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YMM4のアップデートができない原因を7症状で切り分ける完全手順【2026年版】

公開: 2026-09-17 更新: 2026-09-21 約35分 YMM4ゆっくりムービーメーカーアップデートトラブル対処
YMM4のアップデートができない原因を7症状で切り分ける完全手順【2026年版】のアイキャッチ画像

YMM4(ゆっくりムービーメーカー4)のアップデートができない原因を、更新通知・上書き失敗・セキュリティソフト・権限・設定引き継ぎの7症状に分けて切り分け。公式FAQの手動更新7手順と、量産運用で失敗しない新フォルダ方式まで解説します。

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目次

「YMM4のアップデートができない」とき、詰まっている場所はほぼ3つに絞れます。(1) ファイルを置き換える権限がない、(2) セキュリティソフトが更新処理を止めている、(3) そもそも今のバージョンを把握できていない。更新処理そのものが壊れているケースは、実はかなり少数です。

理由ははっきりしていて、YMM4(ゆっくりムービーメーカー4)はインストーラ形式ではなく、zipを展開してフォルダごと置くだけの配布形態だからです。インストーラ型のソフトなら、権限昇格もファイルの置き換えもインストーラが面倒を見てくれます。YMM4にはその工程がありません。つまり「更新が進まない」の正体は、ほとんどがWindows側のファイル置き換えが物理的にできていないという一点に帰着します。

この記事は、症状別の切り分け表を背骨にして、どこで止まっているかを先に特定してから対処に進む構成にしました。あわせて、ゆっくり系・雑学系のショート動画を量産している立場から、次の2つの運用視点も入れています。

なお本記事は「更新作業そのものが進まない」に限定します。更新が終わったあとにソフトが立ち上がらない・青い画面が出るといった話は、YMM4が起動できない側で扱っています。そちらの症状なら先にリンク先へ進んでください。

2026年9月18日時点の最新版は v4.56.1.0(2026年9月4日公開)です。公式のGitHubリリース一覧で実測した値で、直近は v4.56.0.0(9月1日)→ v4.56.0.1(同日)→ v4.56.1.0(9月4日)と、数日単位でパッチが出ています。更新頻度が高いソフトなので、「更新できない」を放置すると差分がどんどん開く点にも注意してください。

なお、YMM4の操作より先に「1本を最後まで作り切る順番」を知っておきたい場合は、ずんだもん動画の作り方と無料ツールの組み合わせ方を読むと、この記事がどの工程の話なのかがはっきりします。

症状別の切り分け表|まず自分がどこで止まっているかを特定する

結論:対処を試す前に、下の表で「どの段階で止まっているか」を1つだけ選んでください。 YMM4の更新トラブルは症状ごとに正解の手順が違い、順番を間違えると効かない対処を何度も繰り返すことになります。

症状(見えている現象) まず疑う原因 最初に確認すること 進む先
更新の案内が一度も出ない/今が最新版か分からない バージョンを把握できていない user\setting 配下のフォルダ名と公式のリリース一覧を突き合わせる 症状A
更新ボタンを押しても進捗が動かない/途中で落ちる 自動更新処理がブロックされている セキュリティソフトの検疫ログ、YMM4関連プロセスの残留 症状B
更新したのに、起動するとまた同じ更新案内が出る ファイルの置き換えに失敗している バージョン番号が実際に上がっているか 症状B・C
ファイルをコピーすると「使用中です」と出て置き換えられない 常駐プロセスがファイルを掴んでいる YukkuriMovieMaker.Win32Service.exe が動いていないか 症状C
「WindowsによってPCが保護されました」等の警告で止まる SmartScreen/Windowsセキュリティ 警告の発生元(Windows標準か、他社製か) 症状D
更新後に YukkuriMovieMaker.exe 自体が消えている セキュリティソフトが無警告で削除 保護の履歴・検疫フォルダ 症状D
展開・コピーで「アクセスが拒否されました」と出る 書き込み権限のない場所に置いている YMM4フォルダのパス(Program Files配下か等) 症状E
zipのダウンロードが途中で止まる/展開に失敗する 容量不足・回線切断 空き容量(zipが約490MBある) 症状E
更新後にプラグインが一覧から消えた プラグインの置き場所が新フォルダに来ていない user\plugin の中身 症状F
更新後にテンプレートや立ち絵設定が初期化された 設定がバージョン単位で保存される仕様 user\setting\<バージョン番号> の世代 症状F

