「YouTubeアプリの収益化タブを開いても、申請ボタンが出てこない」「途中まで進んだのに、AdSenseの画面で真っ白になって戻れない」。PCを持たずスマホ1台でチャンネルを運営している人が、収益化条件を達成した直後に必ずぶつかるのがこの壁です。
結論を先に書きます。YouTubeの収益化申請(YPP申請)は、スマホだけで最後まで完了できます。ただし「YouTubeアプリだけ」では完了しません。申請の入口はアプリにもありますが、規約同意やAdSenseアカウントの作成・紐付けといった工程は、ブラウザをPC版サイト表示に切り替えて YouTube Studio を開かないと最後まで進めない場面が残ります。
そしてもう一つ、あまり語られていない事実があります。スマホ申請でつまずく人の大半は、YouTube側の画面ではなくAdSense(Google Payments)側の入力画面で止まっています。YouTube Studio のスマホ対応は年々改善されてきましたが、支払い情報まわりの画面はPC前提の作りが残っており、詰まりの重心はそちらへ移動しました。この記事では、その現実に合わせて「どこまでアプリで進め、どこからブラウザに切り替えるか」を工程単位で分解します。
なお、収益化条件そのものを満たしていない段階では、何度画面を探しても申請ボタンは出ません。まずは条件の確認から始めます。
スマホだけでYouTube収益化申請は完了できる(全体像と結論)
結論:スマホ1台で申請は完結します。必要なのは「YouTubeアプリ」ではなく「スマホのブラウザ+PC版サイト表示」です。
全体像を工程で並べると、次の5段階になります。
- 条件確認 … 登録者数・再生時間(またはショート視聴回数)・ポリシー遵守を満たしているか
- 2段階認証の有効化 … Googleアカウント側の設定。スマホだけで完結
- 申請(規約同意) … YouTube Studio から「収益化」→ 基本規定に同意
- AdSenseアカウントの作成・紐付け … 新規作成または既存アカウントのリンク
- 審査待ち → 承認 → 本人確認(住所確認PIN・身分証) … 承認後、収益が基準額に達してから発生する工程
このうち、1・2・5はスマホで問題なく完結します。難所は3と4です。3はアプリでも表示されることがありますが、規約同意画面が横スクロールを要求してチェックボックスに届かない、という報告が多い箇所。4のAdSense作成は、住所・氏名・支払い方法の入力フォームが縦画面で崩れやすく、国選択でページが巻き戻る現象が起きやすい工程です。
したがって実務上のおすすめは、「3と4だけはブラウザのPC版表示で、腰を据えて一気にやる」という分業です。細切れの時間にアプリで触ると、セッションが切れて最初からやり直しになります。
もし「申請したが落ちた」「もう一度出したい」という段階の人は、再申請の回数制限と待機期間の考え方を先に把握しておくと、闇雲に押し直す事故を防げます。詳しくはyoutube 収益化 再申請 何回までで整理しています。
申請前に満たすべき収益化条件をスマホで確認する
結論:広告収益を得るには「登録者1,000人+直近12か月の総再生時間4,000時間」または「登録者1,000人+直近90日のショート視聴1,000万回」のどちらかが必要です。
YouTube公式ヘルプ(YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格)に記載されている条件は、2026年9月時点で次のとおりです。
| 区分 | 登録者数 | 視聴要件(いずれか) | 解放される主な機能 |
|---|---|---|---|
| 拡充版YPP(ファンファンディング) | 500人以上+直近90日に有効な公開動画3本以上 | 直近12か月の総再生時間3,000時間以上/直近90日のショート視聴300万回以上 | Super Thanks、Super Chat、チャンネルメンバーシップ等 |
| 通常のYPP(広告収益) | 1,000人以上 | 直近12か月の総再生時間4,000時間以上/直近90日のショート視聴1,000万回以上 | 動画広告収益、YouTube Premium収益など |
加えて、すべてのティアで共通して必要なのが次の3点です。
- YouTubeの収益化ポリシー・コミュニティガイドラインを遵守していること
- Googleアカウントで2段階認証プロセスがオンになっていること
- チャンネルに有効なコミュニティガイドラインの警告がないこと
