ゆっくりムービーメーカー4(YMM4)の使い方は、「導入→新規プロジェクト→キャラ/ボイス設定→台本入力→立ち絵→字幕→BGM・効果音→出力」の8工程を順番に一度通すのが最短ルートです。初心者がつまずくのは操作の難しさではなく、「どの工程で詰まっているのか分からないまま全部を疑う」ことにあります。この記事は全体像だけを1本にまとめ、各工程で詰まったときに読むべき個別記事へ案内する「地図」として作りました。
先に結論を3つだけ書きます。
- YMM4はWindows専用の無料ソフト(配布元は公式サイト「饅頭遣いのおもちゃ箱」manjubox.net)。Macやスマホでは動きません。
- 最初の1本はYMM4 Lite+VOICEVOXの組み合わせにしておくと、商用ライセンスで後から悩みにくい。
- 最初から凝った編集はしない。30〜60秒の短い動画を1本出力まで通すことが、上達の一番の近道です。
この記事は2026年9月時点の公開情報をもとに書いています。YMM4は更新頻度が高く、メニュー名やボタン配置がバージョンで変わることがあるため、表記が違う場合は「同じ意味の項目」を探してください。
YMM4の使い方の全体像:8工程と「詰まったらこの記事」早見表
結論から言うと、YMM4での動画制作は8工程に分解でき、トラブルの大半はどれか1工程に閉じています。まず全体の地図を頭に入れてから操作に入ると、詰まった瞬間に「今は工程5の問題だ」と切り分けられるようになります。
| 工程 | やること | 目安時間(初回) | よく詰まる症状 | 詰まったら読む記事 |
|---|---|---|---|---|
| 1. 導入 | 公式サイトからZIPを入手し展開・起動 | 10〜20分 | 起動しない・警告が出る | YMM4が起動できない原因と対処法 |
| 2. 新規プロジェクト | 解像度・フレームレートを決める | 5分 | ショートで縦横を間違える | 本記事の工程2 |
| 3. キャラ/ボイス設定 | 話者と声を割り当てる | 15分 | VOICEVOXの声が出ない | VOICEVOXとYMM4が連携できない原因 |
| 4. 台本入力 | セリフを入力して音声化 | 10〜30分 | 大量のセリフ入力が面倒 | YMM4台本ファイルの作り方と読み込み |
| 5. 立ち絵 | キャラ画像を表示・口パク | 20〜40分 | 表示されない・口が動かない | YMM4で立ち絵が表示されない時の対処法 |
| 6. 字幕 | 字幕の見た目と改行を整える | 10〜20分 | はみ出す・フォントが出ない | YMM4の字幕改行と折り返し設定 |
| 7. BGM・効果音 | 音素材を配置し音量を整える | 15分 | 音が小さい・バランスが悪い | YMM4効果音の入れ方と音量の目安 |
| 8. 出力 | mp4として書き出す | 5〜30分 | 止まる・真っ黒になる | ゆっくりムービーメーカー動画出力設定 |
目安時間は、30〜60秒程度の短い動画を初めて作る場合の想定です。PCの性能や素材の準備状況で大きく変わります。
この表の読み方のコツは、症状が出た工程ではなく、原因が生まれた工程に戻ることです。たとえば「出力した動画に立ち絵が映っていない」は工程8で気づきますが、原因は工程5にあることがほとんどです。逆に「編集画面では映るのに出力すると真っ黒」は工程8固有の問題です。この区別ができるだけで、調べる範囲が半分以下になります。
ゆっくり系・ずんだもん系の動画全体の流れ(企画・台本・投稿まで)を先に押さえたい場合は、頂点ハブのずんだもん動画の作り方を無料で完全解説した9ステップを先に読むと、YMM4がどの位置を担うソフトなのかが分かります。
工程1:導入(動作環境・入手元・YMM4とLiteの違い)
結論として、YMM4はWindows 10/11の64bit環境で動くZIP配布のソフトで、公式サイトからダウンロードして展開し、フォルダ内の「YukkuriMovieMaker.exe」を実行するだけで使い始められます。インストーラー形式ではないので、「インストールボタンが見つからない」と迷う必要はありません。
動作環境の要点
