YMM4(ゆっくりMovieMaker4)でキャラクターを追加するには、メニューの「ファイル」→「キャラクターを編集」でキャラクター設定画面を開き、キャラクターを新規追加(または既存キャラを複製)してから、名前・声質・字幕・立ち絵を設定します。グループはキャラクター個別設定の「グループ」欄に好きな名前を入力するだけで新しく作られます。別PCへの移行は、YMM4フォルダ内の user\setting\<バージョン番号> フォルダをコピーするのが基本です。
ただし、競合記事があまり書いていない落とし穴が1つあります。キャラクター設定は「これから置くボイスアイテムの初期値」であって、すでにタイムラインに置いたアイテムには遡って反映されません。これを知らないまま「設定を変えたのに反映されない」と悩む人が多いので、本記事では追加・複数キャラの一括整備・グループ化・エクスポート/移行までを、この前提から組み立て直して解説します(2026年9月時点の公開情報で確認)。
結論:YMM4のキャラクター設定でできることの全体像
先に結論を言うと、キャラクター設定は「声・字幕・立ち絵・ボイスアイテムの初期値」をキャラクター単位でまとめて保存する機能です。台本を読み込んだときやセリフを入力したときに、キャラクター名をキーにしてこの初期値が自動で当てはまるため、動画1本ごとの手作業を減らす土台になります。
キャラクター設定画面で扱う主な設定は次の4区分です。バージョンによって表記が少し変わることがありますが、公開されている解説記事の多くはこの4区分で説明しています。
| 区分 | 主な設定項目 | 何が楽になるか |
|---|---|---|
| ボイス | 声質(使う音声合成とその話者)、音量、読み上げ速度、セリフ後の余韻、音声エフェクト | セリフを入れるたびに声を選び直さなくてよい |
| 字幕 | フォント、サイズ、座標、文字色、縁取りなどの映像エフェクト | キャラごとの字幕デザインが毎回そろう |
| 立ち絵 | 立ち絵の素材、口パク、まばたき、表示位置 | セリフに合わせて立ち絵が自動で動く |
| ボイスアイテム | タイムラインに置くときのレイヤーや表示に関する初期値 | 配置のたびの微調整が減る |
本記事の守備範囲は「キャラクターの追加」「複数キャラの一括整備」「グループ化」「設定のエクスポート/移行」の4つに絞ります。立ち絵が表示されない・口パクしないといった表示トラブルは、症状別に切り分けた YMM4で立ち絵が表示されない時の対処法 と YMM4で立ち絵が口パクしない原因と切り分け手順 にまとめているので、そちらを参照してください。YMM4をまだ一度も触っていない場合は、先に ゆっくりムービーメーカー(YMM4)の使い方 初心者ガイド で全体の流れをつかんでおくと、この記事の手順がすっと入ってきます。
見落とされがちな前提:キャラクター設定は「遡って効かない」
一般的な解説では「キャラクター設定を変えれば動画全体が変わる」かのように書かれがちですが、実際は違います。公開されている解説でも、キャラクター設定を変更してもすでに配置済みのアイテムには反映されない場合があるため、早めに設定しておくことが推奨されています。つまり、キャラクター設定を作り込むタイミングは「台本を流し込む前」です。途中で変えた場合は、既存のボイスアイテムを個別に直すか、置き直す必要があります。この性質を前提にすると、後半で紹介する「複製起点で最初に全キャラを作り切る」運用の意味が分かりやすくなります。
キャラクター設定画面の開き方と画面の見方
キャラクター設定画面は、メインウィンドウ上部のメニューから開きます。多くの解説記事では「ファイル」→「キャラクターを編集」(表記は「キャラクターの編集」の場合あり)と案内されています。一方で、バージョンや解説によっては「表示」→「キャラクター設定」と書かれているものもあるため、どちらかのメニューに見当たらなければもう一方を確認してください。
画面は大きく2つに分かれています。
- 左側:キャラクター一覧 — 登録済みのキャラクターがグループごとに並びます。初期状態では霊夢・魔理沙などゆっくり系のキャラクターが入っています。
- 右側:選んだキャラクターの個別設定 — 上のほうに「名前」「グループ」などの基本情報があり、その下にボイス・字幕・立ち絵・ボイスアイテムの設定が続きます。
ここでいう「名前」は、台本ファイルを読み込むときの照合キーにもなる重要な項目です。台本ファイル(CSVなど)の1列目に書いたキャラクター名と、キャラクター設定の「名前」が1文字でも違うと、そのセリフには狙ったキャラクターが当てはまりません。全角と半角、スペースの有無まで一致させる必要があります。台本ファイルの作り方そのものは YMM4の台本ファイルの作り方と読み込み手順 で詳しく扱っています。
