VOICEVOXは「声」専用ソフト。動画にするには編集ソフトが別に必要
結論から言うと、VOICEVOXだけでは動画は完成しません。VOICEVOXはテキストを読み込ませて音声(WAVファイル)を生成する音声合成ソフトであり、映像を扱うタイムライン機能や字幕を画面に焼き付ける機能、BGMと音声を重ねてミックスする機能は持っていません。「VOICEVOXでずんだもんの声は作れたのに、そこから先どうすればいいのか分からない」という詰まり方をしている人の多くは、VOICEVOX側の設定ではなく、受け取る側の動画編集ソフト選びでつまずいています。
VOICEVOX自体の基本的な使い方やスマホでの動画組み込みの流れは、VOICEVOX 使い方 動画 スマホで個別に解説しているので、インストールや読み上げ設定がまだ終わっていない人はそちらを先に済ませてから戻ってきてください。この記事では「音声はもう作れる」という前提のうえで、その先の編集ソフト選びだけに焦点を絞ります。
実際、VOICEVOXに関する検索の中には「VOICEVOX 動画編集」「VOICEVOX 動画にする方法」のように、ソフト自体の使い方ではなく次の工程を探している検索語がまとまった数あります。これは、VOICEVOXの公式サイトやチュートリアルが「音声を作るところまで」を丁寧に説明している一方で、「作った音声をどう動画にするか」は編集ソフト側のドキュメントに散らばっていて、初めて触る人からは見えにくくなっているためです。この記事では、その見えにくくなっている部分だけを1本にまとめます。
なぜソフト選びで差がつくのか。理由は単純で、VOICEVOXが吐き出すのはWAVファイルという標準的な音声形式なので、実はどの動画編集ソフトでも「読み込むだけ」ならできてしまうからです。この「読み込める/読み込めない」という粗い基準で比較している記事が多いのですが、それでは差が見えません。本当に差がつくのは、VOICEVOXが音声と同時に書き出せるテキスト情報やタイミング情報を、編集ソフト側がどこまで自動で活用してくれるかという一段深い相性の部分です。この記事ではそこを軸に、代表的な5本の編集ソフトを比較します。
編集ソフト選びで見るべき3つの相性ポイント
ソフトの知名度や価格だけで選ぶと、後から「字幕を1本ずつ手打ちする羽目になった」「10体分のセリフを1つずつドラッグする羽目になった」という工数の壁にぶつかります。VOICEVOXとの相性は、次の3点で判断してください。
- 字幕自動化:VOICEVOXが書き出すテキスト情報を使って、編集ソフト側が自動でセリフを字幕として配置してくれるか。それとも音声を別途AIに聞かせて文字起こしし直す方式か。
- lab / タイミングファイル対応:VOICEVOXの設定(オプション→保存)で書き出せる「labファイル」は、音声の発話タイミング(音素情報)が入ったテキスト形式のファイルです。wavファイルと同じ名前で書き出されるため、字幕の自動配置やリップシンク(口パク)の土台データとして扱えます。この仕組みを使えるプラグイン・機能が編集ソフト側にあるかどうかで、細かい同期作業の手間が大きく変わります。
- 一括読み込み:VOICEVOXでキャラクターごとにセリフを連番で大量に書き出したとき、それらをまとめてタイムラインに並べる機能があるか。1本ずつドラッグするのか、フォルダごと投げ込めるのかは、解説動画や掛け合い動画のように台詞数が多い形式ほど効いてきます。
この3点は、VOICEVOXの標準キャラクターであるずんだもんを使って無料の範囲で動画を作る場合の具体的な流れであるずんだもん 動画 作り方 無料でも触れている、実際の制作フローに直結する部分です。あわせて確認しておくと、どのソフトを選ぶべきかの判断がぶれにくくなります。
音声と編集を分けずに一発で出すという選択肢