- 有効なYouTube向けAdSenseアカウントが1つリンクされていること
スマホで進捗を確認する手順(チェックリスト)
- [ ] YouTube Studioアプリを開き、下部の「収益化」または「収益受け取り」を開く
- [ ] 「登録者数」「総再生時間」または「ショート視聴回数」の進捗バーが表示されるか確認
- [ ] 進捗バーが100%に達しているか(達していなければ申請ボタンは出ません)
- [ ] 「チャンネル」→「ポリシーとガイドライン」で警告・著作権侵害の申し立てがゼロか確認
- [ ] Googleアカウント設定で2段階認証がオンか確認
注意すべき落とし穴:ショートフィードで視聴されたショート動画の視聴回数は、4,000時間の総再生時間にはカウントされません。ショート主体のチャンネルは「4,000時間」ではなく「1,000万回」側のカウンターを見てください。ショートで4,000時間を狙う設計は、そもそも数え方が違うため成立しにくいです。
なお進捗バーが100%になっても、その瞬間に申請ボタンが出るとは限りません。集計の反映に数日かかることがあり、公開情報でも正確な反映タイミングは明示されていません。数日待っても出ない場合は、公開動画が非公開・限定公開になっていないか(限定公開・非公開の再生時間は要件にカウントされません)を先に疑ってください。
アプリとブラウザ、どこまでできる?機能差の比較表
結論:数字の確認と申請の入口まではアプリ、規約同意・AdSense作成・支払い設定はブラウザのPC版表示。この線引きを覚えるだけで無駄な往復が消えます。
| 工程 | YouTube Studioアプリ | スマホブラウザ(PC版表示) | 実務上の推奨 |
|---|---|---|---|
| 収益化の進捗(登録者・再生時間)確認 | ◯ 進捗バーで確認できる | ◯ 同等 | アプリで十分 |
| 「収益受け取り」タブの表示 | ◯ 下部タブから到達 | ◯ 左メニュー「収益受け取り」 | アプリで十分 |
| YPPへの申し込み(申請開始) | △ 表示されるが途中で止まる報告あり | ◯ 安定 | ブラウザ推奨 |
| YPP基本規定への同意 | △ チェックボックスが押せない場合あり | ◯ | ブラウザ必須級 |
| AdSenseアカウントの新規作成 | ✕ 外部サイトへ遷移し戻れないことが多い | ◯ | ブラウザ必須 |
| 既存AdSenseアカウントのリンク | △ 遷移先で失敗しやすい | ◯ | ブラウザ推奨 |
| 支払い情報(住所・氏名・受取方法)入力 | ✕ | ◯ | ブラウザ必須 |
| 住所確認PINの入力 | ✕ AdSense管理画面へ | ◯ AdSenseにブラウザでログイン | ブラウザ必須 |
| 身分証明書のアップロード | ✕ | ◯ カメラロールから選択可 | ブラウザ必須 |
| 2段階認証の設定 | ー(Googleアカウント設定側) | ◯ | スマホ設定アプリでも可 |
| 審査結果の通知確認 | ◯ 通知とメールで届く | ◯ | どちらでも可 |
| 収益レポートの詳細分析 | △ 簡易表示のみ | ◯ | ブラウザ推奨 |
表の見方として押さえてほしいのは、「✕」がついている行はすべてお金にまつわる工程だという点です。YouTube側の管理機能はスマホ対応が進みましたが、Googleの支払いシステム側はPCのUIを前提にしたまま。ここが「スマホだけでYouTube収益化」の最後の関門です。
逆に言えば、日々のチャンネル運営(数字の確認、コメント返信、サムネ差し替え)はアプリで完結します。ブラウザに切り替えるのは、申請時と支払い設定時の合計2回だけと考えて問題ありません。
スマホのブラウザでPC版YouTube Studioを開く(Chrome / Safari別)
結論:URL欄に studio.youtube.com を直接入力し、メニューから「PC版サイト」「デスクトップ用Webサイトを表示」にチェックを入れます。検索結果のリンクをタップするとアプリが起動してしまうため、必ず手入力してください。
Android / Chrome の手順
- Chromeを開く(YouTubeアプリからではなく、ホーム画面のChromeから起動)
- アドレスバーに
studio.youtube.comと手入力する(検索せず、そのままEnter) - アプリ起動を促すバナーが出たら「キャンセル」または「続行」でブラウザ側に留まる
- 右上の「⋮」(縦三点)をタップ
- 「PC版サイト」にチェックを入れる
- ページが再読み込みされ、PC版のYouTube Studioレイアウトになる
