YMM4(ゆっくりムービーメーカー4)でフォントをインストールしたのに、フォント一覧に出てこない。あるいは選んだのに字幕の見た目が変わらない。この症状は、ほぼ次の4系統のどれかに収まります。(1) インストール権限(現在のユーザーのみ/すべてのユーザー)、(2) Windowsのフォントキャッシュ、(3) フォント名の表記ズレで「無い」と誤認している、(4) キャラクター設定や字幕テンプレート側の個別設定に上書きされている。まずこの4つのどれかを特定するのが最短ルートです。
多くの解説記事は「YMM4を再起動してください」で終わります。もちろん再起動は必要ですが、実務でつまずく人の多くは再起動をすでに試した後にたどり着いています。ここで効いてくるのが切り分けの順序です。順序を間違えると、本当は権限の問題なのにキャッシュ削除やPC再起動を延々と繰り返すことになり、30分から1時間を平気で溶かします。顔出しなしのYouTube副業では編集時間がそのまま利益率に直結するので、「フォントで1時間溶かす」は看過できないコストです。
この記事では、YMM4公式FAQ(饅頭遣いのおもちゃ箱)に記載された対処を土台にしつつ、公式FAQには載っていない「フォント管理アプリを使っている場合は公式と逆の操作が効くことがある」というケースや、「フォントは正しく入っているのに設定側で上書きされている」ケースまで含めて、症状から逆引きできる形で整理します。雑学ショートや解説動画の量産に入る前に一度潰しておくと、以後まったく踏まなくなる種類のトラブルです。
YMM4でフォントが追加されない原因は4系統:まず切り分け表で当たりをつける
結論から言うと、切り分けは「Windowsのフォント設定画面に出ているか」「YMM4のフォント一覧に出ているか」の2点をチェックするだけで、ほぼ原因が確定します。 この2点の組み合わせで、権限・キャッシュ・表記・設定のどれが犯人かが分かれるからです。
作業に入る前に、まず次の2つを確認してください。
- Windowsの「設定」→「個人用設定」→「フォント」を開き、検索欄に目的のフォント名を入れて、Windows側に入っているかを確認する
- YMM4を完全に終了してから起動し直し、キャラクターの設定または字幕アイテムのフォント欄で、YMM4側の一覧に出ているかを確認する
この2点の結果を、下の表に当てはめます。
症状 → 原因 → 対処の切り分け表
| # | 症状(Windows側/YMM4側) | 想定される原因 | 最初にやる対処 | 所要目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Windows側にも出ない | zip未解凍/インストール自体が失敗している/ファイル破損 | 解凍し直して .ttf .otf を再インストール |
3分 |
| 2 | Windows側に出る/YMM4側に出ない | 「現在のユーザーのみにインストール」で入れた(最頻出) | 「すべてのユーザーに対してインストール」で入れ直す | 5分 |
| 3 | Windows側に出る/YMM4側に出ない(全ユーザーで入れた) | YMM4を起動したままフォントを入れた | YMM4を完全終了して再起動 | 2分 |
| 4 | 再起動しても出ない/フォント管理アプリを使用中 | Windows Font Cache サービスの状態・キャッシュ破損 | サービス設定の確認とフォントキャッシュ削除 | 10分 |
| 5 | 「無い」と思っていたが探すと別名で存在 | 日本語名/英語名の表記差で並び位置がズレている | 一覧の英語表記側・別読みで再検索 | 2分 |
| 6 | 一覧には出る/選んでも見た目が変わらない | キャラクター設定や字幕テンプレートの個別設定が上書き | 設定の適用先(キャラ設定かアイテム個別か)を確認 | 5分 |
| 7 | 一部の文字だけ別フォントで表示される | そのフォントに該当グリフが無い(英字専用フォント等) | 日本語対応フォントに差し替え | 3分 |
| 8 | 選ぶと落ちる・極端に重い | 可変フォント/破損フォントの可能性 | 静的フォント版に差し替え、破損ファイルを削除 | 10分 |
先に読んでおくべき切り分けの原則
- 順序は「権限 → 再起動 → キャッシュ → 表記 → 設定」。キャッシュ削除は効果はありますが影響範囲が広く、権限の入れ直しより手間がかかります。安いものから試すのが鉄則です
- 1回の変更につき1回だけ検証する。「権限を直してキャッシュも消して再起動」とまとめてやると、次に同じ症状が出たときにどれが効いたのか分からなくなります
- YMM4の「完全終了」を毎回徹底する。ウィンドウを閉じただけでプロセスが残っていると、再起動したつもりでフォント一覧が更新されません