ここまでは「VOICEVOXで声を作ったあと、どの編集ソフトに渡すか」という前提で話を進めていますが、そもそも声・字幕・BGMを別々のソフトで操作しない方法もあります。当サイトが開発・運営しているショート動画自動生成ツール「Shorty」は、テーマを入力するだけで台本・AI音声・字幕・BGMまでをまとめて自動生成します。VOICEVOXの声質そのものにこだわりたい人や、lab連携で細かく同期を詰めたい人には向きませんが、「編集ソフトの選定や設定に時間をかけず、とにかく1本を早く形にしたい」という人には検討の余地があります。無料プランは30日で5本まで・1本30秒まで・保存7日・縦型ショート形式のみという制約があるので、その範囲で足りるかどうかは事前に確認してください。
比較表で一気に把握:VOICEVOX対応 動画編集ソフト5選
WebSearchで確認できた2026年時点の情報をもとに、料金・対応OS・VOICEVOXとの相性をまとめました。料金は変動することがあるため、契約前に必ず公式サイトの最新情報を確認してください。
| ソフト | 料金の目安(2026年) | 対応OS | 字幕の自動化 | lab/タイミングファイル活用 | 大量wavの一括読み込み |
|---|---|---|---|---|---|
| ゆっくりムービーメーカー4 (YMM4) | 無料(ゆっくり音声を使う場合のみ別途ライセンス年額が必要。VOICEVOXなら無料で完結) | Windows専用 | VOICEVOXと直接連携し、セリフのテキストと音声を自動でタイムラインに配置 | エンジンと直接通信するため、labファイルを介さずに自動同期 | キャラクターごとの連番セリフをまとめて配置可能 |
| AviUtl(+VOICEVOX連携プラグイン) | 本体・プラグインとも無料 | Windows専用 | 「かんしくん」等の連携プラグインでテキストファイルを自動的にタイムラインへ配置 | labファイルの書き出しに対応し、リップシンク系プラグインと組み合わせ可能 | プラグインの仕様次第で対応(設定次第では手作業が残る) |
| CapCut | 無料版あり/Pro(有料)は月額1,000円前後(地域・プラットフォームにより変動) | Windows・macOS・iOS・iPadOS・Android・Web | 音声認識ベースの自動字幕生成は強力だが、VOICEVOX側のテキスト・labファイルは読み込めない | 非対応(汎用の音声ファイルとして扱う) | 対応なし(1本ずつ、または複数ファイルの手動配置) |
| Clipchamp | 無料(Windows標準搭載)/Microsoft 365同梱プランあり | Windows 10・11、Web | 音声認識ベースの自動字幕は搭載。VOICEVOX専用の自動化機能はなし | 非対応 | 対応なし |
| DaVinci Resolve | 無料版あり/Studioは295ドルの買い切り | Windows・macOS・Linux | 無料版は自動字幕機能なし(Studio版のみ搭載) | 非対応(WAVファイルとして読み込むのみ) | 対応なし(Fairlightで複数トラックへの手動配置は可能) |
表を見て分かるとおり、「WAVファイルが読み込めるかどうか」で並べると全ソフトが横並びになってしまい、比較になりません。差がついているのは、VOICEVOXが書き出すテキストやタイミング情報をソフト側がどこまで自動で拾ってくれるか、という一段深い部分です。ここを見落として「対応/非対応」の粗い基準だけで選ぶと、実際に使い始めてから工数の差に驚くことになります。
ゆっくりムービーメーカー4(YMM4)-VOICEVOX前提で設計された専用ソフト
YMM4は、もともと「ゆっくり」系のキャラクター動画を作るために生まれたソフトで、VOICEVOXとの連携を前提に機能が作り込まれています。VOICEVOXのフォルダを指定するだけで、テキストを打つとその場でVOICEVOXのエンジンを呼び出して音声を生成し、字幕(テロップ)オブジェクトとしてタイムラインに自動配置してくれます。labファイルのような中間ファイルを手動でやり取りする必要がなく、エンジンとソフトが直接通信しているため、同期のズレが起きにくいのが特徴です。