- 左側のメニューアイコン(≡)から「収益受け取り」を選ぶ
iPhone / Safari の手順
- Safariを開く(YouTubeアプリからではなく、ホーム画面のSafariから起動)
- アドレスバーに
studio.youtube.comと手入力する - アドレスバー左端の「ぁあ」アイコンをタップ
- 「デスクトップ用Webサイトを表示」をタップ
- PC版レイアウトに切り替わったら、左メニューから「収益受け取り」へ
切り替えでつまずいたときの対処
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| リンクを開くとYouTubeアプリが起動する | ディープリンクがアプリを優先している | 検索結果からではなくURL手入力。Androidは「設定」→「アプリ」→YouTube→「デフォルトで開く」でリンク処理をオフ |
| PC版に切り替えてもスマホ表示のまま | キャッシュが残っている | ページを再読み込み、またはシークレットタブで再度アクセス |
| 文字が小さすぎて操作できない | PC版レイアウトのまま縦画面 | 端末を横向きにする。回転ロックを解除しておく |
| ログイン状態が切れる | 複数アカウントの切り替えでセッションが崩れた | 一度ログアウトし、収益化したいチャンネルのGoogleアカウントだけでログインし直す |
| 途中でスマホ表示に戻ってしまう | 外部サイト遷移で設定がリセット | 戻ってきたら毎回「PC版サイト」に入れ直す。iOSはSafari設定で該当サイトを常にデスクトップ表示に固定できる |
独自視点として一つ。iPhoneの場合、Safariの「設定」→「Safari」→「デスクトップ用Webサイトを表示」→「すべてのWebサイト」ではなく、サイト単位で youtube.com だけをデスクトップ固定しておくのが実用的です。全サイトをデスクトップ固定にすると他のサービスが軒並み操作しづらくなり、結局元に戻してしまって申請作業のたびに切り替え直す羽目になります。申請は1日で終わらないことも多いので、設定は残す前提で考えたほうが疲れません。
スマホでYouTube収益化を申請する手順(全9ステップ)
結論:所要時間は30〜60分。途中でAdSenseへ遷移するため、通信が安定した場所で、時間をまとめて確保してから始めてください。
- 2段階認証をオンにする(未設定なら申請前に必須)。スマホの「設定」→ Google →「Googleアカウントの管理」→「セキュリティ」→「2段階認証プロセス」から設定します。ここは申請の前提条件なので、後回しにすると差し戻されます。
- ブラウザでPC版のYouTube Studioを開く。前章の手順で
studio.youtube.comにアクセスし、PC版表示に切り替えます。 - 左メニューから「収益受け取り」をタップ。条件を満たしていれば、上部に「申し込む」または「開始」ボタンが表示されます。
- YPP基本規定を確認して同意する。「確認」→ 本文を最後までスクロール → チェックボックス → 「同意する」。ここが横スクロールで押せなくなる代表的な箇所です。端末を横向きにするか、ブラウザのピンチアウト/ピンチインで表示倍率を調整してください。
- AdSenseアカウントを設定する。「開始」を押すとAdSenseの画面へ遷移します。新規作成する場合と既存アカウントをリンクする場合で分岐します(次章で詳述)。
- AdSense側の入力を完了し、YouTube Studioへ戻る。戻ったときにスマホ表示に切り替わっていることが多いので、再度PC版表示に入れ直すのを忘れないでください。
- 審査対象として送信されたことを確認する。「収益受け取り」画面のステータスが「審査中」「確認中」といった表示に変わっていれば送信済みです。ボタンの押し直しは不要です。
- 審査結果を待つ。公式ヘルプでは通常1か月程度とされていますが、申請が集中している時期はそれ以上かかることがあります。待機期間の目安と、遅いときの見分け方はyoutube 収益化 審査 期間にまとめています。
- 承認後、支払い情報を確定する。承認メールが届いたら、AdSenseで支払い先住所・受取方法(銀行口座)を登録します。ここも必ずブラウザで行います。
申請ボタンを押す前のチェックリスト
- [ ] 進捗バーが100%(登録者・再生時間またはショート視聴)に到達している
- [ ] 直近でコミュニティガイドラインの警告を受けていない
