をすぐ投稿できます。

まずは1本作ってみて、同じテーマでも切り口をどう変えられるかを確かめてください。

テーマごとに台本から作り直すので、使い回しになりにくい

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