この表の要点は、「更新案内が繰り返し出る」と「ファイルが使用中で置き換えられない」は同じ根っこだということです。どちらも「新しいファイルが古いファイルを上書きできていない」状態を、別の角度から見ているに過ぎません。ここを1本の線で捉えられると、対処が一気に短くなります。

うまくいかない条件も先に書いておきます。外付けHDD・NAS・OneDrive等のクラウド同期フォルダにYMM4を置いている場合、この記事の手順をすべて踏んでも安定しないことがあります。同期処理がファイルを掴む、実体がローカルにない(オンラインのみ)状態になる、といった要因が絡むためです。その場合は置き場所を内蔵ドライブへ移すのが先決です。

症状A:更新の案内が出ない・今が最新版か分からない

結論:対処より先に「今のバージョン番号」を確定させてください。 ここが曖昧なまま作業すると、実は更新が成功しているのに失敗だと思い込む、という時間の浪費が起きます。

バージョンを確定させる3つの手順

  1. ユーザーフォルダから確認する(最も確実) YMM4のメニューから「ヘルプ → その他 → ユーザーフォルダを開く」を実行します。開いたフォルダ内の setting を見ると、バージョン番号そのものの名前が付いたフォルダが並んでいます(例:4.56.0.1)。ここに並ぶ番号のうち最も新しいものが、直近まで使っていたバージョンです。
  2. バージョン変更ダイアログで確認する メニューの「ヘルプ → YMM4のバージョンを変更する」を開くと、選択可能なバージョンの一覧が表示されます。公式サイトの「過去のバージョン」ページでも案内されている正式な機能で、ここから任意のバージョンをダウンロードして切り替えられます。
  3. 公式の配布元と突き合わせる 饅頭遣いのおもちゃ箱(manjubox.net)のゆっくりMovieMaker4配布ページ、または公式GitHubのReleases一覧で最新タグを確認し、手元の番号と比較します。

なお、アプリ内のどこに「バージョン情報」が表示されるかは、バージョンやレイアウト設定によって見え方が変わります。特定の場所に必ず出ると断言できる公開情報は確認できませんでした。だからこそ、上の1と2のようにフォルダ名・ダイアログで物理的に確認する方法を推奨します。

更新の案内がそもそも出ないときに考えられること

更新頻度の実測

公式GitHubのリリース履歴から、直近の公開日を並べると次のようになります。

バージョン 公開日(UTC基準)
v4.56.1.0 2026年9月4日
v4.56.0.1 2026年9月1日
v4.56.0.0 2026年9月1日
v4.55.1.1 2026年8月10日
v4.55.1.0 2026年8月6日
v4.55.0.1 2026年8月2日
v4.55.0.0 2026年8月1日
v4.54.0.1 2026年7月2日

月に2〜4本のペースで更新が出ており、同じ日に .0.1 の即日修正が入ることもあります。 「更新の案内が出ない期間が1か月以上続いている」なら、通知経路側を疑う根拠になります。

症状B:更新ボタンを押しても進まない/エラーで落ちる

結論:公式FAQが挙げている原因は「セキュリティソフトによるアップデート処理のブロック」です。対処は、セキュリティソフトの設定変更か、手動アップデートへの切り替えの2択になります。

饅頭遣いのおもちゃ箱のFAQ「更新に失敗する。アップデート後も繰り返し更新通知が表示される。」には、症状として「更新後にYMM4を起動すると再度更新通知が表示される。バージョンも更新されていない」が挙げられ、原因として「お使いのPCにインストールされているセキュリティソフトによってアップデート処理がブロックされている可能性」が示されています。対処も「セキュリティソフトの設定を変更する」「手動でのアップデートを試みる」の2つです。

手順:自動更新が進まないときの順番

  1. YMM4を完全に終了する ウィンドウを閉じただけではバックグラウンドのプロセスが残ることがあります。タスクマネージャーで YukkuriMovieMaker を含むプロセスをすべて確認し、残っていれば終了させます。特に YukkuriMovieMaker.Win32Service.exe は要チェックです。
  2. セキュリティソフトの検疫ログを見る 直近の日時でYMM4関連ファイルが検出・削除・ブロックされていないか確認します。ここに記録があれば、原因はほぼ確定です。
  3. YMM4フォルダを丸ごと除外設定に入れる Windowsセキュリティなら「設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ → ウイルスと脅威の防止 → 設定の管理 → 除外の追加または削除 → フォルダー」からYMM4フォルダを指定します(公式FAQに記載の手順)。他社製セキュリティソフトでも、同等のフォルダ除外機能があるはずです。
  4. 再度、更新を実行する ここまでで通れば、原因はセキュリティソフトで確定です。
  5. それでも進まなければ手動アップデートに切り替える 症状Cの手順に進みます。自動更新に固執しないことが最短ルートです。