- [ ] 2段階認証がオンになっている
- [ ] 再利用コンテンツ・切り抜き・自動生成の丸投げ動画がチャンネルの主体になっていない
- [ ] チャンネルアート・概要欄・自己紹介が空欄のまま放置されていない
- [ ] 直近30日で最低数本は公開できている(活動が止まった状態で申請していない)
- [ ] 使用しているBGM・素材の権利処理が済んでいる
ここで独自の視点を一つ。多くの記事は「条件を満たしたらすぐ申請」と書きますが、実務的には申請ボタンを押すタイミングは設計したほうがよいと考えています。審査ではチャンネル全体(過去動画も含む)が見られるため、条件達成の勢いで押すより、(a) グレーな過去動画を整理し、(b) 審査待ちの1か月に途切れず投稿できる在庫を用意してから押すほうが、結果的に落ちたときの手戻りが小さくなります。落ちる確率と落ちる理由の分布はyoutube 収益化 審査 落ちる確率で扱っています。
ただしこれは「待てば必ず受かる」という話ではありません。条件を満たしているのに何か月も申請を保留するのは、単に収益機会を捨てているだけです。整理に1〜2週間かける価値があるのは、再利用コンテンツ寄りのチャンネルや、過去に警告を受けたことがあるチャンネルに限られます。
ここまでの手順、1本ぶんまるごと自動でやりますShorty はテーマを入力するだけで、台本・AI音声・字幕・BGMを揃えた雑学ショート動画を生成します。無料プランは30日5本まで。無料で作ってみるAdSenseアカウントの作成・紐付けをスマホで行う
結論:AdSenseの作成・紐付けはスマホのブラウザで完結できます。ただし「1人1アカウント」の原則と、氏名・住所が支払い先と一致している必要がある点で失敗しやすい工程です。
新規作成する場合の手順
- YouTube Studioの申請フローから「AdSenseアカウントを設定」に進む(自分でadsense.google.comを直接開いてもよい)
- 収益化したいチャンネルと同じGoogleアカウントでログインしていることを確認する
- 国/地域を選択する(日本)。ここで一度確定すると後から変更できません
- 支払い先の氏名を入力する。銀行口座の名義と完全一致させる
- 住所を入力する。番地・建物名まで正確に。ここに後日PINハガキが届きます
- 利用規約に同意して作成完了
- YouTube Studioに戻り、リンクが完了しているか確認する
既存アカウントをリンクする場合
すでにブログなどでAdSenseを使っている人は、新規作成ではなく既存アカウントをリンクします。AdSenseは原則として1人1アカウントで、2つ目を作ると重複アカウントとして停止対象になり得ます。既存アカウントのメールアドレスと、YouTubeチャンネルのGoogleアカウントが異なる場合は、リンク画面でAdSense側のアカウントを選ぶ形になります。
紐付けが完了しない・エラーで進まないケースは典型的なパターンがいくつかあり、youtube アドセンス 紐付け できないに症状別の対処を整理しています。
スマホでAdSenseに入るときの注意点
| 詰まりポイント | 何が起きるか | 回避策 |
|---|---|---|
| 国/地域の選択でページが戻る | プルダウンが縦画面で正しく閉じず、選択が確定しない | 端末を横向きにする、または一度キーボードを閉じてから選択 |
| 氏名が全角/半角で弾かれる | 予測変換で余分なスペースが混入 | 手入力し、入力後にスペースの有無を目視確認 |
| 住所が途中で切れる | 入力欄の文字数上限、または自動入力の誤爆 | 自動入力(オートフィル)をオフにして手入力 |
| 遷移後にログイン画面へ飛ぶ | 複数Googleアカウントのセッション競合 | シークレットタブで対象アカウントのみログインして作業 |
| 「後で」を押してしまい戻れない | フローが中断される | adsense.google.com を直接開き、続きから再開 |
注意:18歳未満の場合、AdSenseアカウントは本人名義で作成できません。保護者名義のアカウントを使い、支払いも保護者名義で受け取る形になります。この点を知らずに自分名義で作成し、後から支払い時に弾かれるケースがあります。
2段階認証と本人確認(住所確認PIN・身分証)をスマホで済ませる
結論:2段階認証は申請前、住所確認PINと身分証確認は「収益が基準額に達してから」の工程です。時系列が違うので混同しないでください。
2段階認証(申請前に必須)
- スマホの「設定」アプリ →「Google」→「Googleアカウントの管理」