キャラクターを追加する手順(新規作成と複製の2通り)
キャラクターの追加方法は「まっさらな状態から新規追加する」と「既存キャラクターを複製して書き換える」の2通りがあります。結論としては、2人目以降は複製から作るほうが速く、設定ミスも少ないです。
新規追加の手順
- 「ファイル」→「キャラクターを編集」でキャラクター設定画面を開く
- キャラクター一覧の追加ボタン(または一覧の右クリックメニュー)から新しいキャラクターを追加する
- 右側の「名前」に、台本で使う呼び名を入力する(例:ずんだもん)
- 「グループ」に分類名を入力する(例:VOICEVOX)
- ボイスの設定で声質を選ぶ(例:VOICEVOXのずんだもん・ノーマル)
- 音量・読み上げ速度・セリフ後の余韻を決める
- 字幕のフォント・サイズ・座標・縁取りを決める
- 立ち絵の素材を指定し、口パク・まばたきを設定する
- タイムラインで試しにセリフを1つ入れ、声・字幕・立ち絵がまとめて反映されるか確認する
ボタンの位置やアイコンの形はバージョンによって違うことがあるため、見当たらない場合はキャラクター一覧の上で右クリックしてメニューを確認してください。
複製から作る手順(おすすめ)
- 完成済みのキャラクター(例:霊夢)を一覧で選ぶ
- 複製の操作で同じ設定のキャラクターを作る
- 「名前」を新しいキャラクター名に書き換える
- 声質だけ新しいキャラクター用に差し替える
- 字幕の文字色と座標だけを変えて、他のキャラクターと見分けがつくようにする
- 立ち絵の素材を新しいキャラクターのものに差し替える
複製の利点は、フォント・縁取りの太さ・余韻の長さといった「チャンネル全体でそろえたい値」を一切触らずに引き継げることです。新規追加で1から設定すると、縁取りの太さが1px違う、余韻が0.1秒違うといった小さなズレが起き、動画を並べたときに統一感が崩れます。
声質を選ぶときの注意
YMM4ではゆっくりボイス(AquesTalk系)のほか、VOICEVOXなど外部の音声合成を声質として選べます。ただし外部の音声合成を選ぶ場合は、その音声合成側の準備や連携が済んでいることが前提です。声質の一覧にVOICEVOXのキャラクターが出てこない、選んでも音が出ないといった連携トラブルは、キャラクター設定の問題ではなく連携の問題なので、VOICEVOXとYMM4が連携できない原因と直し方 で原因を切り分けてください。
複数キャラを一括で整える設定術
複数キャラクターを使う動画では、「全員に共通する値」と「キャラごとに変える値」をはっきり分けておくと、設定作業がほぼ一括で終わります。ここが競合記事で手薄な部分なので、実務的な型を紹介します。
共通値と個別値の分け方
| 項目 | 共通にする(全員同じ) | 個別にする(キャラごと) |
|---|---|---|
| 字幕フォント | ○ | |
| 字幕サイズ | ○(主役だけ大きくするなら個別) | |
| 縁取りの太さ | ○ | |
| 字幕の文字色・縁の色 | ○ | |
| 字幕の座標 | ○(立ち絵の位置に合わせる) | |
| 読み上げ速度 | ○(基準値をそろえ、微調整のみ個別) | |
| 声質 | ○ | |
| 音量 | ○(声質ごとに差が出る場合のみ個別) | |
| セリフ後の余韻 | ○ | |
| 立ち絵の素材・位置 | ○ |
この表のとおりに分けると、1人目を完全に作り込み、2人目以降は複製して「声質・文字色・座標・立ち絵」の4点だけ差し替えるという流れになります。4人使う動画でも、差し替えは実質12か所で済みます。
1人目を作り込むときの順番
- 字幕(フォント・サイズ・縁取り)を決め、ショートとロングどちらの画面比率で使うかを確定させる
- ボイスの読み上げ速度と余韻を決める
- 実際にセリフを5〜6本入れて、字幕の改行位置や聞き取りやすさを確認する
- 問題がなければ、ここで初めて複製して2人目以降を作る
音量は声質によってばらつきが出やすく、キャラクターを並べると特定のキャラクターだけ小さく聞こえることがあります。キャラクター設定の段階で音量をそろえておくのが理想ですが、すでに作ってしまった動画の音量をまとめて直したい場合は、手順が別になるため YMM4の音量を一括変更する方法 を参照してください。
独自視点:1つの声に「役割別キャラ」を複数作る