公式サイトの配布ページではWindows専用であることが明記されており、Mac・Linux・ChromeOS・iOS・Androidは非対応です。また、YMM4は64bitで動作するため、AviUtlのような「32bitアプリなので4GBまでしかメモリを使えない」という制約はない、と開発者本人が説明しています。
| 項目 | 最低ライン | 快適に使える目安 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11(64bit) |
| メモリ | 4GB | 8GB以上(長尺なら16GB) |
| ストレージ | 数GBの空き | SSDに10GB以上の空き |
| 対応しない環境 | Mac/スマホ/タブレット | — |
メモリやストレージの数値は公式の固定要件ではなく、解説サイト各所で示されている実用上の目安です。.NETなどのランタイムについては、公式配布ページで利用者に個別インストールを求める記述は公開情報では確認できませんでした(プラグイン開発側では.NETのバージョンが指定されています)。起動時に足りない部品があると案内が表示されるケースがあるため、表示されたメッセージの指示に従ってください。
Macしか持っていない場合は、YMM4以外のルートを選ぶ必要があります。ゆっくり解説のMacでの作り方で代替手段を比較しています。
入手手順
- 公式サイト「饅頭遣いのおもちゃ箱」(manjubox.net)のゆっくりMovieMaker4のページを開く
- YMM4 か YMM4 Lite のどちらかをダウンロードする(違いは次項)
- ダウンロードしたZIPファイルを右クリックし「すべて展開」を選ぶ
- 展開したフォルダを好きな場所(例:ドキュメントやDドライブ直下)へ移動する
- フォルダ内の「YukkuriMovieMaker.exe」をダブルクリックして起動する
ここで注意したいのは、非公式の配布サイトやまとめサイトの転載ファイルを使わないことです。古い版が置かれていたり、改変されたファイルの可能性があったりします。入手元は必ず公式サイトにしてください。
初回起動時に「WindowsによってPCが保護されました」やスマートアプリコントロールの警告が出ることがあり、公式FAQにも対処の項目があります。起動そのものができない場合は、症状別に原因を切り分けたYMM4が起動できない原因9つと対処法を参照してください。起動はするが更新で止まる場合はYMM4のアップデートができない原因が該当します。
YMM4とYMM4 Liteの違い
公式FAQによると、YMM4 Liteは「商用利用の際にライセンス購入が必要になるAquesTalk1・AquesTalk2・AquesTalk10を取り除いた版」です。いわゆる霊夢・魔理沙の「ゆっくりボイス」はAquesTalkによるものなので、Lite版では標準でその声が入っていません(プラグインで後から追加は可能)。
| 比較項目 | YMM4(通常版) | YMM4 Lite |
|---|---|---|
| AquesTalk(ゆっくりボイス) | 同梱 | 非同梱(後から追加可) |
| 本体の無料利用範囲 | AquesTalkの個人利用ライセンスの範囲内なら無料 | AquesTalkを入れなければ商用・非商用問わず無料 |
| 広告付き動画(収益化) | AquesTalkの商用向けライセンス購入が必要 | AquesTalkなしならYMM4側のライセンス購入は不要(外部音声は各規約に従う) |
| 向いている人 | 霊夢・魔理沙の声で作りたい人 | VOICEVOX等で作る人、収益化前提の人 |
見落とされがちなのが、「AquesTalkの声を使っていなくても、AquesTalkが入った状態で収益化などの商用目的に使うならライセンスが必要」という公式FAQの一文です。通常版をダウンロードして「ずんだもんの声しか使っていないから大丈夫」と思い込むのは危険です。収益化を少しでも考えているなら、最初からLite版を選ぶほうが判断がシンプルになります。公式FAQでは、収益化だけでなく業務委託・法人利用なども商用の対象として挙げられています。ライセンスの細部と収益化の関係はゆっくりムービーメーカーのライセンスと収益化で詳しく整理しています。