- 「セキュリティ」タブ →「2段階認証プロセス」
- 電話番号を登録し、SMSまたはGoogleからのプロンプトで認証
- バックアップコードを控えておく(機種変更時に詰まないため)
2段階認証がオフのまま申請しても即座に不合格になるわけではありませんが、公式ヘルプは参加条件として明記しており、未設定だと審査に通常より時間がかかる可能性があるとされています。先に済ませるのが得策です。
住所確認PIN(収益が基準額に達したあと)
AdSenseでは、収益が確認の基準額に達すると、Googleから支払い先住所へ6桁のPINが記載されたハガキが国際郵便で郵送されます。届いたら次の手順で入力します。
- ブラウザで
adsense.google.comにログイン(PC版表示推奨) - 「お支払い」→「適格性の確認」を開く
- ハガキ記載の6桁のPINを正確に入力
期限に注意:AdSenseヘルプによれば、PIN発行から一定期間(4か月以内)に住所確認を完了しないと広告配信が停止されます。ハガキは普通郵便で届き、投函から到着まで数週間かかることがあります。ポストの確認を怠って期限切れになる事故が実際に起きています。
PINが届かない場合は、AdSense管理画面から再発行を依頼できます。3回まで再発行でき、それでも届かない場合は身分証明書による住所確認に切り替わります。
身分証明書のアップロード
身分証確認が求められた場合も、スマホで完結できます。
- AdSenseの通知またはメールから確認画面へ進む
- 「アップロード」→「身分証明書の画像」を選択
- スマホのカメラで運転免許証・マイナンバーカード等を撮影、またはカメラロールから選択
- 氏名・住所がAdSenseの登録情報と一致していることを確認して送信
撮影時のコツは、四隅が全部写るように真上から撮り、反射で文字が飛ばないようにすること。マイナンバーカードを提出する場合は、個人番号(マイナンバー)が記載された裏面ではなく表面を使うのが原則です。番号部分が写り込んだ画像を第三者サービスに送るのは避けてください。
スマホだけだと詰まる箇所と、審査待ちの期間にやること
結論:詰まりの正体はほぼ「表示崩れ」「セッション切れ」「アプリへの自動遷移」の3つです。原因が分かれば回避できます。
スマホ完結でよくある7つの詰まりと回避策
- 規約同意画面のチェックボックスが押せない … PC版表示のまま縦画面だと、チェックボックスが画面外に出ます。端末を横向きにし、ピンチインで全体を表示してからタップ。
- AdSenseの国選択で前の画面に戻される … プルダウン操作中にブラウザの「戻る」が誤爆します。選択後は画面をタップして一度フォーカスを外してから次へ。
- PDFや画像のアップロードでファイル選択が開かない … ブラウザに写真アクセス権限がない状態。iOSは「設定」→ Safari/Chrome →「写真」を「すべての写真」に。Androidはアプリ情報→権限→写真と動画を許可。
- 外部遷移から戻るとスマホ表示に戻っている … PC版表示はサイト単位・セッション単位。戻るたびに入れ直すのを習慣化する。
- 複数アカウントで別チャンネルの画面が開く … ブラウザ側のログインアカウントとYouTubeアプリのアカウントは独立しています。シークレットタブで対象アカウントだけログインするのが最も確実。
- 入力途中でセッションが切れて最初から … 長時間の中断を挟むと起きます。AdSense入力は一気に終わらせる(10〜15分を確保)。
- 申請ボタンを何度も押してしまう … ステータスが「審査中」になっていれば送信済みです。押し直しても審査が早まることはありません。
審査待ちの1か月に、スマホだけでやっておくこと
審査中も投稿は止めないほうが安全です。「更新が止まっているチャンネル」は、審査上プラスに働く要素がありません。ただし、この期間に無理に本数を増やして品質を落とすと逆効果です。
スマホだけで制作を回す場合の選択肢を、工程ごとに並べると次のようになります。
| 工程 | スマホアプリでの選択肢 | 特徴・制約 |
|---|---|---|
| 台本 | メモアプリ、生成AIのスマホアプリ | 無料で始められるが、事実確認は自分で必要 |
| 音声 | 端末の読み上げ機能、音声合成アプリ | 商用利用可否の規約確認が必須 |
| 編集 | CapCut、VLLO、InShot 等の編集アプリ | 縦型ショートに強い。書き出し時のウォーターマーク有無を要確認 |
| 素材 | フリー素材アプリ、AI画像生成アプリ | ライセンス表記の要否がサービスごとに違う |