料金面では、YMM4本体もVOICEVOXも無料です。有料になるのは「ゆっくりボイス(AquesTalk系)」を商用利用する場合で、この場合は別途年間ライセンス料が必要になります。VOICEVOXのキャラクターだけを使う分には、商用利用でも無料で完結します(ただしVOICEVOXの利用規約に基づくクレジット表記は必要です。これは編集ソフトの種類にかかわらず共通のルールです)。
一方で、YMM4はWindows向けに配布されているソフトで、Macでの動作は想定されていません。Macを使っている人がVOICEVOXの声で動画を作りたい場合は、後述するCapCutやDaVinci Resolveのように、Wavファイルを手動で読み込む形の編集ソフトを選ぶことになります。
セリフに合わせて効果音を入れる具体的な操作手順はYMM4 効果音の入れ方にまとめています。VOICEVOXとの連携を組んだあと、動画のテンポを作り込む段階であわせて確認しておくと作業が滞りません。
YMM4とVOICEVOXを連携させる基本の流れは次のとおりです。細かいボタンの位置はバージョンによって変わることがありますが、大枠の順序は共通しています。
- VOICEVOXを公式サイトからダウンロードし、インストールしておく(VOICEVOXエンジン単体でも起動できる状態にする)。
- YMM4を起動し、ファイルメニューの設定からVOICEVOXのインストールフォルダを指定する。
- YMM4側でVOICEVOXのキャラクター(ずんだもんなど)を選択し、テキストを打ち込む。
- 打ち込んだ瞬間にYMM4がVOICEVOXのエンジンを呼び出して音声を生成し、字幕オブジェクトと音声がタイムラインに自動で並ぶことを確認する。
この4ステップの時点でつまずく場合、多くはVOICEVOXのインストールフォルダの指定ミスか、VOICEVOXのバージョン更新によるパス変更が原因です。フォルダ指定を一度見直すだけで解決するケースがほとんどです。
ここまでの手順、1本ぶんまるごと自動でやりますShorty はテーマを入力するだけで、台本・AI音声・字幕・BGMを揃えた雑学ショート動画を生成します。無料プランは30日5本まで。無料で作ってみるAviUtl(+VOICEVOX連携プラグイン)-プラグインで骨組みから連携できる上級者向けソフト
AviUtlは本体もVOICEVOX連携プラグインも無料で使えますが、YMM4のように最初から一体化しているわけではなく、「かんしくん設定ファイル作成ツール」などの外部プラグインを自分で導入し、VOICEVOX側の書き出し設定(テキストファイルの書き出しをオンにする)を有効化する、という準備が必要です。起動順序も決まっており、AviUtlを先に立ち上げてからプラグインを起動し、その後にVOICEVOXを起動するという手順を踏まないとうまく連携しません。
見返りとして、AviUtlはVOICEVOXのlabファイル(発話タイミングの音素情報)を活用できる数少ない編集ソフトです。字幕の自動配置だけでなく、対応するプラグインと組み合わせればリップシンク(キャラクターの口の動きを音声に合わせる)にも応用できます。拡張編集プラグインによる細かいアニメーション制御やエフェクトの自由度もYMM4より高く、映像面をとことん作り込みたい人には強力な選択肢です。
ただし、その分だけ初期設定の手間と学習コストは高めです。「VOICEVOXの声をとにかく早く動画にしたい」という段階の人がいきなりAviUtlから入ると、プラグインの設定だけで挫折しやすいので、まずはYMM4で全体の流れをつかんでから、映像表現に不満が出たタイミングでAviUtlに移行する、という順番がおすすめです。
また、AviUtlは本体もVOICEVOX連携プラグインも無料である一方、拡張編集プラグインや個々の演出プラグインは開発者が個人であることが多く、更新が止まっているものや、OSのアップデートで動かなくなるものも存在します。連携プラグインを導入する前に、配布元の更新日やバージョン表記を確認しておくと、後から「急に連携が効かなくなった」という事態を避けやすくなります。
CapCut-スマホ完結・字幕は強いがVOICEVOX読み込みは手動