工程2:新規プロジェクトの作成(解像度とフレームレート)
結論として、最初に決めるべきは「横長か縦長か」と「フレームレート」の2つだけです。この2つを途中で変えると、立ち絵や字幕の位置が全部ずれるため、作業の一番最初に固定してください。
YMM4では、新規プロジェクトの作成時や動画の設定画面で解像度・フレームレートを指定します(メニュー表記はバージョンによって「プロジェクトを新規作成」「動画の設定」などになっています)。用途別の推奨値は次のとおりです。
| 用途 | 解像度 | フレームレート | 補足 |
|---|---|---|---|
| 通常のゆっくり解説(横長) | 1920×1080 | 30fps | 一番標準的で、迷ったらこれ |
| YouTubeショート(縦長) | 1080×1920 | 30fps | 縦横を逆に入れる間違いが多い |
| 低スペックPCでの練習 | 1280×720 | 30fps | プレビューが軽くなる |
ゆっくり解説は立ち絵と字幕が中心で動きが少ないジャンルなので、60fpsにしても見た目の差はほとんど出ず、出力時間とファイル容量が増えるだけです。初心者は30fps固定で問題ありません。
ショート動画を作る場合は、横長で作ってから縦に切り出すのではなく、最初から1080×1920で作るほうが字幕の文字サイズや立ち絵の配置を調整しやすくなります。ショートでは字幕が画面端からはみ出しやすいので、工程6の改行設定とセットで考えてください。
プロジェクトファイルはこまめに保存し、素材(立ち絵・BGM・画像)も同じ親フォルダにまとめておくと、後でPCを移動したときに「素材が見つからない」状態を避けられます。
工程3:キャラクターとボイスの設定
結論として、YMM4の「キャラクター」は「声+字幕の見た目+立ち絵」をまとめた設定の単位です。ここを最初に作っておくと、セリフを入力するだけで声・字幕・立ち絵が自動で揃うようになります。
キャラクター設定の基本手順
- メニューからキャラクターの編集画面を開く
- 既存キャラを選ぶか、新しいキャラクターを追加する
- 使用する音声(ボイス)を選ぶ:AquesTalk、VOICEVOX系など
- 読み上げ速度・音量・声の高さを調整する
- 字幕のフォント・文字色・縁取りを設定する
- 立ち絵の素材を割り当てる(工程5で詳しく)
キャラクターを増やしたい、掛け合い用に2人目・3人目を作りたいといった場合の具体的な操作は、YMM4キャラクター設定と追加の手順にまとめています。
VOICEVOXの声を使う場合
ずんだもん・四国めたんなどのVOICEVOXキャラを使う場合は、YMM4の音声選択でVOICEVOX系の話者を選びます。つまずきやすいのは、話者一覧に出てこない・音声が生成されないという症状で、エンジンの状態や設定の食い違いが原因になっていることが多いです。この工程で止まったら、症状別に切り分けたVOICEVOXとYMM4が連携できない原因と直し方を読んでください。
VOICEVOXのキャラクターは、キャラクターごとに利用規約とクレジット表記のルールが異なります。YMM4側の設定が正しくても、クレジット表記を忘れると規約違反になるので、動画説明欄に書く表記はこの時点でメモしておくと安全です。
独自視点:最初は「1キャラだけ」で1本作る
ゆっくり解説といえば霊夢と魔理沙の掛け合いを想像しがちですが、初心者がいきなり2キャラの掛け合いから始めるのはおすすめしません。キャラが2人になると、台本の書き分け、立ち絵2体の配置、字幕色の区別と、調整箇所が倍以上に増えます。1キャラのナレーション形式で1本出力まで通してから2キャラ目を追加するほうが、結果的に早く完成します。掛け合いの面白さは、ソフトに慣れてから台本側で作れば十分間に合います。
ここまでの手順、1本ぶんまるごと自動でやりますShorty はテーマを入力するだけで、台本・AI音声・字幕・BGMを揃えた雑学ショート動画を生成します。無料プランは30日5本まで。無料で作ってみる工程4:台本の入力(1行ずつ入力と一括読み込み)
結論として、短い動画ならセリフ入力欄に1行ずつ打ち込めば十分、10分を超える動画なら台本ファイルからの一括読み込みを覚える価値がある、という使い分けです。
