「AI動画編集」を調べている人の多くは、2つの違うニーズを持っています。①すでにある映像素材を、AIの力でラクに編集したい人と、②そもそも編集という工程自体を減らしたい人です。結論から言うと、①は CapCut・Vrew・DaVinci Resolve のような無料ツールで解決できます。②であれば、テーマを決めるだけで台本・音声・画像・字幕・BGMまで通して作る自動生成という選択肢もあります。
この記事では、まず「AI動画編集(編集AI)」と「AI動画生成(生成AI)」の違いを整理し、無料で使えるAI動画編集ツールを比較します。そのうえで、編集作業そのものを省きたい人向けに、当サイトが開発・運営する自動生成ツールShortyも選択肢の一つとして紹介します(無料プランは1本30秒まで・30日で3本まで・保存7日・ショート形式のみ。台本は雑学・豆知識の形式で作られます)。
AI動画編集とは:「編集AI」と「生成AI」の違い
AI動画編集ツールと呼ばれるものには、実は性質が異なる2系統があります。
| 系統 | やること | 代表的なツール |
|---|---|---|
| 編集AI(AI動画編集) | すでにある映像・音声素材を、AIが自動でカット・字幕付け・補正する | CapCut・Vrew・DaVinci Resolve・Adobe Premiere Pro・Descript |
| 生成AI(AI動画生成) | テキストや画像の指示から、映像そのものを新しく作り出す | Sora・Runway・Kling・Veo |
「AI動画 編集」で検索する場合、多くは前者(編集AI)を探しています。すでに撮った映像やスライド素材があり、そのカット・テロップ・補正をAIに任せたい、というニーズです。映像素材そのものをAIに作らせたい場合は、台本から映像を生成するツールの比較をAI動画の作り方と作成ツールおすすめ比較にまとめていますので、そちらを参照してください。
AI動画編集ツールでできること
主なAI機能は、ツールによって多少の違いはありますが、おおむね次の7つに整理できます。
- 自動字幕:音声を自動で文字起こしし、字幕として配置する
- 無音カット:話していない区間やフィラー語(「えー」「あの」)を自動で検出・削除する
- 背景除去:人物の背景を自動でくり抜く(グリーンバック不要)
- 色補正:明るさ・色味を自動で整える
- フレーム補間:カクついた映像を滑らかな動きに補う
- テンプレート適用:SNS向けのカットやテロップのパターンを自動で当てはめる
- 多言語への字幕翻訳:文字起こしした字幕を別言語に自動変換する
これらは「素材をいじる」作業を減らすための機能です。素材そのものを作る作業(台本づくり・ナレーション録り・画像集め)は含まれません。
AI動画編集ツール比較7選
| ツール | 向いている人 | 主なAI機能 | 無料でできる範囲 |
|---|---|---|---|
| CapCut | スマホで完結させたい人 | 自動字幕、テンプレート、AI台本・ナレーション機能も同アプリ内に搭載 | 基本機能は無料。AI機能の一部はクレジット消費 |
| Vrew | 日本語の字幕・テロップ作業を減らしたい人 | 日本語の自動文字起こし、無音カット、多数のAIボイス | 無料枠あり(文字起こしの時間に上限) |
| DaVinci Resolve | 本格的な編集を無料でやりたい人 | カラー補正、ノイズ除去などのAI機能(バージョンにより異なる) | 無料版でも編集機能自体は本格的 |
| Adobe Premiere Pro | 業務・本格編集で使っている人 | 生成拡張、自動ダッキング、クロストーク分離、オブジェクトマスク | 7日間の無料体験のみ。買い切りなし |
| Descript | テキストを編集する感覚でカットしたい人 | テキスト編集型のカット、フィラー除去、多言語の文字起こし | 無料は月60分・AIクレジット一部制限 |
| Canva | 写真・テキストから動画を組み立てたい人 | 背景除去、テキストからの動画生成 | 無料プランあり。高度な機能は有料プラン |
| VN | スマホで無料・透かしなしを重視する人 | 自動字幕、ビート編集、背景除去、AutoCut(ビートに合わせた自動編集) | 基本機能は無料・透かしなし。AI機能の一部は有料クレジット |