CapCutはWindows・macOS・iOS・iPadOS・Android・Webと幅広いOSに対応しており、スマホだけで動画編集を完結させたい人に向いています。無料版でも自動字幕機能が使え、Pro(有料プラン、月額1,000円前後)ではフォントやクラウドストレージなどの機能が追加されます。
VOICEVOXとの関係で言うと、CapCutはVOICEVOXが書き出すWAVファイルを音声ファイルとして読み込むこと自体は問題なくできます。ただし、CapCutの自動字幕機能は「音声を音声認識にかけて文字起こしする」方式であり、VOICEVOXが持っているテキスト情報やlabファイルを直接読み込んで字幕化しているわけではありません。そのため、VOICEVOX側で打ち込んだテキストと、CapCutが自動生成した字幕が完全に一致するとは限らず、誤字や言い回しの違いが混ざることがあります。セリフ数が少ない動画なら気にならない程度ですが、長尺の解説動画で一言一句を正確に一致させたい場合は、生成された字幕を目視でチェックする工程が必要になります。
大量のセリフを一括で読み込む機能もないため、キャラクター同士の掛け合いが多い動画よりは、テロップ量が少なめの動画や、スマホでサクッと1本仕上げたい場面に向いたソフトです。
Clipchamp-Windows標準搭載、初心者向けだがVOICEVOX連携は弱い
ClipchampはMicrosoftが提供する動画編集ソフトで、Windows 10・11に標準搭載されているほか、Web版でも利用できます。Microsoft 365のPersonal・Familyプランに契約していれば追加機能も使えます。無料版でも自動字幕(音声認識ベース)や1080pでの書き出しが可能で、「すでにWindowsパソコンを持っているので追加のソフトを入れたくない」という人には手軽な選択肢です。
VOICEVOXとの相性で言うと、ClipchampはCapCutと同様にWAVファイルを音声として読み込むことはできますが、VOICEVOX専用の自動化機能は用意されていません。字幕も音声認識による自動生成のみで、labファイルやテキストファイルを使った同期の仕組みはありません。操作画面がシンプルで初心者には扱いやすい一方、VOICEVOXでの本格的な量産には向いていない、というのが実際のところです。
料金面では、Windows標準搭載の無料版で基本的な編集・自動字幕・1080p書き出しまで使えるため、追加課金なしで最後まで完結させることも可能です。より高い解像度での書き出しや追加のテンプレート・ストック素材を使いたい場合は、Microsoft 365 Personal(年額2万円台前半)やFamily(年額2万円台後半)のサブスクリプションに含まれる上位プランが必要になりますが、VOICEVOXの声を使った動画作りだけが目的であれば、無料版の範囲で十分に完結します。
DaVinci Resolve-プロ機能だが無料版に字幕自動生成なし
DaVinci Resolveは映像のカラーグレーディングや音声のミキシング(Fairlight)まで本格的にこなせる、映像制作の現場でも使われているソフトです。無料版でも透かしや時間制限がなく、基本的な編集・カラー調整・音声処理は制限なく使えます。有料のStudio版は295ドルの買い切りで、AI機能や高フレームレート、Blackmagic Cloudでの共同編集などが追加されます。
注意したいのは自動字幕機能で、Blackmagic Designのスピーチ・トゥ・テキスト機能はStudio版にのみ搭載されており、無料版では使えません。VOICEVOXとの連携という観点では、DaVinci ResolveはWAV・AIFF・MP3など主要な音声形式に対応しているため、VOICEVOXが書き出したWAVファイルは問題なく読み込めます。ただし、これはあくまで「汎用の音声ファイルとして読み込める」というだけで、labファイルやテキスト情報を使ったVOICEVOX専用の自動化機能は用意されていません。
対応OSはWindows・macOS・Linuxと幅広く、Macで映像の質にこだわって作り込みたい人には有力な選択肢になりますが、VOICEVOXとのやり取りに関しては「速さ」よりも「映像・音質のクオリティ」を優先したい人向けのソフトという位置づけになります。