この原則を守るだけで、ほとんどのケースは10分以内に決着します。以下、各対処を順に見ていきます。
対処1:「すべてのユーザーに対してインストール」で入れ直す(最優先)
結論として、YMM4でフォントが一覧に出ない原因で最も多いのは、「現在のユーザーのみにインストール」でフォントを入れているケースです。 Windowsのフォントインストールには2種類あり、通常の「インストール」はログイン中のユーザー専用の領域に置かれます。アプリケーションによってはこのユーザー領域のフォントを拾わないことがあり、YMM4でもこの症状の報告が多数あります。YMM4公式FAQ「フォントが一覧に表示されない。」でも、対処のひとつとして「すべてのユーザーに対してインストール」が明記されています。
2つのインストール方法の違い
| 項目 | 通常の「インストール」 | 「すべてのユーザーに対してインストール」 |
|---|---|---|
| 右クリックメニューの表記 | 「インストール」 | 「すべてのユーザーに対してインストール」 |
| Windows 11での場所 | 右クリック直後のメニュー | 右クリック →「その他のオプションを確認」の中 |
| 管理者権限 | 不要 | 必要(UACの確認が出る) |
| 保存先 | C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fonts |
C:\Windows\Fonts |
| 他ユーザーからの利用 | 不可 | 可 |
| YMM4から見えやすさ | 環境により見えないことがある | 見えることが多い |
Windows 11では右クリックメニューが簡略化されており、初手のメニューには「インストール」しか出ないことがあります。ここで何も考えずクリックしてしまうのが、そのままハマりの入り口です。
入れ直しの手順
- YMM4を完全に終了する(タスクバーから閉じるだけでなく、タスクマネージャーでプロセスが残っていないかも確認)
- すでに入れてしまったフォントを一度アンインストールする。「設定」→「個人用設定」→「フォント」で該当フォントを開き、「アンインストール」を選ぶ
- ダウンロードしたzipを必ず解凍する。zip内のファイルを直接ダブルクリックしてもインストールは通らないことがあります
- 解凍後の
.ttfまたは.otfファイルを右クリックする - Windows 11の場合は「その他のオプションを確認」をクリックして、従来型のメニューを開く(Shift+F10、または Shift+右クリックでも同じメニューが出ます)
- 「すべてのユーザーに対してインストール」をクリックする
- UAC(ユーザーアカウント制御)の確認が出たら「はい」を選ぶ。PCのログインパスワードを求められることがあります
C:\Windows\Fontsを開き、該当フォントが入っているか目視で確認する- YMM4を起動し、フォント一覧を確認する
ファミリー(Regular / Bold / Light など)が複数ファイルに分かれているフォントは、使う予定のウェイトをすべてまとめて選択してから右クリックしてください。Regularだけ入れてBoldが無い状態だと、太字指定したときに意図しない疑似ボールドになることがあります。
この方法でも解決しない条件
- 管理者アカウントでない場合、UACのパスワードが分からなければ実行できません。会社PCや共用PCでは、この手が使えないことがあります
- フォントファイル自体が壊れている場合は、権限を変えても入りません。この場合はインストール時点でエラーが出ます
- YMM4を管理者権限で起動している/していないが混在していると、見え方がさらにややこしくなります。普段の起動方法を一つに統一しておくのが安全です
対処2:YMM4を起動したままフォントを入れた場合は再起動で直る
結論として、YMM4はアプリ起動時にフォント一覧を読み込むため、起動中にインストールしたフォントはその場では一覧に現れません。 これは不具合ではなく仕様の範囲です。対処は単純で、YMM4を完全に終了して起動し直すだけです。
ただし「再起動したのに出ない」という相談が多いのは、次のような取りこぼしがあるためです。
再起動で失敗しがちなポイント
- ウィンドウを閉じただけでプロセスが残っている — タスクマネージャーの「詳細」タブで
YukkuriMovieMaker系のプロセスが残っていないか確認します - プロジェクトの自動保存やレンダリングが裏で動いている — 出力中に終了操作をしても、実際にはプロセスが終わっていないことがあります
- フォントのインストールが実は失敗していた — 再起動する前に、Windowsの「フォント」設定画面で入っていることを確認してから再起動してください。ここを飛ばすと「再起動しても出ない=別の原因」と誤判定します