「更新したのに、また更新の案内が出る」の読み解き方

この現象は更新が失敗したサインです。表示されている案内を信じるのではなく、症状Aの手順でバージョン番号を実際に確認してください。番号が上がっていなければ、ファイルの置き換えが1つも成功していないか、一部だけ成功して中途半端な状態になっています。中途半端な状態はトラブルの温床なので、症状Cの手動アップデートで丸ごと入れ直すのが安全です。

症状C:上書き更新に失敗する(zip配布型はインストーラ型と手順が違う)

結論:YMM4の手動アップデートは「再ダウンロード → zip展開 → 元のYMM4フォルダにコピー → ファイルを置き換える」という、ファイル操作そのものです。 インストーラ型ソフトのように「アンインストールしてから入れ直す」必要はありませんし、してはいけません。

公式の手動アップデート手順(7ステップ)

饅頭遣いのおもちゃ箱のFAQ「手動アップデート(再インストール)する」に記載されている手順は次のとおりです。冒頭に「この方法を実行しても設定(キャラクター設定など)はリセットされません」と明記されています。

  1. YMM4を終了させる
  2. 設定ファイルをバックアップする(推奨) YMM4フォルダ内の user フォルダを任意の場所にコピーします。問題が起きたときは、既存の user フォルダを削除してバックアップ版を戻せば復元できます。
  3. ゆっくりMovieMaker4配布ページからYMM4を再ダウンロードする
  4. zipファイルを展開(解凍)する
  5. 展開したファイルを元のYMM4フォルダにコピーする
  6. 「ファイルを置き換える(R)」を選択する
  7. コピー完了後、YMM4を起動する

ここで詰まりやすいのがステップ6です。「ファイルを置き換える」を選んだ瞬間に「このファイルは使用中です」と出るなら、原因はプロセスの残留です。

「使用中で置き換えられない」ときのチェックリスト

再起動は地味ですが、掴んでいるプロセスを確実に手放させる方法として有効です。ここを飛ばして何度もコピーを試すより早く片付くことが多いので、2回失敗したら再起動、と決めてしまうのをおすすめします。

zip配布型ならではの注意点

症状D:セキュリティソフト・SmartScreen・Windowsセキュリティのブロック

結論:YMM4は過去に、Windows標準のセキュリティ機能から実際に誤検知されたことがあります。 公式FAQには「2025年3月中旬に YukkuriMovieMaker.dll が不正に検出される問題が生じ、Microsoftへの報告後に誤検知と認定され、3月16日の定義ファイル更新で解決された」という経緯が記載されています。つまり「気のせい」ではなく、実際に起こる事象として公式に扱われています。

ブロックの種類と、それぞれの対処

ブロックの種類 見える現象 公式に案内されている対処
Windowsのファイル属性(Mark of the Web) 「Microsoft Store でアプリを検索しますか?」と出て、はい/いいえのどちらを選んでも起動しない YukkuriMovieMaker.exe を右クリック → プロパティ → セキュリティ欄の「許可する(K)」にチェック → OK → 起動し直す
SmartScreen 「WindowsによってPCが保護されました」と表示される 公式FAQに個別項目あり。詳細情報から実行を選ぶ形になる
Windowsセキュリティの誤検知 起動がブロックされる・警告が出る ①Windows Updateを実行して定義ファイルを更新 ②「保護の履歴」から該当項目を「デバイスで許可」 ③「除外の追加または削除」でYMM4フォルダを除外
他社製セキュリティソフトによる削除 YukkuriMovieMaker.exe が消えている/使用中に強制終了して再起動するとファイルがない セキュリティソフトの設定を変更し、YMM4を再ダウンロード。旧環境の user フォルダをコピーすれば設定は引き継げる

「Microsoft Store でアプリを検索しますか?」は .NET不足ではない

ここは切り分けを間違えやすいポイントなので独立して書きます。このダイアログが出ると「.NETランタイムが入っていないのでは」と考えがちですが、公式FAQが案内している対処はファイルのブロック属性の解除です。exeのプロパティにある「許可する(K)」にチェックを入れるだけで解決する、という位置づけになっています。