Fairlight(音声編集パネル)を使えば、VOICEVOXで生成した複数キャラクター分のWAVファイルを別トラックに分けて配置し、音量やEQを細かく調整することができます。掛け合い動画で声のバランスを本格的に整えたい場合には、CapCutやClipchampよりも自由度が高い一方、その分だけトラックへの配置は手作業になる点は変わりません。動作の重さについても、無料版・Studio版とも一定以上のGPU性能を要求するため、古いパソコンで動かす場合は事前に公式のシステム要件を確認しておくことをおすすめします。
目的別 編集ソフトの選び方チェックリスト
比較表と各ソフトの特徴を踏まえて、自分の状況に当てはめて選べるように整理します。以下の項目に上から順に答えていくと、選ぶべきソフトが絞れます。
- Windowsパソコンを持っているか? → 持っていない(Macやスマホのみ)場合は、YMM4・AviUtlは選択肢から外れます。CapCutかDaVinci Resolveに進んでください。
- VOICEVOXのテキストや字幕を自動で反映させたいか? → したい場合はYMM4かAviUtlが候補になります。「多少ズレても後で自分で直せばいい」なら、CapCutやClipchampでも問題ありません。
- セリフの本数はどれくらい多いか?(掛け合い形式・長尺解説など) → 本数が多い場合は一括読み込みに対応するYMM4・AviUtlが工数を大きく減らせます。1本あたりのセリフが少ない短尺動画なら、CapCutやClipchampでも手間は大きく変わりません。
- 映像表現(エフェクト・カラー調整)にどこまでこだわりたいか? → こだわりたいならAviUtlかDaVinci Resolve、まずは形にすることを優先するならYMM4かCapCutです。
- スマホだけで完結させたいか? → 完結させたいならCapCutが最有力です。YMM4・AviUtlはパソコン前提のソフトです。
- 編集ソフトの学習コストにどれだけ時間を割けるか? → 時間を割けないなら、VOICEVOXとの連携がすでに組み込まれているYMM4か、操作がシンプルなClipchampが向いています。
チェックリストとして、実際に編集ソフトを決める前に次の3点を確認しておくと後戻りが減ります。
- [ ] 自分のパソコンのOS(Windows/Mac/スマホのみ)を確認したか
- [ ] VOICEVOXの書き出し設定で「テキストファイルの書き出し」「labファイルの書き出し」をオンにしたか(YMM4・AviUtlで連携する場合)
- [ ] 商用利用する場合、VOICEVOXのクレジット表記(「VOICEVOX:キャラクター名」の形式)を動画概要欄などに入れる準備をしたか
よくある質問
VOICEVOXだけで動画は作れますか?
作れません。VOICEVOXは音声を生成する音声合成ソフトで、映像のタイムラインや字幕の表示、BGMとのミックスといった機能は持っていません。音声を受け取って動画に組み立てる、別の動画編集ソフトが必要です。
VOICEVOXの音声はどんな編集ソフトでも読み込めますか?
はい。VOICEVOXが書き出すのは標準的なWAV形式の音声ファイルなので、CapCut・Clipchamp・DaVinci Resolveなど主要な編集ソフトはすべて読み込めます。ただし「自動でテキストや字幕位置まで反映されるか」はソフトごとに差があるので、比較表を参考にしてください。
初心者はどの編集ソフトを選べばいいですか?
まずは無料でVOICEVOXとの連携が組み込まれているYMM4が安全です。Windowsを持っていない、スマホ中心で作業したい場合はCapCutも候補になります。
YMM4とAviUtlはどちらを選ぶべきですか?
VOICEVOXの解説系動画をとにかく早く量産したいならYMM4、映像加工やエフェクトまで自分で細かく作り込みたいならAviUtlです。AviUtlは自由度が高い分、初期設定の手間もかかります。
labファイルとは何ですか?