- YMM4のアップデート直後で設定が引き継がれていない — バージョンを上げた直後は、一度プロジェクトを開かずに起動して一覧を確認するとよいでしょう
正しい再起動の手順
- 編集中のプロジェクトを保存して閉じる
- YMM4を終了する
- タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開き、YMM4関連プロセスが残っていないか確認する。残っていれば「タスクの終了」
- Windowsの「設定」→「個人用設定」→「フォント」でフォントの存在を確認する
- YMM4を起動し、フォント一覧を確認する
それでも出ない場合は、PC自体を再起動します。フォントキャッシュはOS側のサービスが保持しているため、アプリの再起動だけでは更新されないことがあるためです。ここまでやって出ないなら、次のキャッシュ対処に進みます。
対処3:Windows Font Cache サービスとフォントキャッシュの問題
結論として、権限も再起動も問題ないのに一覧に出ないなら、Windowsのフォントキャッシュを疑います。 YMM4公式FAQでは、フォントが一覧に表示されない原因として「Windows Font Cache Service が実行されていない事」が挙げられており、サービスの起動とキャッシュファイルの削除が対処として案内されています。
手順A:Windows Font Cache Service を有効化して開始する
- タスクバーの検索欄に「サービス」と入力し、「サービス」アプリを開く
- 一覧から「Windows Font Cache Service」を探して右クリック →「プロパティ」
- 「スタートアップの種類」を「自動」に設定して「適用」
- 「開始」ボタンをクリックする(すでに実行中ならグレーアウトしています)
- YMM4を起動してフォント一覧を確認する
手順B:フォントキャッシュファイルを削除する
サービスを起動しても直らない場合、キャッシュファイル自体が壊れている可能性があります。この操作はシステムフォルダを触るため、実行前に作業中のプロジェクトを保存し、可能なら復元ポイントを作成してください。
- 上記の「サービス」画面で Windows Font Cache Service を停止する
C:\Windows\System32を開き、FNTCACHE.DATを削除するC:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\FontCacheを開き、フォルダ内のファイルをすべて削除する- PCを再起動する(再起動時にキャッシュが再生成されます)
- YMM4を起動してフォント一覧を確認する
AppData は隠しフォルダなので、エクスプローラーの「表示」→「隠しファイル」をオンにするか、アドレスバーにパスを直接貼り付けて開いてください。ファイルが使用中で削除できない場合は、サービスの停止が効いていない可能性があります。
手順C:フォント管理アプリ(FontBase等)を使っている場合の例外
ここが公式FAQだけでは拾えないポイントです。FontBase のようなフォント管理アプリでフォントを「アクティベート」して使っている環境では、公式FAQとは逆に、Windows Font Cache サービスを停止・無効化することで YMM4 にフォントが表示されるようになったという報告があります。フォント管理アプリはフォントをシステムに恒久インストールせず、動的に有効化する仕組みのため、キャッシュ側と食い違いが起きるものと考えられます。
| 使っているフォントの管理方法 | 推奨される確認 | 注意点 |
|---|---|---|
| Windows標準のインストールのみ | Font Cache サービスを「自動」で開始 | 公式FAQの手順どおり |
| FontBase等の管理アプリでアクティベート | サービス停止・無効化で改善した報告あり | 公式推奨と逆。他アプリのフォント表示に影響する可能性 |
| NexusFont / mojimo など | まずサービス起動+キャッシュ削除 | 対象フォントが常時有効になっているか確認 |
| フォントを都度インストール/削除している | 削除漏れのゴーストフォントに注意 | 一覧に残るが実体が無い状態が起きうる |
サービスの無効化は他のアプリの描画パフォーマンスに影響する可能性があるため、まず「停止」だけ試し、改善したら無効化を検討するという順序をおすすめします。改善しなかった場合は必ず「自動」に戻してください。
なお、動画制作を続けるなら、本番で常用するフォントは管理アプリではなくWindowsに直接(すべてのユーザーに対して)インストールしておくのが結局いちばん事故が少ないです。管理アプリは「候補を見比べる段階」で使い、確定したものだけ本インストールする運用にすると、この系統のトラブルはほぼ消えます。