一般には「1つの声=1キャラクター」で登録するのが普通ですが、顔出しなしで複数フォーマットを運用するなら、同じ声でも用途ごとに別キャラクターとして登録するほうが事故が減ります。
たとえば「ずんだもん」と「ずんだもん_ショート」を分けて登録し、後者は縦長画面向けに字幕を大きく・座標を中央寄りにしておく、といった使い方です。キャラクター設定は既存アイテムに遡って効かないため、1つのキャラクターの字幕サイズをフォーマットごとに書き換える運用だと、切り替え忘れがそのまま動画に残ります。キャラクター名で用途を分けておけば、台本の1列目を書き分けるだけで字幕レイアウトまで切り替わります。
一方で、登録数が増えすぎると一覧が見づらくなり、台本のキャラクター名の書き間違いも起きやすくなります。役割別キャラは「フォーマットの数だけ」に抑え、次の章で紹介するグループで整理するのが現実的です。
制作ルートそのものを比べておく
キャラクター設定を作り込む手間は最初の1回が大きく、動画の本数が増えるほど効いてきます。逆に、試しに数本だけ作りたい段階では、作り込みの手間が割に合わないこともあります。制作ルートを比較すると次のようになります。
| ルート | 初回の手間 | 2本目以降の手間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| YMM4でキャラクター設定を作り込む | 大きい(1〜2時間程度) | 小さい | 同じキャラで長く運用する人 |
| YMM4で毎回手動調整 | 小さい | 大きい | 1〜2本だけ試したい人 |
| 自動生成ツールでショートを作る | 小さい | 小さい | まず形式を試したい人 |
自動生成ツールの選択肢の1つとして、当サイトが開発・運営している Shorty があります。無料プランは1本30秒まで・30日で5本まで・保存期間7日・ショート形式のみという制約があるため、長尺やキャラクターを細かく作り込みたい用途ではYMM4のほうが向いています。まず形式を試し、続けると決めた段階でYMM4のキャラクター設定を作り込む、という順番も1つの考え方です。
ここまでの手順、1本ぶんまるごと自動でやりますShorty はテーマを入力するだけで、台本・AI音声・字幕・BGMを揃えた雑学ショート動画を生成します。無料プランは30日5本まで。無料で作ってみるグループ化でキャラクターを整理する方法
グループは、キャラクター一覧を分類して見やすくするための機能です。結論として、キャラクター個別設定の「グループ」欄に新しい名前を入力すると、その名前のグループが自動で作られます。専用の「グループ作成」ボタンを探す必要はありません。
グループを作る手順
- キャラクター設定画面で、グループを変えたいキャラクターを選ぶ
- 右側の個別設定の上部にある「グループ」欄を確認する(初期値は「ゆっくり」などになっていることが多い)
- 「グループ」欄の文字を新しいグループ名に書き換える(例:COEIROINK)
- 左側の一覧に新しいグループが追加され、そのキャラクターが移動したことを確認する
- 同じグループに入れたい他のキャラクターも、「グループ」欄に同じ名前を入力する
Yahoo!知恵袋でも「既存キャラのグループが『ゆっくり』となっているなら『coeiroink』と打ち変えれば新たにそのグループが作られる」という回答がベストアンサーになっており、実際の操作はこれだけです。
グループの切り方の例
| 切り方 | グループ名の例 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 音声合成ソフト別 | ゆっくり/VOICEVOX/COEIROINK | 複数の音声合成を併用している |
| チャンネル別 | 雑学ch/解説ch | 複数チャンネルを1台のPCで運用している |
| フォーマット別 | ロング用/ショート用 | 前章の役割別キャラを使っている |
| 役割別 | 進行役/ツッコミ役/ナレーション | 掛け合い動画を量産している |
おすすめは「チャンネル別」か「フォーマット別」です。音声合成ソフト別に分けると、声質を変えたときにグループまで直す必要があり、管理の手間がかえって増えます。
グループ名の入力で気をつけること
グループ名は文字列で区別されるため、「VOICEVOX」と「voicevox」、「ショート用」と「ショート用 」(末尾スペース)は別のグループとして扱われる可能性があります。一覧に同じような名前のグループが2つ並んでいたら、入力のゆれを疑ってください。グループはキャラクター一覧の見やすさのための分類なので、グループ名を変えても台本の読み込み(キャラクター名での照合)には影響しない、というのが一般的な理解です。