VNはApp Storeで約3.8万件・評価4.8(5段階)と評価数が多く、無料で透かしが付かない点が支持されています(2026年11月確認。評価数・評価点は変動するため利用前に確認してください)。一方でレビューには「AI支援の自動選択機能をもっと増やしてほしい」という要望も見られ、AI機能の幅はCapCutやVrewに比べるとまだ発展途中という評価もあります。
目的別の選び方
ツールが多いと迷いやすいので、目的別に絞り込む考え方を整理します。
- とにかくスマホ1台で、無料で、透かしなしで終わらせたい:VNかCapCutが候補です。VNは基本機能なら透かしなしで使えます
- 日本語の字幕・テロップ作業をAIに任せたい:Vrewが日本語の自動文字起こしに強く、無音区間の自動カットも含まれます
- 本格的な色調整・音声処理までPCで無料でやりたい:DaVinci Resolveが候補です。無料版でも編集機能自体は本格的です
- すでに業務でPremiere Proを使っている:生成拡張やオブジェクトマスクなどのAI機能を追加できますが、買い切りはなく月額・年額の契約が前提です
- テキストを編集する感覚でカットしたい(話者の言い間違いなどをテキスト上で削除):Descriptが向いています
- 編集の工程自体を減らしたい:後述する自動生成という選択肢を検討してください
編集を省いて1本作ってみるテーマを入れると20〜30秒で台本が出ます(お試しは1日3回・登録不要)。動画化は無料登録後、30日3本まで。登録不要で台本を見る無料でどこまでできるか・商用利用の注意点
無料プランには、だいたい次のどれかの制限がかかります。
- 書き出しに透かしが入る(一部ツール。VNは基本機能なら透かしなし)
- 使える時間・本数に上限がある(Vrewの文字起こし時間、Descriptの月間クレジットなど)
- 高度なAI機能だけ有料(基本の編集は無料、自動選択・高精度機能はクレジット消費)
- 商用利用に条件がつく(副業・収益化目的で使う場合は、各ツールの利用規約を個別に確認する必要があります)
Adobe Premiere Proのように、無料体験期間(7日間)のみで買い切りプランが無いツールもあります。どのツールも、無料でどこまで試せるかは更新が早いため、本格的に使う前に必ず公式サイトの最新情報を確認してください。
スマホだけで編集したい場合
CapCut・Vrew・VN・Canvaはスマホアプリで一通りの編集が完結します。DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proは基本的にパソコン向けで、スマホ版は機能が絞られています。スマホのYouTubeショート向けの編集アプリをより広く比較したい場合はYouTubeショート編集アプリ比較、AIナレーションに対応した編集アプリに絞って比較したい場合はAI音声動画編集アプリ比較6選も参考にしてください。
すでに撮影した映像のノイズ除去・高画質化(アップスケール)だけをAIに任せたい場合は、編集ソフトではなく専用のツールを使うのが近道です。例えばTopaz Video AI使い方2026は低解像度の映像をAIで補正・高画質化する専用ツールで、カット編集やテロップ入れといった一般的な編集機能は持っていません。目的に応じてツールを使い分けることが、無駄な契約を避けるコツです。
AI生成動画をベースにショート動画を組み立てる場合、画像側の素材づくりにもコツがあります。動画用のAI画像生成で一貫性のあるキャラクター・世界観を保つ実装手順はAI画像生成の動画用コツ完全ガイドにまとめています。
編集そのものを省きたい人へ:テーマから動画まで自動で作る選択肢
ここまでのツールは、どれも「素材があってから、それを編集する」ための道具です。一方で、台本・音声・画像・字幕・BGMをすべてAIに任せ、編集という工程自体をほぼ無くす方向のツールもあります。当サイトが開発・運営するShortyはこの型で、テーマを1行入れると、台本・AIナレーション・画像・字幕・BGM入りの縦型(9:16)ショート動画まで自動で作ります。
Shortyでできないこともあります。正直に書くと、台本は雑学・豆知識の形式で作られ、クイズやランキングのような形式の指定、ずんだもん・ゆっくりのような特定の声の指定はできません。無料プランは1本30秒まで・30日で3本までで、横長の長尺動画は有料プランで作れます。「編集アプリの操作を覚える時間を省きたい」「素材を自分で用意する手間を減らしたい」人には合いますが、「すでにある映像素材を自分の思い通りに細かく編集したい」人には、CapCutやDaVinci Resolveのような編集AIのほうが向いています。