ランタイムを入れ直す作業は時間がかかります。先にプロパティを1回開くだけで済むかを確認してください。 順番を逆にすると、無関係な作業で30分溶かすことになります。

他社製セキュリティソフトでの実例

2026年9月13日付の第三者ブログでは、ESET Internet Securityが YukkuriMovieMaker.Win32Service.exeResources\bin フォルダ内)を削除してしまう事例と、ESETの「設定 → デバイス保護 → リアルタイムファイルシステム保護 → プロセスの除外」に当該ファイルを追加する対処が報告されています。これは公式情報ではなくユーザー報告ですが、更新に必要なファイルがセキュリティソフトに消されるという構図は公式FAQの記述とも一致します。

ただし注意点として、除外設定は自己責任です。除外を入れるなら、必ず公式配布元(饅頭遣いのおもちゃ箱、または公式GitHub)からダウンロードしたファイルに対してのみ行ってください。二次配布サイトから落としたファイルを除外設定に入れる行為は、単純に危険です。

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症状E:書き込み権限のない場所に置いている/.NETランタイムを疑う前に

結論:YMM4フォルダを Program Files 配下や、ダウンロードフォルダのまま放置している場合、更新は高確率で失敗します。 前者は書き込みに管理者権限が要り、後者は整理や同期の対象になって不安定だからです。

公式のインストール手順は「ダウンロード → zipを右クリックして『すべて展開』 → 展開したフォルダを好みの場所に移動させる → フォルダ内の YukkuriMovieMaker.exe を実行」です。3番目の「移動させる」を飛ばしている人が、更新でつまずきます。

置き場所の判定表

置き場所 更新時のリスク 推奨度
Cドライブ直下(例:C:\YukkuriMovieMaker_v4 低い ◎ 最も無難
Dドライブ直下など、内蔵の別ドライブ 低い ◎ 容量に余裕があるならこちら
ユーザーフォルダ直下(例:C:\Users\<名前>\YMM4 低い〜中(同期対象になっていなければ可)
Program Files / Program Files (x86) 配下 高い(書き込みに管理者権限が必要) × 避ける
ダウンロードフォルダのまま 高い(ストレージセンサーで整理される可能性) × 避ける
デスクトップ(OneDrive同期対象になっている場合) 高い(同期がファイルを掴む・実体がない状態になる) × 避ける
OneDrive / Google Drive 等の同期フォルダ 高い × 避ける
外付けHDD・USBメモリ・NAS 中〜高(接続の安定性・速度・権限) △ 非推奨

移動するときはYMM4を終了してから、フォルダごとドラッグしてください。 user フォルダも一緒に移動するので、設定や素材の参照は基本的に維持されます。移動後はデスクトップのショートカットやタスクバーのピン留めが切れるので、張り直しが必要です。

.NETランタイムについて、確認できたことと確認できなかったこと

正直に書きます。YMM4が要求する .NET デスクトップランタイムの具体的なバージョン番号を明記した公式の記述は、公開情報では確認できませんでした。 公式FAQの「インストール方法・起動方法」にも、別途ランタイムをインストールする工程は含まれていません。

一方で事実として確認できるのは、配布zipが約490MBと非常に大きいことです(v4.56.1.0で通常版約493MB)。一般的なWPFアプリの配布サイズと比べると桁が違い、実行に必要なものが同梱されている構成と整合します。

したがって実務的な判断はこうなります。

  1. まず「許可する(K)」のチェック(症状D)を試す。 これで直る事例が公式に案内されています。
  2. それでも駄目なら、エラーメッセージの文面を正確に読む。 「.NET Desktop Runtime をインストールする必要があります」といった明示的な文言が出ている場合に限り、Microsoft公式(dotnet.microsoft.com)から該当バージョンのDesktop Runtimeを入れます。
  3. 文言が出ていないのに推測でランタイムを入れない。 環境を無駄に汚すだけで、更新失敗の解決にはつながりません。

なお、公式配布ページには「Windows 8.1以前、Mac、Linux、ChromeOS、iOS、Androidでは動作しない」旨の記載があります。そもそも動作対象外の環境なら、何をしても更新は通りません。 Macでゆっくり解説を作りたい場合の選択肢は別記事の領域になります。

症状F:更新したらプラグイン・立ち絵・設定が読めなくなった

結論:YMM4の設定は「バージョン番号ごとのフォルダ」に保存される仕様なので、更新直後に設定が初期化されたように見えることがあります。旧バージョンのフォルダから中身をコピーすれば戻せます。