キャラクター設定のエクスポート/インポート(別PC・別プロジェクトへの移行)
ここが本記事の差別化ポイントです。結論から言うと、2026年9月時点の公開情報では、キャラクター1人分だけを単独ファイルに書き出す専用のエクスポート機能は確認できません。そのため、目的に応じて次の3ルートを使い分けます。なお、テンプレートについては開発者が複数テンプレートをまとめてインポート/エクスポートできる機能を実装したと告知しており、アイテムの使い回しはテンプレート側で行えます。
| ルート | 何が移るか | 手間 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| ①設定フォルダをコピー | キャラクター設定を含むユーザー設定一式 | 小さい | 自分の別PCに丸ごと引っ越す |
| ②プロジェクトファイル経由 | そのプロジェクトで使ったキャラクター | 中 | 相手と特定のキャラだけ共有する |
| ③テンプレートのエクスポート | 立ち絵・背景などのアイテム構成 | 小さい | キャラ以外の素材構成を共有する |
ルート①:設定フォルダをコピーして別PCへ移す
YMM4の設定ファイル(テンプレートなどを含む)は、YMM4本体のフォルダ内にある user\setting\<バージョン番号> にバージョン単位で保存されている、と公開情報で説明されています。このバージョンフォルダをコピーするのが最も確実な移行方法です。
- 移行元と移行先のYMM4を、同じバージョンにそろえる(両方を最新にしておくのが確実)
- 移行元のYMM4を終了する
- 移行元の
user\settingの中から、使っているバージョン番号のフォルダを探す - そのフォルダをUSBメモリやクラウドストレージ経由で移行先にコピーする
- 移行先のYMM4を終了した状態で、同じ場所にフォルダを配置する
- 移行先のYMM4を起動し、キャラクター設定画面で一覧が引き継がれたか確認する
- 立ち絵やフォントなどの素材が正しく読めているか、セリフを1つ入れて確認する
引き継がれない場合、YMM4を「管理者として実行」で起動したら読み込めたという事例も報告されています。ただし常用するのではなく、まずフォルダの場所とバージョン番号が正しいかを先に確認してください。
独自視点:移行の本体は「設定」ではなく「素材の置き場所」
多くの解説は「設定フォルダをコピーすれば終わり」で締めくくっていますが、実際につまずくのはその後です。キャラクター設定には立ち絵画像やフォントなどへの参照(ファイルの場所)が入っており、ファイル本体は入っていません。移行元と移行先でユーザー名やドライブ文字が違うと、設定は移ったのに立ち絵が表示されない、という状態になります。
公式サイトのFAQ(プロジェクトファイルを別PCと共有したい)でも、素材ファイルを元のPCと同じ場所にコピーすること、ドライブレターが異なると正しく読み込めない可能性があることが説明されています。また、ファイル選択欄にマウスカーソルを乗せてしばらく待つと保存場所が表示されるため、移行前に立ち絵の参照先をメモしておくと確実です。
移行前チェックリスト
- [ ] 立ち絵素材を、ユーザー名を含まない場所(例:Dドライブ直下の素材フォルダ)に置いている
- [ ] 外付けドライブを使う場合、移行先でも同じドライブ文字を割り当てられる
- [ ] 字幕に使っているフォントを、移行先PCにもインストールした
- [ ] 移行元と移行先のYMM4のバージョンをそろえた
- [ ] 移行前に
userフォルダを丸ごとバックアップした - [ ] 移行後、各キャラクターでセリフを1つずつ入れて声・字幕・立ち絵を確認した
素材の置き場所を最初から「ユーザー名を含まない固定パス」にしておけば、移行のたびに立ち絵を指定し直す手間がなくなります。これはキャラクター設定を作り始める前にやっておくべき、最も効果の大きい準備です。
ルート②:プロジェクトファイル経由でキャラクターを受け渡す
YMM4には、プロジェクトファイルからキャラクターデータを読み込む機能があり、YMM3で作ったキャラクターの取り込みにも使えると紹介されています。特定のキャラクターだけを誰かと共有したい場合は、そのキャラクターを使ったプロジェクトファイルを渡すのが現実的です。
また、別PCでプロジェクトファイルを開いたとき、プロジェクト側のキャラクター設定と自分の環境の設定が異なる場合は、次の3択のダイアログが表示されることが報告されています。