| 一気通貫 | 当サイトが開発・運営しているShortyなどの自動生成ツール | 台本から動画までをまとめて作れる一方、無料プランは1本30秒まで・30日で5本まで・保存7日・ショート形式のみという制約があります。長尺や本数を出したい段階では有料プランか他ツールとの併用が前提になります |
どれが正解ということはなく、手元の端末スペックと投稿頻度で決まります。編集アプリを使い込むほうが自由度は高く、自動生成ツールは本数を安定させやすい、という違いです。スマホだけで動画を作る具体的な工程は雑学動画 作り方 スマホで手順化しています。
スマホ完結でどうしても厳しい場面(正直に書きます)
以下のケースは、スマホだけでは完全には解決しないことがあります。
- AdSenseのサポートとのやり取りで書類提出を求められた場合 … 複数ファイルの同時アップロードや、PDF結合が必要になることがあります。スマホでもPDF作成アプリで対応できますが、手間はPCより明確に大きいです。
- 税務情報(米国税務情報)の入力 … 入力自体はスマホでも可能ですが、フォームが長く、途中保存の挙動が不安定という報告があります。
- 異議申し立てフォームの記入 … 長文入力が必要で、スマホのキーボードでは現実的に厳しい場面があります。
こうした場面では、ネットカフェや図書館のPC、あるいは家族のPCを一度だけ借りるのが現実的です。「スマホだけで全部やる」ことを目的化すると、かえって時間を失います。
よくある質問
YouTubeアプリだけで収益化申請は完了できますか?
完了できないケースが大半です。申請の入口までは表示されますが、規約同意やAdSenseの作成・紐付けでブラウザへの遷移が必要になります。最初からブラウザのPC版表示で進めるのが確実です。
アプリのYouTube Studioは年々機能が増えており、収益化の進捗確認や審査ステータスの確認はアプリで問題なくできます。ただし支払い情報にかかわる画面はGoogleの決済システム側にあり、そちらがPC前提のUIのままなので、アプリ内では完結しません。
PC版サイト表示に切り替えても申請ボタンが出ません。なぜですか?
多くの場合、収益化条件をまだ満たしていないか、集計の反映待ちです。進捗バーが100%でなければボタンは表示されません。ボタンの有無で条件達成を判断するのが確実です。
もう一つ多いのが、別のGoogleアカウントでログインしているケースです。ブラウザのログイン状態とYouTubeアプリのログイン状態は独立しているため、ブラウザ側で別アカウントに入っていると、収益化したいチャンネルの画面が開きません。右上のアカウントアイコンで、対象チャンネル名になっているか確認してください。
収益化の条件は登録者1,000人と4,000時間のどちらも必要ですか?
登録者1,000人は必須で、そこに「総再生時間4,000時間」または「ショート視聴1,000万回」のどちらかを組み合わせます。両方を同時に満たす必要はありません。
なお、登録者500人+直近90日に公開動画3本以上+(総再生時間3,000時間またはショート視聴300万回)という拡充版YPPの条件もあります。ただしこちらで解放されるのはSuper Thanksやメンバーシップといったファンファンディング機能で、動画広告収益は含まれません。広告収益を目的とするなら1,000人ラインが必要です。
2段階認証はスマホだけで設定できますか?
できます。スマホの「設定」→ Google →「Googleアカウントの管理」→「セキュリティ」→「2段階認証プロセス」から、電話番号を登録するだけで完了します。所要5分程度です。
設定時にバックアップコードを控えておくことを強くおすすめします。機種変更やSIM入れ替えのタイミングでSMSが受け取れなくなると、AdSenseにログインできず支払い設定が止まる、という二次被害が起きます。
AdSenseアカウントは2つ持てますか?ブログ用と別にしたいのですが。
原則として1人1アカウントです。2つ目を作成すると重複アカウントとして扱われ、停止対象になる可能性があります。既存のAdSenseアカウントをYouTubeチャンネルにリンクしてください。
1つのAdSenseアカウントに、複数のYouTubeチャンネルや複数のサイトを紐付けることは可能です。収益は合算されて1つの支払いになります。「サービスごとに分けたい」という理由でアカウントを分けるのは、規約上のリスクを負う割にメリットが薄い選択です。
住所確認のハガキ(PIN)は申請と同時に届きますか?
