結論から数字を出します。運営している雑学系チャンネル(ジブリ・アニメ映画の雑学を扱う顔出しなしShortsチャンネル)は、累計60本の投稿で登録者1,110人、総再生279万回に到達しました。一方、まったく同じ自動化体制・同じ運営者で回している睡眠系チャンネルは、106本投稿して登録者120人、平均再生598回です。本数は1.7倍なのに、登録者は9分の1。この差はどこから来るのか。
この記事は、伝聞やまとめ記事ではなく、運営自身のYouTube Studioの数字だけを使った運用実録です。「雑学チャンネルは稼げる」「Shortsは伸びやすい」といった一般論は世の中に溢れていますが、60本回した生のデータ──直近15本の再生レンジ、登録者への転換効率、投稿を2週間止めたら何が起きたか──までセットで公開している記事はほとんど見当たりませんでした。だからこそ、これから顔出しなしYouTubeを始める人・すでに始めて伸び悩んでいる人の判断材料として、成功も失敗もそのまま書きます。
先に断っておくと、これは運営2チャンネル分、つまりn=2の事例です。「雑学なら誰でもこうなる」という話ではありません。それでも、同一運営者・同一制作体制でジャンルだけ変えた比較データは、ジャンル選定の重みを考えるうえで参考になるはずです。顔出しなしYouTube副業の全体像や収益の現実についてはYouTube副業・顔出しなしの現実にまとめているので、あわせて読んでください。
【結論データ】雑学Shorts60本の全成績を先に公開
まず、この記事で扱う一次データをすべてテーブルで出します。チャンネル名とURLは伏せますが、数字はYouTube Studioの管理画面の値をそのまま転記したものです(執筆時点)。
| 指標 | 雑学系チャンネルの実数 | 補足 |
|---|---|---|
| 投稿本数 | 累計60本 | すべて顔出しなしのShorts |
| 登録者数 | 1,110人 | 収益化ラインの1,000人は通過 |
| 総再生回数 | 約279万回 | 1本の当たり動画が大きく牽引 |
| 直近15本の平均再生 | 2,369回 | チャンネルの「実力値」に近い数字 |
| 直近15本の最高再生 | 4,575回 | 同じ形式でこの上振れ |
| 直近15本の最低再生 | 1,112回 | 最高と最低で約4倍のブレ |
| 登録転換の目安 | 約2,500再生で登録1人 | 総再生÷登録者から逆算 |
| 1本あたりの制作時間 | 人手は数分 | 台本〜レンダリングまで自動化 |
この表を見て最初に注意してほしいのは、総再生279万回という数字の「読み方」です。単純に60本で割ると1本あたり約4.6万回に見えますが、実態はまったく違います。総再生は1本の当たり動画が大きく牽引しており、チャンネルの平常運転の実力は直近15本の平均2,369回のほうです。つまり「平均値は当たり動画に引っ張られて実力より高く見える」。これはShorts運用のデータを読むときに必ず起きる罠で、他人のチャンネルの「総再生◯百万回」という実績を見るときも、直近の動画が実際に何回再生されているかを確認しないと判断を誤ります。
もうひとつの重要な数字が、約2,500再生で登録1人という転換効率です。総再生約279万回に対して登録者1,110人。割り算すると約2,500再生につき登録1人という計算になります。Shortsはフィードに流れてきた動画を「見て、スワイプして、次へ」という消費のされ方が基本で、チャンネルページに飛んで登録するという行動が構造的に起きにくい。この登録の弱さは雑学ジャンル固有の問題ではなく、Shortsという形式そのものの性質だと運用していて感じます。
それでも登録者1,000人という収益化条件のひとつは、この転換効率のまま総再生を積み上げることで通過できました。「Shortsは登録されにくい」は事実ですが、「登録されない」わけではない。効率が悪いなりに、母数(再生回数)を大きくすれば届く数字だということは、60本の実績として言えます。
運用フェーズ分解:0〜20本・21〜40本・41〜60本で何が起きたか