設定がバージョン単位で保存される仕様

有志のまとめ(ymm4note)によると、テンプレートなどの設定ファイルは次のパスに、バージョン番号ごとのフォルダとして保存されます。

<YMM4の格納場所>\<YMM4フォルダ>\user\setting\<バージョン番号>

たとえば v4.56.0.1 に更新した場合、直前まで使っていた v4.56.0.0 のフォルダには以前の設定ファイルが残っています。新しいバージョン番号のフォルダへ、旧バージョンフォルダの中身を丸ごとコピーすれば、テンプレートやお気に入り設定を引き継げます。

この復旧方法は、開発者本人が公式X上でも案内しており(旧バージョンへロールバックしてから設定を取り出す手順を含む)、実務的に有効な手です。

手順:更新後に設定が消えたときの復旧

  1. YMM4を終了する。
  2. 「ヘルプ → その他 → ユーザーフォルダを開く」で user フォルダを開く。
  3. setting フォルダを開き、バージョン番号のフォルダを日付順に並べる。
  4. 更新前に使っていたバージョン番号のフォルダを特定する。
  5. その中身を、現在のバージョン番号のフォルダへコピーして上書きする。
  6. YMM4を起動し、テンプレートや設定が戻っているか確認する。

うまくいかない条件も書いておきます。バージョンをまたいで設定ファイルの形式が変わった場合、そのままコピーしても反映されないことがあります。 その場合は、公式にも案内がある「ヘルプ → YMM4のバージョンを変更する」で一度旧バージョンに戻し、必要な設定を書き出してから改めて新バージョンへ進むほうが確実です。

プラグインが一覧から消えたとき

プラグインは、公式FAQによれば YMM4フォルダ\user\plugin 配下に配置します(dll形式の場合。サブフォルダ内への配置が推奨されています)。ymme 形式ならダブルクリックでインストーラが起動します。

したがって、更新時に user フォルダごと引き継げていれば、プラグインも一緒に移動しているはずです。一覧から消えたなら、次の順で確認してください。

  1. user\plugin にファイルが実在するか
  2. ファイルのブロック属性が付いていないか(右クリック → プロパティ → 「許可する」)
  3. プラグイン側が新しいYMM4バージョンに対応しているか(有志製プラグインは本体更新に追随しないことがあります)
  4. YMM4の「ファイル → 設定 → プラグイン → プラグイン一覧」に表示されているか

3番目は特に重要です。本体を更新した結果、有志製プラグインが動かなくなるのは仕様上あり得ます。 配置の詳細や一覧に出ないときの切り分けはYMM4プラグインの入れ方にまとめてあるので、プラグイン側の問題だと切り分けられたらそちらへ進んでください。

また、更新後に出力まわりで詰まった場合(AviUtl連携用のexoが吐けない等)は、更新トラブルではなく出力設定の問題であることが多いので、YMM4のexo出力ができないを参照してください。

立ち絵・素材が読めなくなったとき

立ち絵やBGMなどの素材は、YMM4フォルダの外に置いている人が多いはずです。素材を絶対パスで参照している場合、YMM4フォルダを移動しても素材側は動かないので影響しません。 逆に、YMM4フォルダの中に素材を入れていた人が「新しく展開したフォルダに乗り換えた」場合、素材が付いてこないので読めなくなります。

ここから導かれる運用ルールはシンプルです。素材はYMM4フォルダの外に、専用のフォルダを切って置く。 例えば D:\ymm4_assets\tachie\ のように固定しておけば、本体を何回更新しても、フォルダを何度移動しても、素材の参照は壊れません。更新のたびに立ち絵を貼り直す作業が発生している人は、ここを直すだけで消えます。

量産運用の更新設計|「新フォルダ方式」と、更新タイミングの固定

ここからは、公式手順そのものではなく、ゆっくり系・雑学系のショート動画を継続的に作っている立場からの運用提案です。

独自視点1:更新は「上書き」ではなく「新しいフォルダに展開して user を引き継ぐ」

公式の手動アップデート手順は「元のYMM4フォルダにコピーして置き換える」という上書き方式です。これは正しい手順ですが、上書きは失敗したときの逃げ道がありません。 コピーの途中で「使用中です」と止まると、新旧のファイルが混在した中途半端な状態が残り、起動も更新もできなくなることがあります。