ここまでの手順、1本ぶんまるごと自動でやりますShorty はテーマを入力するだけで、台本・AI音声・字幕・BGMを揃えた雑学ショート動画を生成します。無料プランは30日5本まで。無料で作ってみる対処4:実は入っている——フォント名の表記ズレで一覧から見つけられていないケース
結論として、「一覧に無い」と思っているフォントの一定数は、単に別の名前で一覧に載っていて、五十音/アルファベット順の並び位置がズレているだけです。 日本語フォントは、フォントファイル内部に日本語名と英語名の両方を持っていることが多く、ソフトによってどちらを表示するかが違います。
代表例が「Corporate Logo」です。YMM4公式FAQでも、YMM4上では「Corporate Logo」と表示されるフォントが、AviUtl上では「コーポレート・ロゴM」になるという名前の差異が説明されています。つまり、他のソフトで見慣れた日本語名で探していると、アルファベット順の並びの中に埋もれていて見つけられない、ということが普通に起こります。
探し方のコツ
- フォント一覧をアルファベット順の先頭と、日本語(かな)の並びの両方を必ずスクロールして確認する
- 配布サイトの表記だけでなく、フォントファイルをダブルクリックして開いたときのプレビュー画面のタイトルを確認する。ここに出る名前が実際の内部名に近いことが多いです
- Windowsの「設定」→「個人用設定」→「フォント」で該当フォントを開くと、ファミリー名とフェイス名が確認できます
- 「けいふぉんと」「ラノベPOP」など日本語名の作品でも、内部的には英字名になっているものがあります
- ウェイト違いが1つのファミリーにまとまっている場合、一覧には親名しか出ず、太さはYMM4側のスタイル指定で切り替える形になります
AviUtl併用時のフォント名対応
YMM4からAviUtl形式(exo)で出力して連携する運用をしている場合、名前の差異がそのまま出力先で「フォントが違う」という形で現れます。YMM4公式FAQによれば、この症状はYMM4のβ5以降では発生しないとされていますが、古い環境や、どうしても手動で合わせたい場合は次の方法が案内されています。
- AviUtlでテキストアイテムを追加し、使いたいフォントを指定する
- そのオブジェクトファイルをエクスポートする
- メモ帳でファイルを開き、
font=フォント名の行を確認する - YMM4の設定からフォント項目を開く
- 対象フォントを選び、「AviUtl上でのフォント名」欄に、控えたフォント名を入力する
- あらためて exo 出力する
AviUtlを使わない純YMM4運用なら、この手順は不要です。まずは自分がどちらの運用なのかを確認してから着手してください。
なお、テロップの見せ方そのものを詰めたい人はショート動画 テロップ デザイン フォントも合わせて確認しておくと、フォント選定の段階で迷いが減ります。
対処5:ファイル側の問題——OTF/TTF・可変フォント・破損・zip未解凍
結論として、Windowsのフォント設定画面にすら出ないなら、原因はほぼファイル側です。 権限やキャッシュの話をする前に、そもそもWindowsが受け付けていない状態を疑ってください。
チェックリスト:ファイル側の確認項目
- [ ] zipを解凍したか(zip内のファイルを直接ダブルクリックしていないか)
- [ ] 拡張子が
.ttfまたは.otfか(.woff.woff2はWeb用でWindowsには入りません) - [ ] ファイルサイズが極端に小さくないか(ダウンロード失敗の可能性)
- [ ] ダウンロード元が正規の配布サイトか(再配布サイトは破損版が混じることがあります)
- [ ] ダブルクリックしてプレビューが正常に表示されるか(表示できなければ破損の疑い)
- [ ] ファイル名やフォルダパスに、極端に長い文字列や特殊記号が含まれていないか
- [ ] ウイルス対策ソフトがインストールをブロックしていないか
OTFとTTFの違いは気にしなくてよい
YMM4はTTFとOTFの両方に対応しています。どちらを選ぶかで「表示されない/されない」が決まることは基本的にありません。配布元が両方用意している場合は、どちらでも構いません。強いて言えば、他ソフトとの互換性を重視するならTTF、字形のバリエーションを使いたいならOTFという程度の使い分けです。
可変フォント(バリアブルフォント)の注意
太さや幅を無段階に変えられる可変フォントは、対応が不十分なソフトではウェイト指定が効かない、標準ウェイトでしか表示されない、一覧に正しく出ないといった挙動になることがあります。配布元が「Variable」と「Static(静的)」の両方を用意しているなら、動画編集用途では静的版を使うほうが無難です。静的版は Static フォルダに入っていることが多く、ウェイトごとにファイルが分かれています。