60本を一気に語ると実態が見えなくなるので、20本ごとの3フェーズに分けて、それぞれの時期に何をやり、何が起きたかを整理します。なお、フェーズごとの正確な再生数の内訳は集計していないため、ここでは数字を捏造せず、運用として起きた事実と学びを中心に書きます。
| フェーズ | 主にやったこと | 起きたこと・学び |
|---|---|---|
| 0〜20本 | 制作パイプラインの構築、テーマと型の手探り | 再生は低空飛行。自動化の整備に時間の大半を使った |
| 21〜40本 | 型の固定化、フック(冒頭1〜2秒)の改善 | 当たり動画が出て総再生が急伸。フックの重要性を体感 |
| 41〜60本 | 同型での量産、投稿停止の(意図せぬ)実験 | 同じ型でも再生に約4倍のブレ。2週間停止で新規流入ほぼゼロに |
0〜20本:再生よりも「作り続けられる体制」を作っていた時期
最初の20本の時期にやっていたことは、正直に言えば動画の中身の追求よりも制作体制の構築です。台本作成→音声合成→画像生成→字幕→レンダリングという工程を自動化し、1本あたりの人手作業を数分まで圧縮する。この仕組みができるまでは、1本作るごとに消耗していました。
ここで得た最大の学びは、Shorts運用は「1本の完成度を上げるゲーム」である前に「投稿を止めない体制を作るゲーム」だということです。後述しますが、Shortsは投稿を止めた瞬間に新規流入が消えるフロー型のメディアです。手作業で1本に何時間もかけていたら、本業のある副業プレイヤーは確実に息切れします。最初の20本は「勉強代」と割り切って、体制づくりに投資したのは結果的に正解でした。
21〜40本:当たり動画とフックの発見
型がある程度固まってきた中盤以降に、総再生を大きく牽引する当たり動画が出ました。ここで重要なのは「なぜその動画が当たったのか」を、その後の投稿で検証できたことです。伸びた回に共通していたのは、冒頭1〜2秒のフックが「え、そうなの?」と思わせる意外性提示型だったこと。詳しくは後の章で沈んだ回との比較として書きますが、この時期にフックの型をつかめたことが、チャンネルの実力値(直近15本平均2,369回)の土台になっています。
41〜60本:安定と、ブレと、停止実験
終盤は確立した型での量産フェーズです。ところがここで2つの現実に直面します。ひとつは、同じ形式・同じ品質で作っても再生数が1,112回〜4,575回と約4倍ブレること。もうひとつは、事情があって投稿を2週間停止したところ、新規流入がほぼゼロになったことです。ストック型のブログ記事なら更新を止めても検索流入は続きますが、Shortsは投稿が止まるとフィードへの露出そのものが止まる。この2つの発見は、次章以降で深掘りします。
直近15本の生データ:同じ型でも再生数は約4倍ブレる
チャンネルの実力を測るうえで一番信頼できるのは、型が固まったあとの直近データです。直近15本の数字を再掲します。
| 直近15本の指標 | 実数 |
|---|---|
| 平均再生回数 | 2,369回 |
| 最高再生回数 | 4,575回 |
| 最低再生回数 | 1,112回 |
| 最高÷最低 | 約4.1倍 |
強調したいのは、この15本は「同じ形式」で作られているという点です。テーマの系統も、動画の構成も、字幕・音声・画像のフォーマットも、制作パイプラインが同一なのでほぼ揃っています。人間の目で見て「この回は手抜きだったから沈んだ」と説明できる差はありません。それでも結果は約4倍ブレる。
この事実から導ける運用上の結論は3つあります。
第一に、1本ごとの結果に一喜一憂しても意味がないということ。1,112回だった回の直後に4,575回の回が出る世界では、単発の数字は実力のシグナルとしてノイズが大きすぎます。評価するなら最低でも10〜15本単位の平均で見るべきです。
第二に、Shortsは「打席数のゲーム」だということ。どの動画が上振れするかは事前にコントロールできない以上、上振れの抽選券を増やす唯一の方法は投稿本数です。当たり動画が総再生279万回を牽引したのも、60本という打席数があったからで、10本でやめていたらその抽選券は引けていません。