基本の入力方法
YMM4の画面にあるセリフ入力欄で、話者(キャラクター)を選んでからセリフを入力し、追加すると、タイムラインに音声と字幕がセットになったアイテムが配置されます。これが「セリフを入れるだけで字幕と音声が同期する」とよく言われるYMM4の一番の強みです。
入力時のコツは次のとおりです。
- 1セリフは長くても40字前後に区切る(長いと字幕が3行以上になり読みにくい)
- 読み間違いが出た単語は、ひらがなで書き換えるか辞書登録で直す
- 句読点で間(ま)が変わるので、間を空けたい箇所には「、」を入れる
- 数字や英単語は読み方が揺れやすいので、プレビューで必ず聞いて確認する
台本ファイルからの一括読み込み
セリフが100行を超えるような長尺では、1行ずつの入力は時間がかかりすぎます。テキストファイルなどであらかじめ「話者名とセリフ」の形式で台本を作り、まとめて読み込む方法があります。ファイル形式や区切り方のルールを間違えると読み込めないため、具体的な書式はYMM4台本ファイルの作り方と読み込み方で確認してください。
台本の中身そのもの(何をどの順番で話すか)はYMM4の機能ではありません。雑学系の台本構成や制作全体の流れは、並列ハブの雑学動画の作り方を6工程で解説した完全ガイドで扱っています。YMM4の操作が速くなっても、台本が弱ければ再生数は伸びないという点は最初に意識しておきましょう。
工程5:立ち絵の設定(表示・口パク・まばたき)
結論として、立ち絵は「素材の形式が合っているか」と「キャラクターに正しく紐付いているか」の2点でほとんどが決まります。YMM4で最も質問が多い工程で、「表示されない」「口パクしない」の2大トラブルもここに集中しています。
立ち絵素材を用意する
立ち絵にはPSD形式や、パーツごとに分けた画像フォルダ形式の素材を使います。霊夢・魔理沙・ずんだもんなどの配布素材は、配布者ごとに利用規約(商用可否・クレジット表記・改変可否)が異なります。どこで入手できて、どの規約なのかはゆっくり立ち絵フリー素材配布所10選で比較しています。
立ち絵を表示する手順
- 素材をZIPから展開し、パスの分かりやすいフォルダに置く
- キャラクター設定画面で立ち絵の種類と素材の場所を指定する
- タイムラインに立ち絵アイテムを配置する(セリフと連動させる設定も可能)
- プレビュー画面で位置・大きさを調整する
- 口パク・まばたきのパーツが正しく割り当てられているか確認する
詰まりやすいポイント
| 症状 | 主な原因の方向性 | 読む記事 |
|---|---|---|
| 立ち絵がまったく表示されない | 素材の場所・形式・レイヤー順 | YMM4で立ち絵が表示されない時の対処法 |
| 表示されるが口が動かない | 口パーツの割り当て・音声との連動設定 | YMM4で立ち絵が口パクしない5大原因 |
| 立ち絵をもっと動かしたい | アニメーション・揺れの設定 | ずんだもん立ち絵の動かし方 |
ありがちな見落としは、立ち絵が背景や他の画像の「下のレイヤー」に隠れているケースです。表示されないと思ったら、まずタイムライン上のレイヤー順を確認するだけで解決することがあります。もう一つは、素材ZIPを展開せずに指定している、あるいは展開後にフォルダを移動して参照先が切れているケースです。
工程6:字幕の調整(改行・フォント・位置)
結論として、字幕はキャラクター設定で「全体の見た目」を決め、個別のセリフでは改行位置だけを直すのが最も手戻りの少ないやり方です。1つずつ見た目を変えていくと、後で統一するのに何倍も時間がかかります。
字幕で最初に決める3項目
- フォント:読みやすい太めのゴシック体を1種類に絞る
- 縁取り:背景に埋もれないよう、文字色と反対の色で縁取る
- 表示位置と幅:画面下部に固定し、左右に余白を残す
掛け合い形式の場合は、キャラクターごとに文字色か縁取り色を変えると、誰が話しているかが一目で分かります。
ショート動画(縦長)では横幅が狭いため、横長と同じ文字サイズのままだと字幕が画面外にはみ出します。自動折り返しと手動改行の使い分けはYMM4の字幕改行と折り返し設定で手順化しています。
フォントが選べない・反映されない場合