可変フォントを入れた直後から一覧の表示がおかしくなった、YMM4が重くなった、という場合は、いったんそのフォントをアンインストールして症状が消えるか確認してください。「フォントを入れた直後から発生した」なら、そのフォントが原因である確率は高いです。
破損フォントの見つけ方
破損フォントは、フォント一覧の描画そのものを不安定にすることがあります。次の順で切り分けます。
- 直近でインストールしたフォントを時系列で洗い出す(
C:\Windows\Fontsを更新日時順に並べ替えると分かります) - 直近のものから順にアンインストールし、そのつどYMM4を起動して確認する
- 原因のフォントが特定できたら、配布元からダウンロードし直して入れ直す
- 再ダウンロードしても同じなら、そのフォントの使用を諦めて代替を探す
なお、YMM4の動作全般が不安定な場合、フォント以外の要因が絡んでいることもあります。立ち絵まわりで似た「入れたのに出ない」症状に遭遇したときはymm4 立ち絵 表示されない 対処の切り分けも参考になります。
対処6:反映されない原因が設定側にあるケース(キャラクター設定・字幕テンプレート)
結論として、「一覧には出るのに、選んでも見た目が変わらない」なら、フォントの問題ではなく設定の適用先の問題です。 YMM4は、キャラクターごとの設定と、個々の字幕アイテムの設定が別々に存在します。アイテム側で個別に指定されている場合、キャラクター設定を変えても既存のアイテムには反映されません。
設定が効く範囲の整理
| 設定場所 | 適用される対象 | 既存アイテムへの反映 |
|---|---|---|
| ファイル →「キャラクターの設定」→ 字幕タブ → フォント | 以後そのキャラで追加するセリフ | されないことがある |
| タイムライン上の字幕アイテムを選択して直接変更 | 選択したアイテムのみ | 即時反映される |
| 複数アイテムを選択して一括変更 | 選択した全アイテム | 即時反映される |
| テンプレート/プリセットを適用 | 適用したアイテム | 適用時点の内容で上書き |
変わらないときの確認手順
- タイムライン上で該当の字幕アイテムを選択し、プロパティのフォント欄が何になっているか確認する
- キャラクター設定で指定したフォントと違うなら、そのアイテムは個別設定で上書きされている状態です
- アイテム側を直接変更するか、該当アイテムを全選択して一括変更する
- 今後追加するセリフに効かせたいなら、キャラクター設定側を先に整えてから台本を流し込む
- テンプレートやプリセットを使っている場合、テンプレート側のフォント指定が優先されていないか確認する
運用としての結論:フォントは「最初に決める」
キャラクター設定は、セリフを流し込む前に確定させておくのが圧倒的に効率的です。YMM4のキャラクター設定は、セリフを追加した時点でボイス・字幕・立ち絵の設定を自動適用してくれる仕組みなので、先に決めておけば後から全アイテムを直す作業自体が発生しません。逆に、100個の字幕を並べてからフォントを変えたくなると、一括選択で直せる場合はよいものの、テンプレート適用済みのアイテムが混ざっていると取りこぼしが出ます。
雑学ショートのように毎日本数を出す運用なら、キャラ設定込みの「ひな形プロジェクト」を1つ作って、毎回それを複製して使うのが最も再現性が高い方法です。ずんだもんで量産する場合の全体像はずんだもん 動画 作り方にまとめています。フォントを含めた設定を一度固めてしまえば、以降このトラブルに遭遇する頻度は激減します。
収益化するなら商用利用ライセンスを先に確認する(と、テロップ制作の手段比較)
結論として、YouTubeで収益化する以上、使うフォントの商用利用可否は必ず配布元で確認してください。 「フリーフォント」という表記は「無料」を意味するだけで、「商用利用可」とは限りません。特に、広告収益が発生する動画は商用利用に該当すると解釈されるのが一般的です。
確認すべき5項目
- 商用利用可否 — 収益化動画での使用が明示的に許可されているか
- 動画への使用 — 「印刷物のみ可」「Webのみ可」といった媒体制限がないか
- 改変の可否 — 文字を変形・加工して使う場合は改変に該当することがあります
- クレジット表記の要否 — 表記が必要なら概要欄に入れる運用を決めておく
- 再配布の禁止範囲 — プロジェクトファイルを他人に渡す場合、フォント自体が同梱されないか
動画制作でよく使われるフリーフォントには、商用利用や埋め込みまで許可しているものもありますが、ライセンスは改定されることがあるため、シリーズで使い続けるフォントについては年1回程度、配布ページを確認する習慣をつけると安全です。ダウンロード時に同梱されている LICENSE.txt readme.txt は、フォントファイルとは別のフォルダに保存して残しておくことをおすすめします。後から「これは何のライセンスだったか」を追えなくなるのが、量産運用で一番ありがちな事故です。