第三に、だからこそ制作コストの圧縮が戦略の中核になるということ。1本に何時間もかけて4倍ブレの抽選を引くのは割に合いません。当チャンネルが台本→音声→画像→字幕→レンダリングを自動化して人手を1本数分に抑えているのは、品質へのこだわりがないからではなく、ブレが前提のゲームでは試行回数こそが品質だからです。
伸びた回と沈んだ回:差は冒頭1〜2秒のフックだった
では、約4倍のブレの中でも「伸びる側」に入る確率を上げる変数は何か。直近の伸びた回を並べて共通点を探した結果、明確に浮かび上がったのが冒頭1〜2秒のフック文言でした。
伸びた回に共通していたのは、フックが「え、そうなの?」型、つまり視聴者の既存知識と矛盾する意外性を最初の1〜2秒で提示するパターンだったことです。逆に沈んだ回は、丁寧に前提から説明を始めるタイプや、作品名の紹介から入るタイプが目立ちました。型として整理すると次のようになります。
| フックの型 | 冒頭の入り方(型の例) | 結果の傾向 |
|---|---|---|
| 意外性提示型 | 「実は◯◯は△△だった」と常識の逆を最初に断言 | 伸びた回に共通 |
| 疑問投げかけ型 | 「なぜ◯◯は△△なのか?」と謎を先に置く | 中間。意外性の強さ次第 |
| 前提説明型 | 「◯◯という作品には〜」と背景から入る | 沈んだ回に多い |
| タイトル読み上げ型 | 動画タイトルをそのまま冒頭で読む | 沈んだ回に多い |
Shortsのフィードでは、視聴者は指1本のスワイプで次の動画に移動できます。冒頭1〜2秒で「スワイプを止める理由」を提示できなければ、その後の内容がどれだけ良くても届かない。逆に言えば、雑学ジャンルは「知られていない事実」がコンテンツの核なので、その意外性を冒頭に前倒しするだけでフックが成立する。これは雑学というジャンルとShortsという形式の相性の良さだと感じています。
注意点として、意外性を煽りすぎて本文で回収できないと、視聴維持率とコメント欄の信頼を同時に失います。フックはあくまで「本文に実在する意外性の前倒し」であって、釣りタイトルの音声版にしてはいけません。フックを含む台本全体の設計手順はショート動画の台本の書き方で詳しく解説しているので、実際に書く段階ではそちらを参照してください。
投稿を2週間止めたら新規流入がほぼゼロになった話
60本の運用の中で、最も背筋が冷たくなったデータがこれです。事情があって投稿を約2週間停止したところ、その期間の新規流入(フィード露出からの新規視聴)がほぼゼロになりました。
ブログのSEO記事であれば、書いた記事は資産として検索結果に残り、更新を止めても流入は緩やかにしか減りません。ところがShortsは違いました。過去60本の資産があっても、投稿が止まると「今アクティブなチャンネル」への露出配分から外れるかのように、新規のフィード流入が消える。Shortsはストック型ではなくフロー型のメディアである、というのが60本運用しての実感です。
この性質は、副業としてShortsをやる人にとって二重の意味を持ちます。
悪い面は、止まったら終わりだということ。「100本作って寝かせておけば再生され続ける」というストック型の期待は、少なくとも当チャンネルのデータでは裏切られました。登録者1,110人程度の規模では、検索やチャンネルページ経由の指名流入が細く、露出のほぼすべてをフィードのアルゴリズム配信に依存しているためだと考えています。
良い面は、だからこそ自動化の価値が最大化されるということです。継続が生命線なら、継続のコストを限界まで下げた者が構造的に勝ちます。人手数分で1本作れる体制なら、モチベーションや繁忙期に左右されずに投稿を続けられる。フロー型メディアにおける自動化は、時短テクニックではなく生存戦略そのものです。
同一運営・同一自動化で2チャンネル比較:ジャンル選定がほぼすべてだった
この記事で一番価値があるのは、おそらくこの章です。運営者・制作パイプライン・投稿運用をすべて共通にして、ジャンルだけが違う2つのチャンネルの成績を並べます。比較対象は、毎日投稿で運用している睡眠・快眠系のチャンネルです。
| 指標 | 雑学系ch(ジブリ・アニメ映画) | 睡眠系ch | 差 |
|---|---|---|---|
| 投稿本数 | 60本 | 106本 | 睡眠系が約1.7倍 |