VOICEVOXの設定(オプション→保存)で書き出せる、音声の発話タイミング(音素の情報)が記録されたファイルです。生成した音声のWAVファイルと同じ名前で書き出され、字幕の自動配置やリップシンクの土台データとして利用されます。すべての編集ソフトが対応しているわけではなく、AviUtlの一部プラグインなどで活用されています。
CapCutでVOICEVOXの声を使うと自動で字幕は出ますか?
出ますが、それはVOICEVOXのテキストをそのまま読み込んでいるのではなく、CapCut自身が音声を音声認識にかけて文字起こしをしている方式です。そのため、VOICEVOX側で入力したテキストと完全に一致するとは限らず、誤変換が混ざることがある点には注意してください。
VOICEVOXの音声を動画に入れるとき、クレジット表記は必要ですか?
必要です。使用する編集ソフトの種類に関わらず、VOICEVOXの利用規約で「VOICEVOXを利用したことがわかるクレジット表記」が義務付けられており、一般的には「VOICEVOX:キャラクター名」の形式で表記します。クレジット表記をせずに利用する場合は別途契約が必要になるとされています。
商用利用でも無料の編集ソフトで問題ありませんか?
問題ありません。YMM4・AviUtl・DaVinci Resolve無料版はいずれも商用利用が可能です。VOICEVOX自体もクレジット表記を行えば商用・非商用を問わず無料で利用できます(キャラクターごとに個別の利用規約があるため、使用するキャラクターの規約は必ず確認してください)。
大量のセリフを一括で編集ソフトに読み込む方法はありますか?
YMM4はキャラクターごとの連番セリフをまとめてタイムラインに配置できます。AviUtlも連携プラグインの設定次第で一括対応が可能です。一方でCapCut・Clipchamp・DaVinci Resolveの無料機能には、VOICEVOX専用の一括読み込み機能はなく、基本的に手動での配置になります。
Macでも使える組み合わせはありますか?
YMM4はWindows専用のため、Macでは動作しません。Macを使っている場合は、DaVinci ResolveやCapCutでVOICEVOXのWAVファイルを手動で読み込む形になります。字幕やタイミングの自動化は使えない前提で、その分の作業時間を見込んでおく必要があります。
編集ソフトを乗り換えると、それまでのVOICEVOXの音声データは使い直せますか?
使い直せます。VOICEVOXが書き出すWAVファイルはどの編集ソフトでも読み込める標準形式なので、音声データ自体を作り直す必要はありません。ただし、字幕やタイミングの自動配置はソフトごとの仕組みに依存するため、乗り換え先のソフトで字幕の再配置や調整が必要になる場合があります。
複数のキャラクターを掛け合わせる動画では、どのソフトが向いていますか?
セリフの本数が多い掛け合い動画では、連番セリフの一括読み込みに対応しているYMM4やAviUtlが工数を抑えやすい選択肢です。CapCutやClipchampでも作れないわけではありませんが、キャラクターごとにセリフを1本ずつ手動で配置する工程が発生しやすくなります。
まとめ
VOICEVOXは音声合成に特化したソフトであり、動画を完成させるには別に動画編集ソフトが必要です。どのソフトを選ぶかを決めるときは、「WAVファイルが読み込めるかどうか」という粗い基準ではなく、VOICEVOXが同時に書き出せるテキスト情報やlabファイル(タイミング情報)をどこまで自動で活用できるか、そして大量のセリフを一括で読み込めるかという2点で比較するのが実態に合っています。
VOICEVOXとの連携を前提に設計されているYMM4は、Windows環境であれば最も詰まりにくい選択肢です。映像表現までこだわりたくなったらAviUtlへ、スマホ完結を優先するならCapCutへ、Macで映像・音質のクオリティを本格的に詰めたいならDaVinci Resolveへ、というように、自分の作業環境と目的に応じて使い分けてください。どのソフトを選んでも、VOICEVOXのキャラクターを使う以上はクレジット表記のルールを守ることを忘れないようにしましょう。