Windowsにフォントを追加したのにYMM4の一覧に出てこない、というのはよくある症状です。フォントのインストール方法(ユーザー単位か全ユーザーか)やYMM4の再起動タイミングなど原因がいくつかあるため、YMM4でフォントが追加されない原因と対処法で切り分けてください。また、収益化する動画ではフォント自体のライセンス(商用可否)も確認が必要です。フリーフォントでも商用不可のものがあります。
工程7:BGM・効果音の配置と音量バランス
結論として、BGMと効果音はタイムラインに音声ファイルをドラッグ&ドロップすれば配置でき、難しいのは配置ではなく「音量のバランス」です。ボイスが聞き取れない動画は、どれだけ内容が良くても最初の数秒で離脱されます。
配置の手順
- BGM・効果音のファイル(mp3やwavなど)を用意する
- タイムラインの空いているレイヤーにドラッグ&ドロップする(右クリックから音声アイテムとして追加する方法もある)
- BGMは動画の長さに合わせて伸ばすか、複数回並べる
- 音量をボイスより十分に小さく設定する
- プレビューで、ボイス・BGM・効果音が重なった箇所を実際に聞いて確認する
効果音の置き方と、ボイス・BGMとの音量比の目安はYMM4効果音の入れ方と音量の目安に数値でまとめています。出力後にYouTubeで聞いたら全体的に小さかった、という場合はYMM4の音量が小さい時の対処法で、編集・書き出し・YouTube側のどこで小さくなっているのかを切り分けられます。
独自視点:BGMの「商用OK」は安全の保証ではない
フリーBGMサイトの多くは「商用利用OK」と書いていますが、商用OKの音源でもYouTubeのContent IDで申し立てが来ることはあります。これはYMM4の問題ではなく、音源側の登録状況によるものです。初心者のうちは、配布元の規約で「YouTubeの収益化動画での利用」について明記されている音源を選び、使った音源名と配布元をメモしておくと、申し立てが来たときに落ち着いて対処できます。「ソフトで正しく入れられた=使ってよい」ではない、という区別を最初に付けておきましょう。
工程8:動画の出力(書き出し設定とトラブル)
結論として、初回の出力は「mp4・プロジェクトと同じ解像度・30fps・既定のビットレート」のまま書き出して問題ありません。細かい画質調整は、1本目が問題なく出力できてからで十分です。
出力の基本手順
- メニュー(またはツールバーの出力ボタン)から動画出力の画面を開く
- 出力形式(mp4など)とエンコーダーを選ぶ
- 出力範囲(全体/選択範囲)を確認する
- 保存先とファイル名を指定する
- 出力を開始し、完了後に必ず最初から最後まで再生して確認する
エンコーダーやビットレートの具体的な数値は、ゆっくりムービーメーカー動画出力設定の数値表で用途別に整理しています。ファイルが大きすぎる場合はYMM4で動画の容量を小さくする方法が参考になります。
出力で起きやすいトラブル
| 症状 | 最初に疑うこと | 読む記事 |
|---|---|---|
| 出力が途中で止まる・進まない | PCの負荷、エンコーダー、保存先の空き容量 | YMM4の出力が止まる・進まない時の対処法 |
| 出力した動画が真っ黒 | エンコーダーとGPUの相性、素材の形式 | YMM4で動画が真っ黒になる原因と対処法 |
| 背景を透明にして書き出したい | 透過に対応した形式の選択 | YMM4で背景透過して出力する方法 |
出力トラブルの多くは「編集画面では正常なのに、書き出した結果だけおかしい」という形で現れます。編集画面でも同じ症状が出ているなら、原因は出力ではなく工程5〜7にあると考えて戻ってください。
初心者がやりがちな失敗と、うまくいかない条件
結論として、YMM4で挫折する人の多くは、ソフトの操作ではなく「最初から完成度を上げようとする」「準備なしで長尺に挑む」という進め方でつまずいています。ここでは、事前に知っておけば避けられる失敗をチェックリストにしました。
1本目を作る前のチェックリスト
- [ ] 使っているPCはWindows 10/11の64bitか(Macでは動かない)
- [ ] YMM4は公式サイト(manjubox.net)から入手したか