| 登録者数 | 1,110人 | 120人 | 雑学系が約9倍 |
| 平均再生回数 | 2,369回(直近15本) | 598回 | 雑学系が約4倍 |
| 最低再生回数 | 1,112回(直近15本) | 46回 | 雑学系が約24倍 |
本数を1.7倍投下している睡眠系チャンネルのほうが、登録者は9分の1、平均再生は4分の1、最低再生に至っては24分の1です。制作体制は同じ、運営者も同じ、投稿を続ける規律も同じ。それでもこれだけの差がつく。努力量の差では説明できません。説明変数として残るのはジャンル(とそのジャンルにおけるコンテンツの型)です。
なぜこれほどの差がつくのか。運用者としての仮説は3つあります。
1つ目は、フックの作りやすさの差です。雑学は「意外な事実」という、冒頭1〜2秒で完結する武器を毎回用意できます。一方、睡眠系のコンテンツは性質上「刺激で手を止めさせる」ことと相性が悪く、フィード型の配信で瞬発力を出しにくい。
2つ目は、視聴のされ方の差です。雑学Shortsはフィードで偶然出会って消費されるのに対し、睡眠系は本来「寝る前に自分から探しに来る」ニーズが中心で、Shortsフィードの受動的視聴と噛み合っていない可能性があります。
3つ目は、既存ファンダムの有無です。ジブリ・アニメ映画という題材には、もともと巨大な関心人口と「語りたい・知りたい」文化があります。雑学チャンネルはその関心の上に乗れますが、睡眠系は関心をゼロから喚起する必要があります。
ここから引き出せる実務的な教訓はシンプルです。ジャンル選定は、投稿頻度や制作品質よりも先に効いてくる第一変数だということ。もし今から始めるなら、「自分が作りやすいか」だけでなく「フィード型の配信と噛み合うフックを毎回作れるジャンルか」「既存の関心人口が大きいか」を先に検証すべきです。
ただし繰り返しますが、これはn=2の比較です。睡眠系でも設計次第で伸びているチャンネルは存在するでしょうし、雑学系でも沈んでいるチャンネルは無数にあるはずです。「雑学は勝てる、睡眠は無理」という結論ではなく、「同条件でもジャンルでここまで差がつき得る」というサンプルとして読んでください。
60本で踏んだ失敗と、そこからの改善リスト
きれいな話だけでは実録になりません。60本の運用で実際に踏んだ失敗と、それに対する改善をリストで公開します。
失敗1:最初の20本を「試行錯誤」に使いすぎた。 型が定まらないまま投稿していた序盤は、再生も学びも効率が悪かった。改善として、伸びた回のフック型(意外性提示型)が見えた時点で型を固定し、変数をテーマ選びに絞りました。検証は「1回に1変数」が鉄則です。
失敗2:投稿を2週間止めて新規流入を失った。 フロー型メディアで投稿を止めるコストを甘く見ていました。改善として、投稿が途切れない体制(制作の自動化とストック本数の確保)を最優先事項に格上げしました。作り置きが数本あるだけで、繁忙期や体調不良で流入が途絶えるリスクは大きく減ります。
失敗3:登録への転換をほぼ設計していなかった。 約2,500再生で登録1人という効率は、Shortsの構造的な弱さであると同時に、当チャンネルが登録導線をほぼ設計してこなかった結果でもあります。再生数を伸ばすことばかり考え、「このチャンネルを登録する理由」を動画内で提示してこなかった。ここは現在進行形の改善テーマです。
失敗4:1本ごとの数字に反応しすぎた時期があった。 最低1,112回の回が出ると「型が飽きられたのでは」と焦り、余計な変更を入れたくなる。しかし直後に4,575回が出る。約4倍のブレが平常であると理解してからは、評価は15本単位の平均でしか行わないルールにしました。
失敗5:総再生279万回という数字を実力と錯覚しかけた。 当たり動画1本が牽引した総再生を「チャンネルの地力」と誤認すると、戦略を誤ります。ダッシュボードで見るべきは累計の派手な数字ではなく、直近の平均・最低・登録転換率です。自分のチャンネルに対してすら、数字の読み方にはバイアスがかかります。
失敗6:睡眠系チャンネルの撤退判断が遅れた。 106本・毎日投稿を続けても平均598回・登録120人という数字は、かなり早い段階から兆候が出ていました。「継続すればいつか報われる」は、ジャンル選定のミスを覆い隠す危険な言葉です。改善として、新ジャンルは20〜30本時点で継続・撤退・転換を判断するチェックポイントを置くことにしました。