- プロジェクトファイルの設定で上書き — 自分の環境のキャラクター設定が、受け取ったプロジェクトの設定に置き換わる
- 別名でキャラクターを追加 — 受け取った設定を別のキャラクターとして追加する(自分の設定は残る)
- 現在の設定で上書き — プロジェクト側の設定を、自分の環境の設定で置き換える
迷ったら「別名でキャラクターを追加」を選ぶのが安全です。自分が作り込んだキャラクター設定を壊さずに、相手の設定を別キャラとして取り込めるため、あとで比較してから必要な値だけ反映できます。「プロジェクトファイルの設定で上書き」は、自分のキャラクター設定が書き換わるため、選ぶ前にルート①の方法で設定フォルダをバックアップしておいてください。
なお、YMM3のプロジェクトから読み込んだ場合は、画像の配置や字幕の縁取り、フェードの長さなど一部の設定がリセットされることがあるとされています。取り込み後は各タブの値を必ず見直してください。
ルート③:テンプレートのエクスポートで素材構成を共有する
キャラクター設定そのものではありませんが、立ち絵と背景をセットにしたアイテム構成などは、テンプレートとして登録してエクスポートできます。タイムライン上のアイテムを選んで右クリックし「テンプレートに登録」で登録する流れが一般的です。キャラクター設定(声・字幕・立ち絵の初期値)はルート①か②、アイテムの組み合わせはルート③、と役割を分けると整理しやすくなります。
アップデートでキャラクター設定は消えるか
公式サイトの手動アップデート(再インストール)の案内では、手動アップデートでキャラクター設定などはリセットされないとされつつ、念のため事前に user フォルダをコピーしてバックアップすることが推奨されています。作り込んだキャラクター設定は数時間分の作業の塊なので、大きなアップデートの前には毎回バックアップを取る習慣をつけておくと安心です。
追加したキャラクターが反映されない・台本で呼べないときの確認ポイント
キャラクターを追加したのに思いどおりに使えない場合、キャラクター設定の範囲で確認すべきことは限られています。まず次の順で切り分けてください。
- 既存アイテムかどうか:設定を変える前に置いたボイスアイテムには反映されません。新しくセリフを1つ入れて反映されるなら、原因は「遡って効かない」仕様です。既存アイテムは個別に修正するか、置き直してください。
- 名前の一致:台本ファイルのキャラクター名と、キャラクター設定の「名前」が完全一致しているか確認します。全角・半角、スペース、長音記号「ー」とハイフン「-」の違いがよくある原因です。
- 選択中のキャラクター:セリフ入力欄で選んでいるキャラクターが、意図したキャラクターになっているか確認します。複製直後は同じ見た目のキャラクターが2つ並ぶため、取り違えが起きやすくなります。
- グループ違いの同名キャラ:別グループに同じ名前のキャラクターがいないか確認します。役割別キャラを作ったときに起きがちです。
- 移行直後の参照切れ:別PCに移した直後なら、素材の置き場所やフォントのインストールを確認します。
ここまで確認しても立ち絵が出ない、口パクしないという場合は、キャラクター設定ではなく立ち絵素材側の問題である可能性が高いので、YMM4で立ち絵が表示されない時の対処法 で症状別に確認してください。
キャラクターを動かしたい・モーションをつけたい場合
「キャラ 動かす」「モーション」で調べている方も多いですが、キャラクター設定で指定できるのは主に口パク・まばたき・表示位置などの初期値です。立ち絵を揺らす、跳ねさせるといった動きは、タイムライン上の立ち絵アイテムに映像エフェクトを加えて表現するのが一般的です。立ち絵の動かし方の具体例は、ずんだもん立ち絵を題材にした解説記事や、ずんだもん動画の作り方の全体手順 の中の立ち絵工程を参照してください。
うまくいかないケース(正直に)
キャラクター設定は万能ではありません。たとえば、動画ごとに字幕デザインを大きく変える企画ものや、1本しか作らない動画では、設定を作り込む時間のほうが長くなります。また、キャラクター設定を作り込んでも、動画そのものの再生数や収益が上がるわけではありません。キャラクター設定は「同じ品質を少ない手間で繰り返す」ための仕組みで、伸びる企画を作る仕組みではない点は押さえておきましょう。雑学ジャンルで企画から組み立てる場合は、雑学動画の作り方ガイド で工程全体を確認できます。
よくある質問
YMM4のキャラクター設定はどこから開きますか?