そこで、次の手順を提案します。

  1. 新しいzipをダウンロードして展開し、別名の新しいフォルダとして置く(例:C:\YMM4_v4.56.1.0)。
  2. 旧フォルダ(例:C:\YMM4_v4.55.1.1)の user フォルダを、新フォルダへコピーする。
  3. 新フォルダの YukkuriMovieMaker.exe を起動し、テンプレート・立ち絵・プラグイン・出力設定が正常か確認する。
  4. 実際にショート1本を書き出してみて、問題がないことを確認する。
  5. 問題がなければ、ショートカットとタスクバーのピン留めを新フォルダに張り替える。
  6. 旧フォルダは1世代だけ残す。 2世代前が出てきたら削除する。

この方式の利点は3つです。

欠点も正直に書きます。 zipが約490MBあるため、2世代を保持するとディスクを1GB以上占有します。空き容量が逼迫しているPCでは現実的ではありません。また、YMM4を複数フォルダに並存させると「どちらで開いたか」を自分で管理する必要があり、うっかり旧バージョンで作業を続ける事故が起こり得ます。フォルダ名にバージョン番号を入れる、ショートカットを1つだけにする、といった運用で潰してください。

なお、この方式は公式が推奨している手順ではありません。公式手順は上書きです。「公式手順で問題なく更新できている人は、そのままで構いません」というのが正確な位置づけです。上書きで一度でも失敗した経験がある人だけ、この方式に切り替える価値があります。

独自視点2:更新タイミングをシリーズ・案件の切れ目に固定する

量産していると、シリーズの途中でバージョンが変わることによる「見た目のズレ」が実害になります。エフェクトの描画やフォントの扱いが微修正されると、同じ設定でも数話前と微妙に印象が変わることがあるためです。視聴者が気づくレベルではなくても、テンプレートを使い回す側からすると調整コストが積み上がります。

そこで、次のルールを推奨します。

ルール 内容 理由
1シリーズ=1バージョン 連番のシリーズを撮り切るまで更新しない 見た目の一貫性を守る
更新は月1回まで 案件・シリーズの切れ目にまとめて更新 検証コストを1回に集約する
更新日は「投稿予定のない日」 締切の前日には絶対に更新しない 更新失敗で投稿が飛ぶのを防ぐ
更新後は必ず1本テスト書き出し 本番プロジェクトの前に捨てプロジェクトで確認 出力段階での事故を先に発見する
セキュリティ修正だけは例外 不具合修正・セキュリティ関連の更新は即時 リスクのほうが大きいため

このルールが通用しない条件もあります。 新バージョンの新機能を前提にした企画を動かしている場合や、既存バージョンにクラッシュ級の不具合がある場合は、切れ目を待つ意味がありません。あくまで「安定して回っているときのデフォルト」として運用してください。

ツール構成を見直すという選択肢

更新トラブルが頻発する背景には、YMM4をローカルPCで動かしている以上、Windowsの環境差の影響を必ず受けるという構造があります。セキュリティソフトも、ストレージ容量も、権限設定も、人によって違います。ここは記事の手順で潰せる部分と、潰せない部分があります。

量産の一部を環境依存の少ない方法に逃がす、という設計も検討に値します。参考までに、ショート動画の制作ルートを並べると次のようになります。

ルート 環境依存 更新トラブル 向いている用途
YMM4(ローカル・zip配布) 大きい この記事の症状が起こり得る ゆっくり解説・立ち絵芝居・作り込み
AviUtl系(ローカル・プラグイン構成) 大きい プラグイン依存で更に複雑 細かい編集・既存資産の流用
ブラウザ完結型ツール 小さい 更新は運営側が処理 短尺の量産・テロップ中心
Shorty(当サイトが開発・運営) 小さい 更新は運営側が処理 30秒以内のショート量産の下ごしらえ

Shortyは当サイトが開発・運営しているブラウザ完結型のショート動画ツールです。無料プランには制約があり、1本あたり30秒まで、30日で5本まで、生成物の保存は7日間、出力はショート形式のみです。長尺や作り込んだゆっくり解説は作れないので、YMM4の代替ではありません。「YMM4の更新検証中も投稿の穴を空けたくない」といった、量産の下支えとして併用する使い方が現実的です。AviUtl系やブラウザ型の他ツールもそれぞれ強みが違うので、用途で使い分けてください。

台本づくりやネタの仕込みを含めた全体の流れは雑学動画の作り方にまとめています。ツールが1つ止まっても回るようにするには、工程を分けておくのが効きます。

よくある質問

YMM4のアップデートができない一番多い原因は何ですか?