これから始める人向け:再現手順チェックリスト
ここまでのデータと失敗を、これから始める人が使える手順に落とし込みます。当チャンネルの制作フローは、台本作成→音声合成→画像生成→字幕→レンダリングを自動化し、人手は1本あたり数分です。ゼロから同じ体制を組む必要はありませんが、「継続コストを下げる」方向性は必ず組み込んでください。チャンネル開設や機材まわりの基本手順は顔出しなしYouTubeの始め方で解説しています。
開始前〜60本までのチェックリスト
- [ ] ジャンル検証:そのジャンルは冒頭1〜2秒のフック(意外性・疑問)を毎回作れるか
- [ ] ジャンル検証:既存の関心人口(ファンダム・検索需要)が十分に大きいか
- [ ] ジャンル検証:フィードの受動的視聴と噛み合うか(能動的に探すタイプの需要ではないか)
- [ ] 体制:1本あたりの人手作業を「数十分以内」に収める制作フローを設計したか
- [ ] 体制:台本→音声→画像→字幕→書き出しのうち、自動化・テンプレ化できる工程を特定したか
- [ ] 体制:投稿が2週間止まらないよう、ストック(作り置き)を持つ運用にしたか
- [ ] 台本:フックは「本文に実在する意外性の前倒し」になっているか(煽りだけの釣りになっていないか)
- [ ] 運用:評価は1本単位でなく10〜15本の平均で行うルールを決めたか
- [ ] 運用:同じ形式でも再生数が数倍ブレることを前提に、単発の結果で型を壊さないと決めたか
- [ ] 判断:20〜30本時点で継続・転換・撤退を判断するチェックポイントを設定したか
- [ ] 判断:総再生や単発のバズではなく、直近平均・最低再生・登録転換率で実力を測ると決めたか
- [ ] 登録導線:視聴者が「このチャンネルを登録する理由」を動画内で提示しているか
このチェックリストの背後にある思想はひとつだけです。Shortsは、1本の傑作を作るゲームではなく、ブレを前提に打席に立ち続けるゲームだということ。当チャンネルの数字──60本で登録1,110人、直近平均2,369回、約4倍のブレ、停止すれば流入ゼロ──は、すべてこの思想を裏付けるデータでした。
よくある質問
Q1. 登録者1,000人まで何ヶ月かかりましたか?
期間よりも本数で答えるほうが再現性のある情報になります。当チャンネルは累計60本の投稿で登録者1,110人に到達しました。約2,500再生で登録1人という転換効率だったため、要した期間は投稿ペース次第で変わります。週3本なら約5ヶ月、毎日投稿なら約2ヶ月で60本に届く計算です。ただし当たり動画が出るタイミングには運の要素があり、同じ60本でも到達できない場合は十分あり得ます。
Q2. 収益はいくら出ていますか?
本記事では収益額は非公開とします。この記事の目的は再生・登録の一次データ公開であり、収益はRPM(再生あたりの収益単価)やジャンル、視聴者の地域で大きく変わるため、切り分けて扱うべきテーマだからです。ShortsのRPM相場と収益の現実的な計算はYouTube副業・顔出しなしの現実で詳しく解説しています。
Q3. ジャンル選びの基準は何ですか?
当運営のn=2の比較から言える基準は3つです。①冒頭1〜2秒で成立するフック(意外性)を毎回作れるジャンルか、②既存の関心人口・ファンダムが大きいか、③フィードの受動的視聴と相性が良いか。同じ体制でも、雑学系と睡眠系で登録者9倍・平均再生4倍の差がつきました。「作りやすさ」より「フックの作りやすさ」で選ぶことをおすすめします。
Q4. 毎日投稿は必須ですか?
毎日が必須という証拠は当データにはありませんが、「止めないこと」は必須だと考えています。投稿を2週間停止したとき、新規流入はほぼゼロになりました。Shortsはフロー型で、投稿が止まると露出も止まります。一方、毎日投稿していた睡眠系チャンネルは106本で登録120人と沈んでおり、頻度がジャンルの不利を覆すこともありませんでした。頻度は「無理なく止めずに続けられる最大値」で設定するのが現実解です。
Q5. 同じ品質で作っているのに再生数がバラつくのは異常ですか?