- [ ] 収益化を考えているなら、通常版ではなくLite版を選んだか(または必要なライセンスを把握したか)
- [ ] 解像度(横長/縦長)とフレームレートを作業前に決めたか
- [ ] 使う声(VOICEVOXキャラ等)の利用規約とクレジット表記を確認したか
- [ ] 立ち絵素材・BGM・フォントの規約(商用可否)を確認したか
- [ ] 1本目は30〜60秒程度の短い動画にしたか
- [ ] 出力後に最初から最後まで再生して確認する時間を確保したか
うまくいかない条件(正直に書くと)
- 低スペックPCで長尺を作る:メモリ4GB程度のPCで10分以上の動画を編集すると、プレビューが止まったり出力に非常に時間がかかったりします。練習は短尺で行いましょう。
- プラグインを入れすぎる:便利なプラグインは多いですが、相性問題で起動しなくなる原因にもなります。プラグインは必要になってから1つずつ入れてください。入れ方と、一覧に出ない場合の切り分けはYMM4プラグインの入れ方にあります。
- YMM4を覚えれば稼げると考える:YMM4はあくまで編集ソフトです。再生数や収益化は、ジャンル選び・台本・継続投稿で決まり、ソフトの習熟度とはほぼ関係ありません。ゆっくり解説は競合が非常に多く、似た形式の量産は収益化審査で「再利用されたコンテンツ」と判断されるリスクもあります。
独自視点:「全部の機能を覚えてから作る」は逆効果
解説動画や記事を片っ端から見て、全機能を理解してから作り始めようとする人がいますが、これは時間の割に身につきません。YMM4は機能が非常に多く、ゆっくり解説に必要なのはそのうちごく一部です。この記事の8工程を1回通したら、次の動画で「困ったところだけ」調べるという進め方のほうが、結果として早く一人前になれます。個別トラブル記事は「順番に読むもの」ではなく「困ったときの辞書」として使うのがおすすめです。
YMM4以外の選択肢との比較
結論として、「ゆっくり・ずんだもんの掛け合い形式をPCで作る」ならYMM4が第一候補ですが、スマホしかない場合やショート動画だけを作りたい場合は、他の選択肢のほうが合うこともあります。
| 選択肢 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| YMM4 | Windows PCで掛け合い形式の解説動画を作りたい人 | Windows専用、覚える機能が多い |
| AviUtl+音声ソフト | 自由度の高い編集をしたい中級者 | 導入手順が多く、初心者には負担が大きい |
| スマホアプリ中心 | PCを持っていない人 | ゆっくり特有の掛け合いは再現しにくい |
| Shorty(当サイトが開発・運営するツール) | テキストからショート動画を手早く作りたい人 | 無料プランは1本30秒まで・30日で5本まで・保存7日・ショート形式のみ |
Shortyは当サイトが開発・運営しているツールで、YMM4のようなタイムライン編集の自由度はありません。細かく作り込みたい長尺の解説動画にはYMM4、短いショートを手早く試したい場合は自動生成ツール、というように目的で使い分けるのが現実的です。スマホだけで作る方法を知りたい場合はゆっくり動画の作り方をスマホだけで行う方法も参考になります。
よくある質問
ゆっくりムービーメーカー4は無料で使えますか?
本体は無料でダウンロードして使えます。ただし通常版に同梱のAquesTalkを収益化など商用目的で使う場合は、有料ライセンスが必要です。
Lite版でAquesTalkを入れずに使う場合、公式FAQでは本体は商用・非商用を問わず無料とされています。VOICEVOXなど外部の音声を使う場合は、その音声ソフトやキャラクターごとの規約にも従う必要があります。
YMM4はMacやスマホで使えますか?
使えません。公式サイトの配布ページで、Windows専用でありMac・iOS・Androidなどは非対応と明記されています。
Macで仮想環境を使う方法が紹介されることもありますが、動作保証はなく初心者向けではありません。Macやスマホしかない場合は、別のアプリや制作ルートを選ぶほうが確実です。
YMM4とYMM4 Liteはどちらをダウンロードすべきですか?