セキュリティソフトによるアップデート処理のブロックです。公式FAQも「更新に失敗する」の原因としてこれを挙げており、対処は設定変更か手動アップデートの2択です。

具体的には、更新用の一時ファイルが検疫される、YukkuriMovieMaker.Win32Service.exe が削除される、といった形で発生します。セキュリティソフトの「保護の履歴」「検疫」「検出ログ」を更新を試みた日時で確認すれば、ほぼ一発で判定できます。記録があれば、YMM4フォルダを丸ごと除外設定に入れてから再試行してください。

手動アップデートをすると設定やキャラ設定は消えますか?

消えません。公式FAQの手動アップデート手順には「この方法を実行しても設定(キャラクター設定など)はリセットされません」と明記されています。念のため user フォルダのバックアップは推奨されています。

設定の実体はYMM4フォルダ内の user フォルダに入っており、上書きコピーでは置き換え対象になりません。ただし、設定は user\setting\<バージョン番号> のようにバージョン番号ごとに分かれて保存される仕様なので、更新直後に「テンプレートが消えた」ように見えることがあります。その場合は旧バージョン番号のフォルダから中身をコピーすれば戻せます。

アップデート後も同じ更新通知が繰り返し出ます。どうすればいいですか?

更新が失敗しているサインです。まずバージョン番号が実際に上がっているか確認し、上がっていなければ自動更新をあきらめて手動アップデートに切り替えてください。

バージョンの確認は「ヘルプ → その他 → ユーザーフォルダを開く」で setting 配下のフォルダ名を見るのが確実です。番号が据え置きなら、ファイルの置き換えが成功していません。この状態で自動更新を何度押しても結果は変わらないので、セキュリティソフトの除外設定を入れたうえで、公式の7ステップ(終了 → user バックアップ → 再ダウンロード → 展開 → コピー → 置き換え → 起動)を実行してください。

「ファイルが使用中です」と出て置き換えられません。

YMM4関連のプロセスが残っています。特に YukkuriMovieMaker.Win32Service.exe は本体を閉じても残ることがあり、更新失敗の典型的な原因として報告されています。

タスクマネージャーで YukkuriMovieMaker を含むプロセスをすべて終了させてから、コピーをやり直してください。それでも解消しない場合は、PCを再起動してから作業するのが最短です。エクスプローラーでフォルダ内をプレビュー表示している、セキュリティソフトがスキャン中、といったケースもあるので、2回失敗したら迷わず再起動する運用をおすすめします。

アップデートの前にアンインストールは必要ですか?

不要です。YMM4はzipを展開して置くだけの配布形態で、アンインストーラも存在しません。公式手順も「元のYMM4フォルダにコピーして置き換える」であり、削除工程は含まれません。

むしろ、先にフォルダを消してしまうと user フォルダごと設定を失います。どうしても環境をきれいにしたい場合は、旧フォルダを削除せずに新しいフォルダへ展開し、user フォルダだけをコピーして引き継ぐ方式が安全です。旧フォルダはそのままロールバック用のバックアップとして使えます。

YMM4を Program Files に入れてはいけないのですか?

避けたほうが安全です。Program Files 配下は書き込みに管理者権限が必要で、更新時のファイル置き換えが「アクセスが拒否されました」で失敗しやすくなります。

公式のインストール手順も「展開したフォルダを好みの場所に移動させる」となっており、インストーラ型のように Program Files へ入れる前提にはなっていません。おすすめは C:\YukkuriMovieMaker_v4 のようなドライブ直下です。同様に、ダウンロードフォルダのまま使う、OneDriveの同期対象フォルダに置く、外付けドライブに置く、といった構成も更新失敗の原因になるので移してください。

.NETランタイムを入れ直せば直りますか?

明示的なエラーメッセージが出ていない限り、優先度は低いです。YMM4が要求する .NET デスクトップランタイムの具体的なバージョンを明記した公式の記述は、公開情報では確認できませんでした。

紛らわしいのが「Microsoft Store でアプリを検索しますか?」というダイアログで、これはランタイム不足を連想させますが、公式FAQの対処は「exeを右クリック → プロパティ → セキュリティ欄の『許可する(K)』にチェック」です。先にこちらを試してください。 画面に「.NET Desktop Runtime をインストールする必要があります」と明示されている場合に限り、Microsoft公式サイトから該当バージョンを導入します。

更新でトラブルが起きたとき、前のバージョンに戻せますか?