台本から動画を自動で組み立てる仕組みをもう少し詳しく知りたい場合は動画自動生成AIの使い方、手動編集と自動生成のどちらが向いているかを比較した記事はCapCut手動編集vsAI自動生成にまとめています。AIでショート動画そのものを作る方法を、切り抜き型・映像生成型・自動生成型の3つの型に分けて比較した記事はAIショート動画の作り方も参照してください。
運営者の実測データ
当サイトの生成エンジンを使った場合、テーマを決めてから動画が完成するまでの所要時間を実測したところ、1本あたり約4分でした(2026年6月6日〜10日に投稿した5本の実測で、起動から投稿完了まで3分44秒〜4分3秒。台本・画像・AI音声・字幕・BGMの合成までを含む)。編集アプリの操作を覚える時間を考えると、自動生成ルートのほうが1本目にたどり着くまでの時間は短くなります。
また、当サイトの運営者は、VOICEVOXのAI音声とAI生成の素材だけで運営する顔出しなしチャンネル「AIリーク情報局」も運営しています。2026年11月4日時点で投稿539本・登録者847人・総再生964,182回です(YouTube Data APIで取得)。編集ソフトを使いこなす必要がなくても、本数を重ねればチャンネルとして積み上がることが分かります(このチャンネルは別の制作手順で作っており、Shortyで作った数字ではありません)。
よくある質問
AI動画編集ツールは完全無料で使えますか?
ツールによります。CapCut・Vrew・VN・DaVinci Resolveには無料プランがありますが、透かし・利用時間・AI機能の一部に制限がつくことが多いです。Adobe Premiere Proは7日間の無料体験のみで、買い切りプランはありません。契約前に各公式サイトで最新の条件を確認してください。
AI動画編集とAI動画生成はどう違いますか?
AI動画編集は、すでにある映像・音声素材をAIが自動でカット・字幕付け・補正する作業です。AI動画生成は、テキストや画像の指示から映像そのものを新しく作り出す技術で、Sora・Runway・Klingなどが代表的です。両者は別の技術なので、何をしたいかで選ぶツールが変わります。
スマホだけで編集できますか?
できます。CapCut・Vrew・VN・Canvaはスマホアプリで一通りの編集が完結します。DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proは基本的にパソコン向けで、スマホ版は機能が限定されます。
動画編集のスキルがなくても動画は作れますか?
編集ソフトの操作を覚えなくても動画を作る方法はあります。テーマを決めるだけで台本・音声・画像・字幕・BGMまで自動で組み立てるツール(当サイトのShortyなど)を使えば、編集という工程自体を大きく省けます。ただし、できる動画の形式やジャンルに制約がある点は、各ツールの説明で確認してください。
商用利用はできますか?
ツールとプランによって条件が異なります。副業や収益化目的で動画を作る場合は、使用するツールの利用規約で商用利用の可否とクレジット表記の要否を個別に確認してから使うことをおすすめします。
日本語の字幕・テロップの精度は大丈夫ですか?
Vrewなど日本語を前提に設計されたツールは精度が高めですが、固有名詞や滑舌によっては誤変換が起きます。AIが自動生成した字幕は、公開前に自分の目で一度確認する工程を省かないほうが安全です。
使い方を覚えるのにどれくらい時間がかかりますか?
CapCutやVrewのようなスマホ向けツールは、数十分ほど触れば基本操作に慣れるという声が多いです。DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proのような本格的な編集ソフトは、できることが多い分、使いこなすまでに数週間〜数か月かかることもあります。「編集を覚える時間自体を減らしたい」場合は、前述の自動生成という選択肢も検討してください。
まとめ
「AI動画編集」と検索する人の多くは、すでにある素材のカット・字幕・補正をAIに任せたい人です。CapCut・Vrew・DaVinci Resolveなど無料で使えるツールがあり、スマホだけで完結させることもできます。一方で、台本づくりから素材集めまでの工程自体を減らしたいなら、テーマ1行から動画を自動で組み立てる自動生成という選択肢もあります。すでにある映像を編集するのか、動画そのものを自動で作りたいのかを最初に決めることが、ツール選びで失敗しないいちばんの近道です。