収益化の可能性が少しでもあるなら、Lite版をおすすめします。AquesTalkが入っていないため、ライセンスで悩む場面が減ります。
霊夢・魔理沙のゆっくりボイスをどうしても使いたい場合は通常版になりますが、その場合は広告付き動画にする時点でAquesTalkのライセンス購入が必要です。声を使わなくても同梱状態で商用利用すると購入が必要な点に注意してください。
インストールはどうやってするのですか?
公式サイトからZIPをダウンロードし、「すべて展開」したフォルダ内のYukkuriMovieMaker.exeを実行するだけです。インストーラーはありません。
展開せずにZIPの中から直接exeを起動すると、正しく動かない原因になります。必ず展開してから、分かりやすい場所へフォルダごと移動して使いましょう。
最初の1本を作るのにどれくらい時間がかかりますか?
30〜60秒の短い動画なら、導入込みで2〜3時間が目安です。立ち絵の設定と音量調整に一番時間がかかりやすいです。
2本目以降は、キャラクター設定や字幕のスタイルを使い回せるため、同じ長さなら大幅に短縮できます。最初から10分の動画を作ろうとすると、1本目で挫折しやすくなります。
セリフを入力しても声が出ません。どうすればいいですか?
まず工程3のキャラクター設定で、話者に音声が正しく割り当てられているか確認してください。VOICEVOX系ならエンジン側の状態も確認が必要です。
VOICEVOXの話者が一覧に出ない、生成に失敗するといった症状は、連携設定の問題であることが多いです。症状別の切り分けはVOICEVOXとYMM4が連携できない原因と直し方を参照してください。
YouTubeショート用の縦動画も作れますか?
作れます。新規プロジェクトの解像度を1080×1920に設定すれば縦長の動画になります。途中で変更すると配置がずれるので最初に決めましょう。
縦長では横幅が狭いため、字幕のはみ出しが起きやすくなります。字幕の文字サイズと改行設定を、横長動画とは別のキャラクター設定として作っておくと便利です。
YMM4で作ったゆっくり解説は収益化できますか?
ライセンス条件を守れば、YMM4で作った動画自体を収益化することは可能です。ただし審査に通るかは動画の内容しだいです。
YouTubeは量産型・テンプレート型のコンテンツに厳しく、同じ形式の動画を繰り返すだけでは「再利用されたコンテンツ」と判断されるおそれがあります。独自の調査や構成、解説の付加価値を入れることが重要です。
アップデートはどうやって行いますか?
通常はYMM4の起動時の案内などから更新できます。自動更新がうまくいかない場合は、公式サイトから最新版を入手し直す手動更新の方法があります。
更新中にエラーが出る、更新後に起動しなくなったといった症状は、YMM4のアップデートができない原因で症状別に対処方法をまとめています。
まとめ
ゆっくりムービーメーカー4(YMM4)の使い方は、「導入→新規プロジェクト→キャラ/ボイス設定→台本入力→立ち絵→字幕→BGM・効果音→出力」の8工程で考えると迷いません。
- 導入:Windows 10/11の64bit専用。公式サイトmanjubox.netからZIPを入手し、展開してYukkuriMovieMaker.exeを起動
- 版の選択:収益化を考えるならAquesTalk非同梱のLite版が判断しやすい
- 最初に固定:解像度(横長/縦長)とフレームレート(30fps)
- キャラクター設定:声・字幕・立ち絵をまとめて作り、最初は1キャラで1本
- 詰まったとき:症状が出た工程ではなく、原因が生まれた工程に戻って、早見表の個別記事で切り分ける
YMM4は無料で高機能な反面、機能が多すぎて「どこから覚えればいいか分からない」状態になりやすいソフトです。まずは30〜60秒の短い動画を1本、出力まで通してください。1本完成させた経験があれば、あとは困ったところだけを調べれば十分です。ずんだもんを使った動画制作全体の流れはずんだもん動画の作り方9ステップで確認できます。