メニューの「ファイル」→「キャラクターを編集」から開くのが一般的です。バージョンや解説によっては「表示」→「キャラクター設定」と案内されている場合もあるため、見当たらなければもう一方のメニューを確認してください。開くと左にキャラクター一覧、右に個別設定が表示されます。
キャラクターを追加するとき、新規と複製のどちらがよいですか?
2人目以降は複製がおすすめです。フォントや縁取り、余韻などの共通値をそのまま引き継げるため、声質・文字色・座標・立ち絵の差し替えだけで済みます。新規で1から作ると小さな値のズレが生じ、動画全体の統一感が崩れやすくなります。
グループはどうやって作りますか?
キャラクター個別設定の「グループ」欄に新しい名前を入力すると、その名前のグループが自動で作られます。専用の作成ボタンは不要です。同じグループに入れたいキャラクターには、同じ名前を正確に入力してください。大文字小文字や末尾スペースの違いで別グループになることがあります。
キャラクター設定を変えたのに、動画に反映されないのはなぜですか?
すでにタイムラインに置いたボイスアイテムには、変更後の設定が遡って反映されないためです。キャラクター設定は新しく置くアイテムの初期値として働きます。既存のアイテムは個別に修正するか置き直し、今後のために台本を流し込む前に設定を固めておきましょう。
キャラクター設定だけをファイルにエクスポートできますか?
2026年9月時点の公開情報では、キャラクター1人分を単独ファイルに書き出す専用機能は確認できませんでした。代わりに、設定フォルダのコピー、プロジェクトファイル経由の読み込み、テンプレートのエクスポートを目的別に使い分けるのが現実的です。
別PCにキャラクター設定を移すにはどうすればいいですか?
YMM4フォルダ内の user\setting\<バージョン番号> フォルダを、移行先の同じ場所へコピーします。両PCのバージョンをそろえ、立ち絵素材とフォントも移行先に用意してください。素材の場所が変わると参照が切れ、立ち絵が表示されなくなることがあります。
他の人のプロジェクトを開いたらキャラクターの選択肢が出ました。どれを選べばいいですか?
迷ったら「別名でキャラクターを追加」が安全です。自分のキャラクター設定を残したまま、相手の設定を別キャラクターとして取り込めます。「プロジェクトファイルの設定で上書き」は自分の設定が書き換わるため、選ぶなら事前に設定フォルダをバックアップしてください。
台本ファイルを読み込んでもキャラクターが割り当てられません。
台本のキャラクター名と、キャラクター設定の「名前」が完全一致していない可能性が高いです。全角と半角、スペース、長音記号とハイフンの違いを確認してください。同じ名前のキャラクターが別グループに重複していないかも合わせて確認すると原因を絞り込めます。
YMM4をアップデートするとキャラクター設定は消えますか?
公式サイトの手動アップデートの案内では、キャラクター設定などはリセットされないとされています。ただし念のため、アップデート前に user フォルダをコピーしてバックアップすることが推奨されています。作り込んだ設定は失うと作り直しに時間がかかるため、毎回の習慣にしておきましょう。
まとめ
YMM4のキャラクター設定は、「ファイル」→「キャラクターを編集」から開き、新規追加または複製でキャラクターを増やし、名前・グループ・ボイス・字幕・立ち絵を設定する機能です。押さえておきたいポイントは次の4つです。
- キャラクター設定は新しく置くアイテムの初期値で、既存アイテムには遡って反映されない。台本を流し込む前に作り切る
- 2人目以降は複製起点で作り、声質・文字色・座標・立ち絵の4点だけ差し替えると統一感が保てる
- グループは個別設定の「グループ」欄に名前を入力するだけで作られる。チャンネル別かフォーマット別で切ると管理しやすい
- 移行は設定フォルダのコピーが基本で、成否を分けるのは素材の置き場所とフォント。共有はプロジェクトファイル経由で「別名でキャラクターを追加」を選ぶと安全
キャラクター設定を一度作り込めば、2本目以降の制作時間は確実に短くなりますが、それ自体が再生数を保証するものではありません。制作の土台を固めたら、企画と台本づくりに時間を回していきましょう。YMM4全体の操作をおさらいしたい場合は YMM4の使い方 初心者ガイド から順に確認してください。