異常ではなく、それが正常です。当チャンネルの直近15本は同じ形式で制作していますが、再生数は1,112回から4,575回まで約4倍のブレがありました。単発の数字で型を変えると検証が壊れます。評価は10〜15本の平均で行い、明確に共通点のある失敗(フックが前提説明型だった等)だけを修正対象にしてください。
Q6. 1本あたりの制作時間はどれくらいですか?
当チャンネルは台本作成→音声合成→画像生成→字幕→レンダリングまでを自動化しており、人手の作業は1本あたり数分です。ただしこの体制の構築自体に序盤の時間投資が必要でした。最初から完全自動化を目指す必要はなく、テンプレート化・ツール活用で「1本あたりの人手を減らし続ける」方向性を持つことが重要です。作業の具体的な始め方は顔出しなしYouTubeの始め方を参照してください。
Q7. Shortsは登録者が増えにくいと聞きますが本当ですか?
当チャンネルのデータでは本当です。約2,500再生でようやく登録1人という効率でした。Shortsはフィードで消費されて次へスワイプされる構造上、チャンネル登録という行動が起きにくい。ただし母数を積めば届きます。総再生約279万回で登録1,110人、つまり収益化ラインの1,000人はこの効率でも通過できました。登録効率を嘆くより、再生母数を増やす体制づくりに時間を使うほうが建設的です。
Q8. 当たり動画は狙って出せますか?
狙って「確率を上げる」ことはできますが、「確実に出す」ことはできません。当チャンネルで伸びた回に共通していたのは、冒頭1〜2秒が「え、そうなの?」型の意外性フックだったことです。この型に寄せることで打率は上がりましたが、それでも同型で約4倍のブレが残ります。フックの型は再現できても、どの回が上振れるかは配信側の抽選です。だからこそ打席数(投稿本数)が戦略の中心になります。
Q9. 雑学のネタ切れはしませんか?
特定領域に絞っても、60本程度では枯れませんでした。当チャンネルはジブリ・アニメ映画という領域で60本を投稿していますが、作品×制作背景×登場人物×設定の検証といった切り口を掛け算すればネタは積み上がります。むしろ危険なのはネタ切れよりも「見せ方の型切れ」、つまり同じ展開の反復で視聴者に飽きられることで、こちらは切り口の回転で対処しています。
Q10. 伸びなかったチャンネルはどうすべきですか?
当運営の睡眠系チャンネルは106本・毎日投稿でも登録120人・平均598回でした。この経験から、20〜30本時点で「直近平均が伸びる傾向にあるか」「フックが機能するジャンルか」を判定し、継続・型の転換・撤退を決めることを推奨します。投下本数が増えるほど撤退判断は心理的に難しくなります。本数はサンクコストであり、将来の伸びを保証しないことをデータとして受け止めるべきです。
まとめ
運営している雑学系チャンネルの60本運用実録を、一次データでまとめました。要点を再掲します。
- 累計60本で登録者1,110人・総再生約279万回。ただし総再生は1本の当たり動画が牽引しており、実力値は直近15本平均2,369回
- 約2,500再生で登録1人。Shortsの登録転換は構造的に弱いが、母数を積めば収益化ラインの1,000人には届く
- 同じ形式で作っても再生数は1,112〜4,575回と約4倍ブレる。評価は10〜15本の平均で行い、単発の結果で型を壊さない
- 伸びた回の共通点は、冒頭1〜2秒の「え、そうなの?」型の意外性フック
- 投稿を2週間止めると新規流入はほぼゼロに。Shortsはフロー型であり、継続コストを下げる自動化・テンプレ化は生存戦略そのもの
- 同一運営・同一体制の睡眠系チャンネル(106本・登録120人・平均598回)との比較から、ジャンル選定が第一変数。本数1.7倍でも登録1/9・平均再生1/4という差がついた
最後にもう一度。これはn=2の事例であり、すべてのチャンネルに当てはまる法則ではありません。ただ、世の中の「Shortsで稼げる/稼げない」という議論の多くが数字を出さないまま行われている中で、実数を出して語れることには意味があると考えています。この記事のデータを、あなたのジャンル選定と運用設計の比較対象として使ってください。
これから始める人は顔出しなしYouTubeの始め方で体制づくりから、台本を書く段階の人はショート動画の台本の書き方でフック設計から、副業として収益まで見通したい人はYouTube副業・顔出しなしの現実から読み進めてください。この実録が、あなたの最初の60本の設計図になれば幸いです。