テロップ制作をどの手段で回すか
フォント管理そのものが負担になってきたら、制作手段を見直すのも選択肢です。以下は代表的な3パターンの比較です。
| 手段 | フォント管理 | 自由度 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| YMM4でフォントを自分で入れて作る | 自分でインストール・ライセンス管理 | 非常に高い | ゆっくり解説・長尺・シリーズ物 | この記事のトラブルが起きうる |
| 編集ソフト内蔵のテンプレートを使う | ソフト側が同梱・許諾済み | 中 | 定型フォーマットの量産 | デザインが他者と被りやすい |
| 自動生成ツールで下地を作り、必要な部分だけ編集する | ツール側で完結 | 低〜中 | 検証本数を増やしたい初期段階 | 細部の作り込みは別途必要 |
3つ目の選択肢のひとつとして、当サイトが開発・運営しているShortyがあります。テロップ入りのショート動画を自動で組み立てるツールで、フォントを自分でインストールせずに形にできるため、YMM4の設定を詰める前に「その企画が伸びるか」を確かめる用途に向きます。ただし無料プランは1本30秒まで・30日で5本まで・保存は7日間・ショート形式のみという制約があり、長尺のゆっくり解説や、フォントまで細かく作り込むシリーズ物にはYMM4のほうが適しています。どちらが優れているという話ではなく、検証段階はツール、確定した型はYMM4という使い分けが現実的です。
なお、フォント以外にYMM4で頻出するつまずきとして音量まわりがあります。書き出した動画の音が小さいと感じるときはymm4 音量 小さい 対処を先に確認しておくと、書き出し後のやり直しを防げます。
よくある質問
YMM4にフォントを追加する場所はどこですか?
YMM4の中に「フォントを追加する場所」はありません。フォントはWindowsにインストールするもので、YMM4はWindowsに入っているフォントを読み込んで一覧表示しているだけです。
そのため、「YMM4のフォルダにフォントファイルを入れる」といった操作は不要です。.ttf / .otf ファイルを右クリックしてWindowsにインストールし、YMM4を再起動すれば一覧に現れます。この構造を理解しておくと、「YMM4側が壊れているのでは」と見当違いの方向に時間を使わずに済みます。
「すべてのユーザーに対してインストール」が右クリックメニューに出てきません
Windows 11では右クリックメニューが簡略化されているため、「その他のオプションを確認」をクリックして従来型のメニューを開く必要があります。
Shift+右クリック、またはファイルを選択した状態で Shift+F10 を押しても同じメニューが開きます。それでも項目が出ない場合は、管理者権限のないアカウントでログインしている可能性があります。管理者アカウントでログインし直すか、管理者に依頼してください。
再起動もキャッシュ削除も試したのに表示されません
その場合、フォント側の問題(可変フォント・破損)か、そもそもインストールが成功していない可能性が高いです。Windowsの「設定」→「個人用設定」→「フォント」で存在を確認するところからやり直してください。
Windows側に出ているのにYMM4に出ないなら、インストール権限(すべてのユーザー)とフォント管理アプリの有無を再確認します。Windows側にも出ていないなら、zipの解凍漏れ、拡張子の誤り、ファイル破損を疑ってください。
FontBaseでアクティベートしたフォントがYMM4に出ません
フォント管理アプリを使っている環境では、Windows Font Cache サービスを停止・無効化すると表示されるようになったという報告があります。公式FAQの案内とは逆の操作になる点に注意してください。
まずは「停止」だけ試し、改善するか確認します。改善しない場合はサービスを「自動」に戻してください。恒常的に使うフォントは、管理アプリ経由ではなくWindowsに直接インストールしておくほうが安定します。
フォント一覧には出るのに、選んでも字幕の見た目が変わりません
その字幕アイテムに個別のフォント設定が入っていて、キャラクター設定より優先されている状態です。アイテムを直接選んでフォント欄を確認してください。
複数のアイテムをまとめて選択すれば一括で変更できます。今後追加するセリフに効かせたい場合は、ファイル →「キャラクターの設定」→ 字幕タブでフォントを指定します。既に配置済みのアイテムには反映されないことがあるため、フォントは台本を流し込む前に決めておくのが安全です。
一部の文字だけ違うフォントで表示されるのはなぜですか?