戻せます。YMM4にはメニューから「ヘルプ → YMM4のバージョンを変更する」でバージョンを選び直す機能があり、公式サイトの「過去のバージョン」ページでも案内されています。公式GitHubのReleasesページからも過去バージョンのzipを入手できます。

ただし、新しいバージョンで作成・保存したプロジェクトを古いバージョンで開けるとは限りません。ロールバックする可能性を残すなら、更新直後に本番プロジェクトを新バージョンで上書き保存しないことです。新フォルダ方式で更新しておけば、旧フォルダのexeを起動するだけで即座に戻れるので、ロールバックの手間はさらに小さくなります。

更新したらプラグインが動かなくなりました。本体の不具合ですか?

多くの場合、本体ではなくプラグイン側が新バージョンに追随していないことが原因です。有志が開発しているプラグインは、本体の更新と同時に対応版が出るとは限りません。

まず user\plugin にファイルが実在するかを確認し、次にファイルのブロック属性を解除してください。それでも一覧に出ないなら、プラグインの配布元で対応バージョンの記載を確認します。どうしても必要なプラグインなら、本体を対応バージョンまでロールバックする判断もあり得ます。なお、一部の有志製プラグインは過去にセキュリティ上の問題で配布停止になった例もあるため、配布元の最新のアナウンスを必ず確認してください。

更新したらYMM4自体が起動しなくなりました。

この記事の範囲を超える症状です。更新作業は完了しているので、原因は起動側にあります。ファイルの破損、セキュリティソフトによるexeの削除、環境側の不足など複数の系統があります。

まずYMM4フォルダに YukkuriMovieMaker.exe が実在するかを確認してください。消えている場合はセキュリティソフトが削除した可能性が高く、公式FAQにも該当項目があります。その他の起動系の切り分けはYMM4が起動できないに症状別でまとめているので、そちらを参照してください。

更新はどのくらいの頻度で来ますか?毎回入れるべきですか?

公式GitHubのリリース履歴を見ると、2026年7〜9月は月2〜4本のペースで、同じ日に修正版が出ることもあります。毎回即座に入れる必要はありません。

量産運用なら、シリーズや案件の切れ目にまとめて更新し、更新後に必ず1本テスト書き出しをする運用をおすすめします。ただし、不具合修正やセキュリティに関わる更新はこの限りではなく、即時適用が妥当です。更新内容は公式サイトのリリース記事やGitHubのReleasesで確認できます。

あわせてYMM4の音量トラブルを編集・書き出し・YouTubeで切り分ける手順を読んでおくと、次の工程でつまずく箇所を先回りして潰せます。

まとめ

「YMM4のアップデートができない」は、原因が散らばっているように見えて、実際はファイルの置き換えが物理的にできているかどうかという1点に収束します。だからこそ、症状別の切り分け表で止まっている場所を先に特定するのが最短ルートになります。

要点を整理します。

  1. まずバージョン番号を確定させる。「ヘルプ → その他 → ユーザーフォルダを開く」から setting 配下のフォルダ名を見る。更新できていないのか、実は最新なのかを1分で判定する。
  2. 自動更新が進まないなら、セキュリティソフトを疑う。公式FAQがそう明記している。検疫ログを見て、YMM4フォルダを除外設定に入れる。
  3. 公式の手動アップデートは7ステップ。終了 → user バックアップ → 再ダウンロード → 展開 → コピー → 「ファイルを置き換える(R)」 → 起動。設定はリセットされない。
  4. 「使用中です」はプロセス残留YukkuriMovieMaker.Win32Service.exe を確認し、2回失敗したら再起動する。
  5. 置き場所を見直すProgram Files・ダウンロードフォルダ・OneDrive同期先・外付けドライブは避け、ドライブ直下へ移す。
  6. .NETランタイムは推測で入れない。まず「許可する(K)」のチェックを試す。明示的なエラー文言がある場合のみ導入する。
  7. 設定はバージョン単位で保存される。初期化されたように見えたら、旧バージョン番号のフォルダから中身をコピーする。
  8. 量産するなら、更新は新フォルダ方式+切れ目に固定。ディスクは1GB以上食うが、失敗しない・戻れる・比較できるという3つの利点が取れる。

更新が終わったあとに起動しない場合はYMM4が起動できない、プラグインが一覧に出ない場合はYMM4プラグインの入れ方へ進んでください。本記事の情報は2026年9月18日時点の公式FAQおよび公式GitHubの公開情報に基づいています。YMM4は更新頻度が高いソフトなので、手順やバージョンは必ず配布元で最新の記述を確認してください。

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