いいえ。PINが送られるのは、収益が確認の基準額に達したあとです。申請直後や承認直後ではありません。基準額に達するまで数か月かかることも珍しくありません。
PINが発行されてから一定期間(AdSenseヘルプでは4か月以内)に確認を完了しないと、広告配信が停止されます。国際郵便のため到着まで数週間かかることがあるので、発行通知が出たらポストを定期的に確認してください。
スマホで身分証明書をアップロードするとき、マイナンバーは隠すべきですか?
原則として、個人番号が記載された面は提出不要です。マイナンバーカードなら表面(氏名・住所・生年月日が記載された面)を使ってください。番号面の提出は求められないのが通常です。
免許証を使う場合は、本籍地欄が記載されているものもあるため、求められている情報(氏名・住所)が読み取れることを確認したうえで提出します。判断に迷う場合は、AdSenseの案内画面に記載されている必要書類の指定に従ってください。
審査に落ちたら、スマホから再申請できますか?
できます。再申請の導線も同じくYouTube Studioの「収益受け取り」からで、PC版表示で操作します。ただし、不合格通知から一定の待機期間を空ける必要があります。
重要なのは、落ちた理由を潰さずに再申請しても結果が変わりにくいという点です。再利用コンテンツ判定であればオリジナル要素の追加、ポリシー違反であれば該当動画の削除・非公開化が先です。再申請の回数や待機期間の考え方はyoutube 収益化 再申請 何回までを参照してください。
審査中に動画を投稿しても大丈夫ですか?
問題ありません。むしろ投稿を継続するほうが自然です。審査はチャンネル全体を見るため、更新が止まった状態より、通常どおり運営されている状態のほうが評価上のマイナス要因が少なくなります。
ただし、審査中に駆け込みで大量投稿し、品質の低い動画や再利用コンテンツを増やすのは逆効果になり得ます。普段どおりのペースを維持するのが無難です。
タブレット(iPad)でも同じ手順でできますか?
基本的に同じです。iPadのSafariはデフォルトでデスクトップ表示に近い挙動をするため、スマホよりむしろ操作しやすい場面が多くあります。画面が広い分、規約同意画面の詰まりも起きにくいです。
もしiPadを持っているなら、申請作業はiPadで行うことを推奨します。「PCがない」状況でも、画面サイズの大きい端末があるならそちらを優先したほうが、詰まる確率は明確に下がります。
スマホだけで運営を続けても、収益化後の管理に支障はありませんか?
日常の管理(数字の確認、コメント対応、動画公開)はスマホで問題ありません。支障が出るのは支払い設定の変更、税務情報の入力、詳細なアナリティクス分析といった年に数回の作業です。
これらのために毎回PCを用意する必要はありませんが、「年に数回はPCが必要になる場面がある」と想定しておくと、いざというときに慌てずに済みます。ネットカフェや図書館の共用PCを使う場合は、作業後に必ずログアウトし、ブラウザの履歴と保存パスワードを消してください。
まとめ
YouTubeの収益化申請は、スマホだけで完了できます。ポイントを整理します。
- YouTubeアプリでは完結しない。ブラウザで
studio.youtube.comを手入力し、PC版サイト表示(Android: ⋮ →「PC版サイト」/iPhone: 「ぁあ」→「デスクトップ用Webサイトを表示」)に切り替える - アプリで足りるのは進捗確認とステータス確認まで。規約同意・AdSense作成・支払い設定・PIN入力はブラウザ必須
- 条件は登録者1,000人+(総再生時間4,000時間 または ショート視聴1,000万回)。500人ラインで解放されるのはファンファンディング機能で、広告収益ではない
- 2段階認証は申請前、住所確認PINは収益が基準額に達したあと。時系列が違う
- 詰まりの正体は表示崩れ・セッション切れ・アプリへの自動遷移。横画面、シークレットタブ、まとまった時間の確保でほぼ防げる
- 税務情報の入力や異議申し立てなど、スマホだと現実的に厳しい場面も存在する。そこだけは共用PCを一度借りるほうが早い
最後に、条件を満たしていない段階でこの記事の手順をなぞっても申請ボタンは出ません。まずは進捗バーを100%にすること。そこから先の手続きは、この記事の順番どおりに進めれば、スマホ1台で最後まで到達できます。
※本記事の条件・画面名は2026年9月時点で公開されている情報に基づいています。YouTubeおよびAdSenseの仕様は変更されることがあるため、実際の申請時には公式ヘルプの最新記述を確認してください。