そのフォントに該当する文字(グリフ)が収録されていないため、Windowsが自動で別のフォントに置き換えて表示しているためです。
英字専用フォントで日本語を打った場合や、旧字体・記号・絵文字などで起こります。日本語対応をうたっているフォントでも、収録字数はまちまちです。難読漢字や記号を多用する雑学系のテロップでは、書き出し前に実際の原稿を流し込んで表示を確認しておくと安全です。
商用利用可のフォントかどうかは、どこを見れば分かりますか?
配布元の公式ページと、ダウンロードしたzipに同梱されている LICENSE.txt / readme.txt を確認します。まとめサイトの記載だけを根拠にしないでください。
まとめ記事の情報は古いことがあり、ライセンスが改定されていても更新されていない場合があります。YouTubeの収益化動画は商用利用に該当すると考えるのが一般的です。使うフォントを決めたら、確認した日付と併せてライセンスファイルを手元に保存しておくと、後から追いやすくなります。
フォントを整理したいのですが、大量に入れると重くなりますか?
インストール本数が非常に多いと、フォント一覧の表示や起動が遅くなることがあります。実制作で使うものだけを残す運用をおすすめします。
比較検討の段階で大量に試したフォントは、決定後にアンインストールしておくと一覧が見やすくなり、目的のフォントを探す時間も減ります。ただし、過去のプロジェクトで使ったフォントを削除すると、そのプロジェクトを開いたときに表示が変わってしまう点には注意してください。
AviUtlと併用していて、出力するとフォントが変わってしまいます
YMM4とAviUtlでフォント名の表記が異なることが原因です。YMM4公式FAQでは、β5以降のバージョンではこの症状は発生しないとされています。
古い環境で手動対応する場合は、AviUtl側でテキストアイテムを作ってオブジェクトファイルをエクスポートし、メモ帳で font= の行を確認して、YMM4の設定のフォント項目にある「AviUtl上でのフォント名」欄に入力します。AviUtlを併用していないなら、この作業は不要です。
会社や学校のPCで管理者権限がなく、全ユーザーインストールができません
その環境ではユーザー単位のインストールしか選べないため、YMM4がフォントを認識しない場合は回避が難しくなります。管理者に依頼するか、別のPCで作業するのが現実的です。
どうしても進めたい場合は、Windows Font Cache サービスの状態確認(これも管理者権限が必要なことがあります)や、標準搭載フォントで代替する方法を検討してください。無理にシステム領域を触ろうとすると、業務PCの利用規定に抵触する可能性があります。
まとめ
YMM4でフォントが追加されない・反映されない問題は、原因の系統さえ押さえていれば、ほとんどが10分程度で解決します。要点を整理します。
- 最頻出は「現在のユーザーのみにインストール」。Windows 11では右クリック →「その他のオプションを確認」→「すべてのユーザーに対してインストール」で入れ直す
- YMM4起動中に入れたフォントは出ない。プロセスが残っていないか確認したうえで完全に再起動する
- それでも出ないならフォントキャッシュ。公式FAQのとおり Windows Font Cache Service を「自動」で開始し、必要なら
FNTCACHE.DATとFontCacheフォルダを削除して再起動する - FontBase等の管理アプリを使っているなら、サービス停止で解決した報告がある。公式と逆の操作なので、まず停止だけ試して戻せるようにしておく
- 「一覧に無い」の一部は表記ズレ。日本語名と英語名で並び位置が変わるため、両方の並びを確認する
- 「選んでも変わらない」は設定側の問題。アイテム個別設定がキャラクター設定を上書きしていないか確認する
- 収益化するならライセンス確認は必須。配布元の公式ページと同梱ライセンスファイルを根拠にする
そして最も効くのは、トラブルを毎回解くのではなく、二度と起きない状態を作ることです。常用フォントは全ユーザーインストールで固定し、キャラクター設定を含む「ひな形プロジェクト」を用意して毎回複製する。この2つを済ませておけば、フォント起因で編集が止まることはほぼなくなります。顔出しなしのYouTube運用では、こうした前準備の差がそのまま投稿本数の差になって表れます。まずは今使っているフォントを、全ユーザーインストールで入れ直すところから始めてみてください。